最安26万円!? ダイハツ コペンの中古車市場・新型情報まとめ

コペン

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今回はダイハツ コペンの中古車情報について紹介します。

2014年に2代目が登場したことで旧型となったダイハツ 初代コペン。2002年から2012年まで作られていた初代モデルが中古車市場でかなりお手頃な価格になっています。また、2代目では、噂されていたコペン クーペが限定で2018年12月に、コペン GR スポーツが2019年10に発売されています。

これらの最新モデルを含め、ダイハツ コペンの中古車市場を詳しく見ていきましょう。
(※価格は2020年7月1日時点)
Chapter
軽オープン2シーター コペンとは
高級車にしか無かった電動トップがオープンカーを身近にした
ダイハツ 初代コペンは発売3ヶ月で1万台超えを達成!
2代目コペンでさらに大きく広がる夢
広がるコペンワールド クーペ&GRスポーツを発売
コペン アルティメットエディションSが中古市場で人気
コペン アルティメットエディションの特別仕様車!?
コペンを中古で買う時の注意点
電動アクティブトップを廃した ティタッチャブルトップの中古市場
中古2代目コペンが意外と安い理由
コペン クーペとコペン GR スポーツの中古価格

軽オープン2シーター コペンとは

バブル時代に百花繚乱だった軽オープン2シーター

大昔は軽トラックなどの商用モデルを除き、市販された2シーター専用モデルの軽乗用車といえばスバル 360やダイハツ フェローバギィ(軽トラックのハイゼットをベースにオフロードバギーへ仕立てたクルマ)が少数生産されたくらいでした。

しかし、軽自動車の排気量が660ccへと上がった頃、時代はバブルへ突入。1990年代前半にはスポーツあり、遊び心ありの軽自動車が数多く登場しました。そんな中でスポーツ系オープン2シーターの軽自動車もスズキ カプチーノ、オートザム AZ-1(スズキ キャラ)、ホンダ ビートがなど数多く登場しました。

また、遊び心のあるノンビリしたパーソナルオープン2シーターとしては、ダイハツ リーザスパイダーやスバル ヴィヴィオT-Top、などがありました。

この時代の軽自動車は車格が立派になり、内装も普通車並みへと進化、そして何より好景気で贅沢な開発費をかけられました。そのため車種専用の贅沢なメカニズムや、豪華なオプションなどが選択できました。しかしまだ軽自動車らしいホビー感覚でイジりやすいクルマが多く、独特の魅力があるクルマたちでした。

その後のバブルが崩壊すると、今度はスペース効率第一となってスズキ ワゴンRを契機にダイハツ ムーヴなどスペースに余裕のあるトールワゴンタイプが主流となっていき、軽2シータースポーツは最後まで生産していたスズキ カプチーノが1998年に生産を終了したのを最後に、一旦その歴史を閉じます。

高級車にしか無かった電動トップがオープンカーを身近にした

2002年6月19日にダイハツ 初代コペン(LA-880K)が発売され、世間を唸らせたのは、スポーツカーとしての側面だけではありません。アクティブトップの名で採用した電動格納式のハードトップ(屋根)こそが、コペンをコペンたらしめる真骨頂であり、多くの人々にオープンカーを身近にした要素でもあります。

初代コペンがデビューした当時に電動トップを採用していたのは、メルセデス・ベンツ SLKやトヨタ ソアラなどでした。いずれも高価なため普通の人がセカンドカーでちょっと乗るというわけにはいかなかったのです。

昔ながらの布を使った幌式では、折りたたみの手間がかかる場合があるし、交差点で止まった時にちょっと開けたり閉めたりするという訳にはいきません。必要に応じてルーフを外したり付けたりするハードトップ(フォロップヘッドクーペ)の場合も、やはり手軽さでは電動トップに全くかなわなかったのです。

そんな高級車が採用していた優れたメカニズムを、安価な軽自動車の小さなボディーに与えたわけなので、ただ「スポーツ走行をしたい」というだけでなく、「手軽にオープンカーに乗りたい!」という層の心を震わせます。

ダイハツ 初代コペンは発売3ヶ月で1万台超えを達成!

