タカタ製エアバッグのリコール未改修車、車検更新できない!? どうすればいいの?

エアバッグ

※この記事には広告が含まれます

世界規模でのリコールとなったタカタ製エアバッグ。ホンダを始めトヨタ、日産、さらには輸入車メーカーまで、多くの車種に装備されていただけに、その対象も非常に大規模になっています。そんななか、このタカタ製エアバックを搭載したリコール対象車であるにもかかわらず未改修であった場合、車検を通さないと国交省が異例の決定を下したのです。
Chapter
いまだ続くタカタエアバッグ問題…
自分が対象車のオーナーだった…どうすればよい?
ハンドルを社外品に交換していた場合は?
今回の対象となったタカタ製エアバッグ搭載車両一覧

いまだ続くタカタエアバッグ問題…

日本の国内メーカーはもちろん、VW、GM、フィアットクライスラー、メルセデス・ベンツなど、世界におけるエアバッグ市場の約20%を持っていたタカタ。

しかし相次ぐ不具合の発覚により、負債が1兆円を超える見通しとなったため、2017年6月に民事再生法の適用を受けることとなり、事実上の倒産となりました。製造業では、戦後最大の経営破たんということです。

その引き金となったのが、エアバックの不具合です。リコール対象のエアバックに内蔵されるインフレーターが作動時に異常破裂して金属片が飛び散るというもので、アメリカでは死亡事故も発生しています。

対象のエアバックを搭載した車両は、一説には世界中で1億台以上ともいわれ、国内のユーザーもその影響をもろに受けることとなってしまったのです。

自分が対象車のオーナーだった…どうすればよい?

2017年8月30日、国交省はタカタ製のエアバッグを装備したリコール対象車のなかでも、異常破裂する危険性が高い”未改修の車両は車検を通さない”という異例の決定を下しました。

もし自分が、リコール対象車のオーナーだった場合は、迷わずディーラーに連絡し、リコールを受けてください。車検時であれば、当然ディーラーや整備工場もこのリコールを知っているはずですから、おのずと交換して車検を通すことになるでしょう。

と考えると、未改修というのは、ユーザー車検とそれに準じた車検を受けた車両となり、対象台数はかなり絞られます。それでも国交省が通達を出した理由は「可及的速やかに改修を行ってほしい」という注意喚起のためです。

実際に死亡事故が発生しており、そうした事故を未然に防ぐために、絶対に改修は行うべきなのです。

いまだリコールによる改修をしていない車両は、国内だけで400万台以上ともいわれており、そのうち破裂などの危険性の高い97車種170万台が、今回の対象となります。

おそらく対象車のオーナーには、メーカーからリコールの案内が届いているはず。もし届いてないという方は、車検証を見て、末尾のリストと照会してください。

ハンドルを社外品に交換していた場合は?

※画像はイメージ

今回のリコールは、ハンドル部のエアバッグです。では、社外品のハンドルに交換していた場合はどうなるのか、そもそも車検はどうなのでしょうか?

結論からいうと、エアバッグの有無は、車検の項目外です。ですから、社外品のハンドルに交換していても、エアバッグ警告灯などが点灯していなければ車検は通ります。

つまり、今回の国交省の通知は、しごく異例というわけです。

とはいえ、本来であれば生命を守るための装備が危険なものになっているという、非常に恐ろしいケースでもあります。心当たりのある方、またまだ未改修だった、という方は、明日にでもすぐに対応しましょう。

今回の対象となったタカタ製エアバッグ搭載車両一覧

■対象車種(国交省資料より)

[株式会社SUBARU]
レガシィ 平成15年4月~平成16年2月
インプレッサ 平成16年1月~平成19年4月

[ダイハツ工業株式会社]
ミラ 平成14年12月~平成19年11月
エッセ 平成17年11月~平成23年3月
ハイゼット 平成16年11月~平成22年5月
ハイゼットデッキバン 平成17年1月~平成19年11月

