モータージャーナリストがおすすめするスタッドレスタイヤ3選!

スタッドレスタイヤ

降雪地域では、冬になると多くの人がタイヤを雪道でも走れるタイプに履き替えて冬支度をします。雪道地に強いタイヤの代表といえば、スタッドレスタイヤ。果たしてスタッドレスタイヤはどう選べばいいでしょうか。

文・工藤 貴宏

Chapter
スタッドレスタイヤとはどんなタイヤ?
スタッドレスタイヤにも得意不得意がある!?
スタッドレスタイヤだけで事足りない理由は?
1.ブリヂストン「BRIZZAK VRX2」
2.ヨコハマ「iceGUARD6」
3.ミシュラン「X-ICE SNOW」

スタッドレスタイヤとはどんなタイヤ?

スタッドレスタイヤは、夏タイヤに比べて雪や氷の滑りやすい路面でも滑りにくく作られています。構造において夏タイヤと大きく異なるのは、ゴムの質と接地する面の溝のデザイン。ゴムは低温域でも硬くならず、寒くてもしなやかさを失わないことで路面に密着できる構造になっています。

また「トレッド面」とも呼ばれる接地面は、太い溝だけでなく細かい溝もたくさん刻まれているのが特徴。それらが雪を刻んだり、氷の表面引っ掻くことで滑りやすい路面でもグリップを失いにくいように考えられているのです。

スタッドレスタイヤにも得意不得意がある!?

同じスタッドレスタイヤでも、特異な環境は銘柄により違いがあります。たとえば欧州のスタッドレスタイヤは、高速走行性能を重視する傾向。ドライ路面でも安定感ある走りをもたらします。

いっぽう日本のスタッドレスタイヤは氷の上でのグリップ力に重点を置いています。

それらの特性の背景にあるのは、走行環境の違いの影響。欧州は雪が降っても、日本のように凍って滑りやすい路面にはなることが少ないので、その性能はあまり重視されません。

いっぽうで日本では、路面が凍ってツルツルに磨かれることもあり、極めて滑りやすいその路面での性能が求められるのです。なので、選ぶときは日本向けに作られたスタッドレスタイヤが望ましいでしょう。

スタッドレスタイヤだけで事足りない理由は?

冬の路面を安心して走れるスタッドレスタイヤがあるのなら、そのタイヤを1年中履きっぱなしにすればいいと思うかもしれません。

しかし、そうはいきません。なぜなら不得意な状況があるからです。たとえば、舗装路の性能は充分とはいえません

昨今のスタッドレスタイヤはかつてよりは改善されていますが、タイヤが柔らかいので舗装路での操縦安定感がなく、またグリップ自体も夏タイヤよりは低いので急ブレーキ時など安全にかかわる部分で不利です。

さらに、濡れた路面も苦手。雪や氷で最大のパフォーマンスを発揮されるように作られた表面の溝は、水がたまった路面との相性が良くないからです。また、舗装路面をスタッドレスタイヤで走るとゴムが摩耗したり表面の繊細な溝が荒れて氷雪路面でのグリップが低下します。

以上のことから、雪の降る時期以外は夏用のタイヤを履くのが望ましいのです。

では、オススメのスタッドレスタイヤを紹介しましょう。

1.ブリヂストン「BRIZZAK VRX2」

ブリヂストン「BRIZZAK VRX2」

ブリヂストン ブリヂストン BRIZZAK VRX2

5,174円〜(税込)

北海道や東北で装着率ナンバーワン!

北海道や東北で装着率ナンバーワンを誇るメジャーブランド「ブリザック」。その乗用車用の頂点に立つのが「VRX2」です。

従来モデルに対して氷上ブレーキ性能は10%向上、摩耗ライフは22%向上、そして発生する走行音は31%低減と性能をアップし、ブリザック史上最高の性能を誇ります。

ブランド
ブリヂストン(BRIDGESTONE)

2.ヨコハマ「iceGUARD6」

ヨコハマ「iceGUARD6」

ヨコハマ ヨコハマ iceGUARD6

7,052円〜(税込)

磨かれたアイス性能が頼もしい!

ヨコハマのブランド「アイスガード」の最新タイプ。磨き上げられた氷上グリップ性能は各社のスタッドレスタイヤのなかでも最高水準で指名買いも多い。ブリザックに比べるとリーズナブルなことも多い価格も魅力。

ブランド
横浜タイヤ

3.ミシュラン「X-ICE SNOW」

ミシュラン「X-ICE SNOW」

ミシュラン ミシュラン X-ICE SNOW

8,294円〜(税込)

高い氷上性能とドライ性能のハイバランス

ミシュランはフランスのタイヤメーカーだが、スタッドレスタイヤは日本にも開発拠点を設置。だから日本の冬の道にもマッチした商品を用意している。

「Xアイス スノー」はそんなミシュランの乗用車用スタッドレスタイヤ。日本で重視されるアイス性能もハイレベルで、自信を持ってお勧めできるスタッドレスタイヤだ。欧州ブランドらしくドライ路面高速道路での安定感も高い。

ブランド
ミシュラン(Michelin)

TIREHOOD

クルマと路面が接する部分はタイヤしかありません。だから、タイヤの性能は安全に直結します。

スタッドレスタイヤを選ぶ際は、どんな路面を走ることが多いかを考えて選びましょう。凍結路を走ることが多いなら、アイス性能に優れたスタッドレスタイヤを選ぶことをお勧めします。

工藤 貴宏|くどう たかひろ

1976年生まれの自動車ライター。クルマ好きが高じて大学在学中から自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。卒業後に自動車専門誌編集部や編集プロダクションを経て、フリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジン搭載のマツダCX-5。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

工藤 貴宏|くどう たかひろ