「このくらいのサイズならセカンドカーとしていいかもしれない」「このくらいの価格なら自分でも買えるかもしれない」「スポーツ走行はしないけど、ちょっと景色のいいところ、たとえば山奥に出かけて座ったまま夜空を眺めたりできるじゃないか」そんな色々な人からの期待を、コペンはその小さなボディーに一身に受けて誕生しました。そして何と発売3ヶ月あまりで累計受注台数が1万台を超え、軽自動車で初めて「2002-2003 グッドデザイン金賞」を受賞しました。

その後、初代コペンはファーストアニバーサリーエディション、コペン タンレザーエディション、コペン アルティメットエディション、コペン アルティメットエディションSなどの特別仕様車を販売。2012年4月には生産中止の発表と同時にコペン 10thアニバーサリーエディションも発売しています。

ちなみに2020年現在、初代コペンは軽自動車の中で、4気筒エンジンを搭載した最後のモデルとなっています。

2代目コペンでさらに大きく広がる夢

2012年に発売中止になったダイハツ 初代コペンですが、2年後の2014年6月にダイハツ 2代目コペン(3BA-L400K)が発売されました。2代目となったコペンは、基本となるボディー骨格とドアを除けば全ての外装を他のグレードと交換したり、機能的にアップデートを可能にしたりできる着せ替えボディーを採用したことで、さらに夢が広がりました。

2代目コペンは多くのクルマ好きの目を輝かせた電動オープントップをそのままに、コペン ローブ、コペン エクスプレイ(X-PLAY)、コペン セロの3つのボディーをダイハツディーラーのドレスフォーメーションで完全に、あるいはフロントのみ部分的に入れ替えることができます。

そして2016年4月のマイナーチェンジで、コペン ローブ、ローブSに樹脂外板パーツを塗り分けることで、より個性的な外観としたカラーフォーメーション type Aがメーカーオプションとして設定されました。

さらに、コペン ローブ、セロ、エクスプレイ全車に、マルチリフレクターハロゲンフォグランプ、ステアリングスイッチ、インパネオーディオクラスターが新たに標準装備として加わり、内装のインパネ・トリム基調色がブラックに統一されています。その年の10月にはコペン セロからコペン ローブへの着せ替えパーツ(DRESSパーツ)も用意。

全ての外板を交換可能なフルセットのほか、フロントパーツのみ交換できるフロントセット、リアパーツのみのリアセットもラインアップされ、よりバリエーション豊かな選択が可能となっています。

広がるコペンワールド クーペ&GRスポーツを発売

2018年12月にかねて噂されていた、ダイハツ 2代目コペンのルーフやリアセクションを作り変えたコペン クーペが200台限定で発売されました。

さらに2019年10月コペンシリーズ第4のモデルとして、コペン GR スポーツが発売になりました。コペン GR スポーツはトヨタのTOYOTA GAZOO Racingの経験をもとにダイハツが開発したスポーツモデルで、トヨタの販売チャネルからもコペン GRスポーツとして発売されています。

ただ走るだけでなく、「クルマで気軽に遊べる」という価値観を安価な軽自動車で提供したダイハツ コペンは、これからも数多くのユーザーに愛されるクルマだといえるでしょう。

このような初代、2代目を問わず、「古くて新しく、いつまでも飽きない」いつどの世代を買っても、楽しみがついてくるスタイルのクルマはそうそうないでしょう。

コペン アルティメットエディションSが中古市場で人気

ダイハツ 初代コペンの中でも、中古市場の中でも大人気でタマ数が比較的少ないのが特別仕様車のアルティメットエディション系です。

中でも、2010年8月発売のコペン アルティメットエディションSは、ダイハツ 初代コペンのアクティブットップをベースにした特別仕様車です。ヨーロッパ生まれで普通車でも上級グレードの標準装備やオプションとして取り扱われることが多い、ビルシュタインのショックアブソーバーを装着し、アルカンターラのレカロシートやMOMOの本革スポーツステアリング、BBSホイールもセットになっていることから人気となっています。

大手中古車情報サイトによると、5MT車は新車価格207.5万円に対し、現在の中古車価格は車検に関係なく79万円~199.8万円と、さすがに発売されてから10年以上が経過している個体もあるためバラツキが出ています。平均価格105万円で100万を切るクルマもあるので、状態が良ければ売れてしまう前に即決断をしてもいいかもしれません。

コペン アルティメットエディションの特別仕様車!?