[トヨタ自動車株式会社]
アベンシス/アベンシスワゴン 平成15年9月~平成20年5月
アルファードG/V/ハイブリッド 平成14年5月~平成20年3月
アレックス 平成12年11月~平成18年10月
イプサム 平成13年4月~平成20年12月
ヴィッツ 平成14年12月~平成20年12月
ヴェロッサ 平成12年11月~平成16年10月
ヴォクシー 平成13年11月~平成19年5月
ヴォルツ 平成14年5月~平成16年3月
オーハ゜ 平成14年5月~平成17年4月
ガイア 平成13年4月~平成16年8月
カローラ 平成12年7月~平成18年10月
カローラフィールダー 平成12年7月~平成18年9月
カローラランクス 平成12年8月~平成18年10月
サクシード 平成14年6月~平成20年12月
ソアラ 平成13年4月~平成17年7月
ノア 平成13年11月~平成19年5月
ブレビス 平成13年5月~平成19年6月
プロボックス 平成14年6月~平成20年12月
ベルタ 平成17年11月~平成20年12月
マークⅡ 平成12年9月~平成16年10月
マークⅡブリット 平成13年12月~平成19年6月
RAV4J/L 平成15年7月~平成17年10月
WiLLサイファ 平成14年9月~平成17年7月
WiLLVS 平成13年4月~平成16年4月

[レクサス(トヨタ自動車株式会社)]
SC430 平成17年8月~平成19年12月

[日産自動車株式会社]
キューブ(Z10型) 平成12年8月~平成14年8月
セフィーロ 平成13年1月~平成14年12月
リバティ 平成13年4月~平成16年10月
ブルーバードシルフィ 平成13年4月~平成17年12月
キャラバン 平成13年5月~平成20年12月
エクストレイル 平成12年10月~平成19年6月
ティアナ 平成14年11月~平成20年12月
ダットサン 平成13年7月~平成14年8月
サファリ 平成14年1月~平成19年6月
プレサージュ 平成15年7月~平成20年12月
フーガ 平成16年10月~平成20年12月
キューブ(Z12型) 平成20年11月~平成24年2月
マーチ 平成22年6月~平成24年3月
バネット 平成16年3月~平成23年3月

[本田技研工業株式会社]
アコード 平成14年10月~平成20年3月
アコードワゴン 平成14年10月~平成19年12月
インサイト 平成20年12月~平成23年3月
インスパイア/セイバー 平成13年3月~平成14年11月
エアウェイブ 平成17年3月~平成22年8月
エディックス 平成16年6月~平成21年8月
エリシオン 平成16年4月~平成23年3月エリシオンプレステージ
エレメント 平成15年2月~平成17年9月
クロスロード 平成19年2月~平成22年8月
ザッツ 平成14年1月~平成19年6月
シビック 平成17年8月~平成22年8月
シビックGX 平成13年2月~平成16年11月
シビックハイブリッド 平成13年11月~平成22年12月
シビックフェリオ 平成12年8月~平成17年7月
ステップワゴン 平成17年5月~平成21年9月ステップワゴンスパーダ
ストリーム 平成12年8月~平成23年3月
ゼスト/ゼストスパーク 平成18年2月~平成23年3月
パートナー 平成18年3月~平成22年8月
フィット 平成13年6月~平成23年3月
フィットアリア 平成13年6月~平成23年3月
フィットシャトル 平成13年6月~平成23年3月
フリード 平成20年5月~平成20年12月
モビリオ 平成13年11月~平成20年4月
モビリオスパイク 平成14年9月~平成20年4月
ラグレイト 平成13年10月~平成16年2月
レジェンド 平成16年9月~平成23年2月
CR-V 平成13年9月~平成23年3月
FCXクラリティ 平成20年5月~平成22年8月
MDX 平成15年2月~平成18年1月

[マツダ株式会社]
アテンザ 平成14年3月~平成19年11月
RX-8 平成15年2月~平成15年6月
ボンゴ 平成16年3月~平成23年3月
ボンゴブローニイ 平成16年3月~平成22年7月
タイタン 平成16年2月~平成22年7月

[三菱自動車工業株式会社]
ランサー 平成15年12月~平成20年12月
アイ 平成17年12月~平成20年12月
トライトン 平成18年8月~平成22年4月
デリカ(商用車) 平成16年3月~平成23年3月

[いすゞ自動車株式会社] 
コモ 平成13年6月~平成20年12月

[ビー・エム・ダブリュー株式会社]
316ti/318ti 平成14年1月~平成14年11月
318i 平成13年12月~平成14年11月
318Ci 平成14年2月~平成14年12月
318iツーリング 平成14年1月~平成14年12月
320i 平成14年1月~平成15年2月
325i 平成14年1月~平成14年11月
330i 平成14年1月~平成14年12月
330Ci 平成14年2月~平成14年12月
330Ciカブリオレ 平成13年10月~平成14年12月
M3 平成14年2月~平成14年12月

【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細