ドライブ好きなら気になる!? 日本一長いトンネルは?

高速道路 トンネル

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島国であり、山の多い日本。また建造物が多く立ち並ぶ都市部など、日本国内で道路を敷設する際には、さまざまな制約があります。そうした事情もあり、日本ではかねてよりトンネルで道路を創出してきた歴史があります。そんな日本の技術を駆使して建造されたトンネルの数は、10,645箇所(※平成28年4月1日時点国土交通省調べ 林道・農道除く)。そのなかで、もっとも長いトンネルはどこにあるのでしょうか?
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世界一と呼ばれる日本のトンネル技術
日本の長いトンネルランキング
日本最長のトンネルは?

世界一と呼ばれる日本のトンネル技術

冒頭述べたように、日本の狭い国土の特性から、道路はもちろん、鉄道、上下水道や通信などの各種インフラを地中化する必要性があったため、日本の掘削技術は進化・進歩を続けています。

そして、その掘削を行うシールドマシンは、世界でも最高峰の技術力があるとされています。

こうした高い掘削技術があればこそ、長大なトンネルも作ることが可能になるというもの。日本でもっとも長いトンネルはどこなのか、調べてみました。

日本の長いトンネルランキング

※写真提供:NEXCO東日本

日本には、長いトンネルが多く存在します。おそらく利用したことがあるという方も、多くおられることでしょう。そのトップ5をチェックしてみましょう。

5位…栗子トンネル(福島県〜山形県:東北中央自動車道)8,972m、2017年開通
福島県福島市と山形県米沢市の県境にある栗子峠にあるトンネル。開通前は、峠越えの国道(13号)で、冬期には通行止めが発生しやすいポイントとして有名でした。東北地方では最長、無料で通行できるトンネルとしては日本最長です。

4位…アクアトンネル(神奈川県~千葉県:東京湾アクアライン)9,610m、1997年開通
ご存じ東京湾アクアラインのトンネルです。開通当時は価格が4000円もしたので話題になりましたね。現在では、低廉な料金で利用でき、東京・神奈川と千葉を繋ぐ重要なインフラとして活用されています。

3位…飛騨トンネル(岐阜県・東海北陸自動車道)10,710m、2008年開通
非常に難工事となったといわれている飛騨トンネルは、対面通行で供用されている道路トンネルでは国内最長とされています。また青函トンネル以上の難工事といわれながらも死亡事故0という、日本の技術力を証明するトンネルでもあります。

2位…関越トンネル(群馬県~新潟県・関越自動車道)11,055m、1985年開通
これは利用した方も多いと思いますで。山岳道路トンネルでは日本最長であり、また高速自動車国道としても日本最長となっています。

5位から2位を紹介してきましたが、じつはもうすぐ開通予定の長いトンネルがあります。それが、関越自動車道路大泉ICと東名高速道路の東名JCT(二子玉川付近)を結ぶ東京外環トンネルです。

その長さは約16,000mで、開通時点で2位となります。このトンネルの躯体底部深度は最大で70mで、物流のみならず技術的な面でも大きな注目を浴びるのは間違いなさそうです。

では、気になる1位はどこのトンネルでしょうか?

日本最長のトンネルは?

日本最長のトンネルは、
1位…山手トンネル(東京都・首都高速中央環状線)18,200m、2015年全線開通(2007年供用開始)

日本最長のトンネルは、首都高速道路の山手トンネル。筆者も起点の大井町JCTから利用することがあるのですが、走っている最中、どこまでも続くかのような錯覚をうけます。18kmもの距離は伊達じゃありません。

最深部は地表から55mで、走っていると車内がヒンヤリと、気温の変化も体感することができます。目黒川や京浜運河といった水辺の地下を通っているのも影響があるのかもしれませんね。

この山手トンネルは、道路トンネルとして世界でも第2位という記録となっています。(ちなみに世界最長はノルウェーのラルダールトンネルで24.5km)

これだけ長いトンネルだと非常時にやはり困る事もあるのが事実。実際、2018年1月23日の大雪の日において首都高で多くのクルマが立ち往生、この山手トンネル内に9時間も閉じ込められた方もいたそうです。

山手トンネルには非常用の緊急避難道路なども設置されているそうですが、こうした不測の事態の為に必要な対策もこれまで以上に考慮する必要があるといえます。

いずれにせよ、日本のトンネルは素晴らしい技術の上に成り立っています。しかしそれを使用するのは私達。くれぐれも安全運転で利用したいものですね。

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