欧州レベルの美しいデザイン!マツダ アテンザの外装は何がスゴい!?

クルマのデザインにおいて、欧州ブランドのレベルが高いというのは周知の事実でしょう。中世より続くヨーロッパの美的センスは自動車のデザインも美しく仕上げました。同様に美しいヨーロッパの街並みに、欧州ブランドの美しいクルマを置くだけで、まるで1枚の絵のような美しい光景が完成します。

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マツダ アテンザとは?
「魂動デザイン」の存在
「魂動デザイン」が具現化されたアテンザ
ブランドデザインという視点

マツダ アテンザとは?

マツダ アテンザ

一方で、日本を含むアジアブランドは、品質や性能には定評があるものの、デザインという視点での評価は必ずしも高くありませんでした。それこそ、日本車が欧州で苦戦する主な要因だったのです。

しかし、そんな欧州で一際存在感を放つ日本車ブランドがマツダです。ここではマツダのフラッグシップモデルであるアテンザのデザインについて見てみましょう。

「魂動デザイン」の存在

マツダ アテンザ

2000年代のマツダは苦境にありました。リセールバリューが低いため、一度マツダ車を購入すると下取りの際に他のブランドに移ることができず、マツダ車しか選ぶことができないという現象が「マツダ地獄」と揶揄されたりもしました。しかし、フォードグループの支援を受けて、再生プランを打ち出しました。マツダの再生を担う重要な要素の1つが、「デザイン」だったのです。

世界全体で見ればシェア2%に満たない小規模メーカーであるマツダには、ハイブリッドやEVのような先端技術を開発する余裕はありませんでした。また、成長著しい新興国へ投資する体力もありませんでした。そこで、世界の主力市場である欧州や北米、そして地元日本へリソースを集中する戦略をとったのです。

欧州では何よりもデザインが良くなければクルマは売れません。マツダがデザインに力を入れるのは、起死回生のための苦肉の策でもあったのです。

新生マツダのデザインのコンセプトとなったのは「魂動デザイン」です。マツダのデザインを牽引する前田育男デザイン本部長が「クルマは唯の移動の道具ではなく相棒の様な愛される存在でありたいと思っています。だから、そのカタチは命を宿したものだけが放つ、一瞬の動きや美しさを表現したい。これが、魂動デザインの志なんです」と語るように、魂の動くような躍動感のあるデザインが特徴です。

この「魂動デザイン」をもって、2012年にCX-5、そしてアテンザを発表し好評を得ることになったのです。「魂動デザイン」は、まさにマツダの救世主であり、いまもなおマツダの屋台骨を支えています。

「魂動デザイン」が具現化されたアテンザ

マツダ アテンザ

魂動デザイン」の具体的な例はアテンザに見ることができます。現在販売されているアテンザは、フロントフェイスに、クルマの中心を前後に貫く軸の強さ、重心の低さを強調した新デザインを採用するなど、数度の改良を経てより洗練されています。

フラッグシップモデルとしてのアテンザ本来の風格のある美しさとエレガンスによりいっそうの磨きをかけるべく、立体感や骨格の強さ、重心の低さ、広がり感を強調するフロントグリルに加え、薄くワイドな造形と線表現の発光でより精悍な表情を演出するヘッドランプ、大径感と立体感を強めた新デザインのアルミホイール、そして、それまでの「ソウルレッドプレミアムメタリック」を進化させた「ソウルレッドクリスタルメタリック」という外装色などが与えられています。

マツダのデザインにおいて特筆すべきは、そのボディカラーです。マツダではソウルレッドプレミアムメタリックという、鮮やかなレッドをキーカラーとしていましたが、2018年5月に大幅改良したアテンザではこれを進化させ、上で紹介したソウルレッドクリスタルメタリックとしています。

これはマツダの塗装技術「匠塗 TAKUMINURI」ならではの、生命力にあふれたエネルギッシュな強さと鮮やかさ、濁りのない深みと艶感を持っています。ハイライトの鮮やかさとシェードの深みを際立たせることなどにより、瑞々しく艶やかな透明感を実現したソウルレッドクリスタルメタリックは、魂動デザインの造形美をより質感高く際立たせています。マツダのボディカラーは同レベルの国産車とは比較にならないほど上質と言えるでしょう。

ブランドデザインという視点

マツダ アテンザ

よく、マツダのクルマはどれも同じデザインに見えると言われます。実際、ボディサイズやボディタイプ以外は、可能な限りデザインに統一性が持たされており、車種ごとにそれぞれの顔があるその他の国産ブランドとは異なる考え方です。

しかし、これこそがマツダの目指す「群で伝える」というブランドデザインの思想なのです。個々の車種だけでなく、マツダというブランド全体を好きになってもらう、そうすることで顧客とブランドの良い関係を継続して築くことができる、結果として、ブランドも顧客も幸せになる、これがマツダの目指す姿なのでしょう。マツダがデザインにかける想い、そしてそれによって目指すものは、とてつもなく大きいのです。

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