100万以下で走り系をゲット!通常のアルティメットエディション

純粋に走り系で狙うなら、通常のコペン アルティメットエディション、それも2006年6月~2007年8月まで販売されていた初期の特別仕様車がお買い得です。新車価格はMT/ATともに189万円でしたが、中古車市場だと車検無しのMTモデルが45万円から購入可能となっています!

程度の方はアルティメットエディションSと違い、走り目的で多用されたのかマフラーやブレーキ、エアロなどが交換されカスタムされているものが多くみられ、それなりに酷使されている可能性があります。ノーマルと比較してそれほど価格差はありませんが、購入を検討する際には購入前に状態をしっかり確認したほうがよさそうです。

アルティメットエディションSなどの上級仕様は価格帯にバラツキがあれど、多くは100万円オーバーとなっていますが、通常装備のアルティメットエディションであれば100万円以下でもタマ数が揃っており、充分狙うことができるモデルでしょう。

コペンを中古で買う時の注意点

意外なのがコペン ファーストアニバーサリーエディションやコペン タンレザーエディションなど本革シートの豪華装備車が最低価格26.2万円からと安いことで、最高価格が151万円とだいぶ幅があるものの、年式や走行距離と価格の相関関係はそれほど見られず、ほとんどが100万を切る価格となっています。

おそらく本革シート仕様の場合は保管状況により経年劣化に差が出ることが原因と考えられます。本革シート仕様やその特別仕様車を中古で購入する場合は、年式でも走行距離でもなく、本革部分の程度で購入の可否を判断した方が良いでしょう。

電動アクティブトップを廃した ティタッチャブルトップの中古市場

あえてコペン最大の特色である電動アクティブトップを廃した、手動脱着ハードトップのコペンティタッチャブルトップは販売台数も少ないこともあり、とにかくタマ数が少ないです。

AT/MTを合わせても2020年7月1日時点で見つかったのはたったの8台と非常に少なく、せっかくの走りベースならとMTを探すとなると、さらに数は限られます。しかし、値段は新車価格149.8万円~に対して、ほとんどが50万円以下と激安です!

これをベースにロールバーやサス、LSDなど組んでサーキット走行会を走るためのベース車にすれば面白そうですが、全国から探さないといけないのが難点でしょう。

中古2代目コペンが意外と安い理由

ダイハツ 初代コペンはやや高めのものもありましたが、ではダイハツ 2代目コペンはどうかとうと、何と通常の初期型コペン ローブ(2014年式)なら85.5万円から在庫があります。同じく2015年式で1万km程度しか走っていないモデルは119.9万円からと、かなり格安。

もちろん200万オーバーの個体もありますが、走行距離は1万km以下のものばかりで、登録済み未使用車が多いようです。数千kmしか走っていないスポーツ仕様のコペン ローブS型はおおむね150万円代。新車価格の205.2万円からの値落ち率はダイハツ 初代コペンの程度のいい人気車とさほど変わりません。

もしかすると、2015年4月に発売されたホンダ S660の登場により、走り系で後輪駆動を求めるユーザーが早々に乗り換えたのかもしれません。今後も手頃な価格の2代目コペンが中古車市場に多く出回ってくる可能性は十分あるのではないでしょうか。

コペン クーペとコペン GR スポーツの中古価格

ダイハツ 2代目コペン クーペはわずか200台しか限定販売されなかったため、中古市場へはあまり出回っていません。ほとんどの個体は新車価格MT車で250.6万円と同等あるいはそれ以上の価格が付いています。

ダイハツ 2代目コペン GR スポーツは発売から時間がたっていないため、出回る数も限られていますが、200万円台から230万円台と、新車価格5MT車243.5万円に対して下落率が高くなっています。トヨタ コペン GR スポーツは230万円台~250万円代となっているのでダイハツブランドのコペン GR スポーツの方が狙い目といえます。
さて、コペンの中古車を購入するならどのモデルを選ぶべきでしょうか。

価格的には程度の良い初代の人気モデルと2代目がほぼ同価格帯、程度が同じくらいであればむしろ2代目コペン ローブ初期型はかなり激安といえる状態です。

初代のデザインが気に入っているならば初代の特別仕様車で程度の良いものや、2代目のコペン セロを、最新モデルを手頃な値段で乗りたいなら、2代目コペン ローブやコペン エクスプレイを、という選択がオススメと言えそうです。
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