昔から自分の乗るクルマは大抵、車高を下げていた。数センチ車高を下げるだけでスタイルの「納まりが良い」と感じるのだ。…とはいえ、今は妻子あり。以前のように自分が満足するクルマに仕上げるなんて事はもうできやしない。今プリウスに乗っているのも、まあ、そんなとこが理由だったりする。
ある日ふとプリウスを見ていたら、そのスタイリッシュなエクステリアから、車高を下げたら絶対に似合うと確信。そもそも、エコカーとはいえモーターの強力なトルクとエンジンが組み合わされた現在のハイブリッドは実際スポーティな性質だってあるのだ。
思い切ってローダウンをしようと思い立ち、妻に相談。というか報告だな。だってダメって言われるのわかってるから。
案の定、妻は目を吊り上げて反対していたけど、最後は好きにしなさい、と折れてくれた。ありがたい事に、夫婦とは良しにつけ悪しにつけ、折り合いをつけながら生きていくものなんだな。さておき、そうと決めた以上、家族も納得してくれる快適性も残した足回りにしないと。特に娘はよく「気持ち悪い~」と車酔いをしていた。少しだけ固くなるから、ロールが減る分改善すると良いのだけれど…。
悩んだ挙句、HKSの「ハイパーマックスSスタイル」を購入する事に。やはり信頼できるブランドというのが大きな魅力。セッティングの幅も大きいし、なによりプリウスのボディ剛性とのマッチングが良い。予想通り、ローダウンしたプリウスはローアンドワイドな雰囲気を持ち、安定感すら感じさせるスタイルとなった。
ローダウン後、妻と娘を乗せ初のロングドライブ。これまでいつもクルマ酔いしていた娘もケロっとしている。大丈夫か?と尋ねると、「なんだか今日は酔わないよ」だって。妻は特にいつもと変わらずだ。あとで何か言われるだろうか、なんて戦々恐々していると、途中のサービスエリアで休憩の際、「あら、少し低くなってるのね」なんて…車高調入れてたのに今頃気付いたらしい…。でもまあ、乗り心地は家族にも好評といったところ。昔の車高調だとゴツゴツした乗り味になるから連れには不評だったが、現在のサスペンションはこうした快適性もしっかり押さえているから素晴らしいね。
老舗といえるチューニングメーカー「HKS」。手掛けるパーツの品質の高さに定評があり、またモータースポーツからのフィードバックを受けた足廻りパーツの評価が高い。 そんなHKSが新開発したのが、新型プリウス専用サスペンションキット「ハイパーマックスSスタイル」。斬新なデザインを取り入れた話題の新型プリウスをローダウンさせることで、さらにスタリッシュな魅力を引き出すアイテムといえる。
またローダウンだけではなく、高剛性ボディ「TNGA」の採用となった新型プリウスにふさわしい「しなやかさ」を持たせたセッティングとなっており、快適性を犠牲にせず、ポテンシャルをより引き出す仕様になっている。
単筒式構造
高い走行性能を確保するHKSサスペンション伝統の単筒式を採用。ローダウン時においてもしなやかな走りを演出。またフロントは倒立式とすることで圧倒的な強度を確保し、安定した上質感あふれる走りを実現。
プリウスに合わせたスプリング
車重を支えるスプリングは、車体のイレギュラーな動きを抑えて扱い易いフラット感を確保する為、プリウスに最適な硬さに設定。
全長調整式車高調整
車高調整はブラケットでの調整で全長を伸ばしたり縮めたりできる全長調整式を採用。ストロークを変えずに車高を調整できるため、底付き等の心配も無用。
強化ゴムアッパーマウント
アッパーマウントには強化ゴムを採用。強化ゴムが路面から伝わる微振動やノイズを吸収し快適な走行に効果を発揮。
大流量リニアピストン採用
プストンスピードに比例しリニアな減衰力を発生させる大容量ピストンを採用。自然なフィーリングを可能にし、軽快なハンドリングを引き出す。
特殊被膜PNEコート採用
表面に特殊被膜を施す事で、一般的な亜鉛メッキと比較して約5倍以上の耐食性を実現。全長調整式の弱点ともいえる「錆による固着」も防止。滑らかなため車高調整も容易に。
家族や複数人で乗る事が多いのがプリウス。だからこそ、ローダウンとはいえ快適性の犠牲は最小限にしたい。勿論、走行性能も向上させ、しなやかな足廻りに仕上げたい。そんなニーズにキッチリ応えているのがHKSハイパーマックスSスタイルだ。