追加メーターの性能は視認性とデザインに現れる
スポーツカーやチューニングカーにとって「メーター」は重要な役割りを担っています。
走行中、刻々と変わる水温や油温はもちろん、アクセル開度やクルマに掛かる負荷に呼応して変化するブースト圧や油圧など、それぞれのメーターはつねにクルマの状態を表示しています。
たとえば、サーキットを走行中「少しクルマを労わろう」、「いまこそ勝負の一瞬、全開で挑もう」という判断は何を基準にすればいいのでしょう。
エンジンサウンドや振動でしょうか? 経験のある人であるほど"いいえ"と答えることでしょう。エンジンブローなどの重大トラブルを避けるためには、まず車両の状況を正確に把握することが重要です。そして、そのためにメーターから読み取った数値に基づく、合理的な判断が必要となることを知っているからです。
では、単に走行に必要な項目のメーターを追加するだけで良いのでしょうか…。
長年にわたりチューニングカーやパーツの開発を手掛けてきた、日本屈指のチューニングパーツメーカー、トラストの「sirius(シリウス)」シリーズは同社が培ったきた独自のノウハウを注ぎ込んだ次世代メーターです。
開発に際して、徹底的にこだわったのは「視認性」。デジタル式、アナログ式の区別なく、どんな状況でも一瞬で表示を読み取れるシンプルで見やすい表示が特徴です。そう、必要なデータが表示されていても、見づらくては意味がないのです。また、無駄な装飾を施さず、コクピットとの調和を図ったデザインも魅力といえるでしょう。
そのラインナップはというと…
無機ELを用いた自発光式透過型の「sirius vision(シリウスビジョン)」、シンプルなアナログ表示モデルの「sirius meter(シリウスメーター)」、visionとmeterを組み合わせたアナログとデジタルのハイブリッドモデルの「sirius unify(シリウスユニファイ)」の3モデルを用意しています
Visionとunifyのデジタル表示はブースト、水温など9項目の中から2項目を選んで表示可能となっています。meterはブースト、水温、油温、油圧、燃圧の5モデルをラインナップしています。
また、SIRIUSシリーズのメーター装着にあたっては、専用のコントロールユニット(別売)が必要になります。このコントロールユニットには各種センサーからのハーネスが接続され、また1台で複数のメーターを通信ハーネスを介して接続することが可能です。
SIRIUSシリーズの開発にあたっては、他にも重視した部分があると、開発を担当されたトラストの小野さんは語ります。
「メーターが誤った数値を表示したのでは意味がありませんから、正確さにもこだわりました。それはリニアであること、つまりタイムラグについても同様です。
“vision"は、無機ELを使用することで、周囲の角度や明るさの影響を受けることなく、つねに明瞭に表示が可能となりました。
また“meter”と”unify”で採用されたアナログ表示は、目盛り部分に立体的なデザインを採用することでデザインと視認性を両立しています。
他にもメーター本体の取り付けステーの角度や向きを自在に調整できるようにしました。思いつくかぎりの機能、性能を追求したため、開発には約2年を要しました」
SF映画に登場するコンピューターや計器のように、表示部がクリアになった“vision”。
シンプルながら、視認性にこだわった”meter”。
その2つの機能をあわせ持つ”unify”。
さらに、各種センサーからコントロールユニットに接続する端子の設計を見直すことで、バルクヘッドのサービスホールを簡単に通すことができるようになっているという。
クールでSF感溢れるデザインはもちろん、メーターとしての機能を追及したsiriusシリーズ。次世代と呼ぶに相応しいクオリティと美しい表示を、愛車で体験してみてはいかがだろうか。
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