ガソリン、ハイブリッド、EV、FCV車…火災や浸水時に危険な車はどれ?

雨 走行

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台風の季節です。近年は大型台風が日本を直撃し、甚大な自然災害をもたらしています。そのなかには、自動車には大敵の浸水や火災が含まれます。自然災害にあった際、車両にはどのような被害が発生しやすいのか、燃料別に調べてみました。
Chapter
①もしもクルマが浸水したら…危険な車はどれ?
浸水被害の対策方法は?
②もしもクルマが火災を起こしたら…危険な車はどれ?
火災被害の対策方法は?

①もしもクルマが浸水したら…危険な車はどれ?

自動車が浸水したら、外観上問題がなさそうな状態でも、感電事故や、電気系統のショート等による車両火災が発生するおそれがあります。不用意に触れないようにしてください。

現代の自動車は、燃料を問わず、電気なしには動きません。とりわけPHV・PHEVを含むハイブリッド車およびEV車は、高電圧の駆動(走行)用バッテリーを搭載していますし、なかには床下にバッテリーを収めているモデルもあります。浸水時は、危険度が高まるため注意しましょう。

浸水被害の対策方法は?

浸水した車両から被害に遭わないためには

浸水車両は、ハイブリッドやEV以外でも、感電する可能性は高まります。被害に遭わないために、次の対策を行いましょう。

①浸水した車両に触らない
②エンジンを始動させない
③販売店に連絡して、車両を回収してもらう
④発火を防ぐため、バッテリーのマイナスターミナルを外す

④はゴム手袋など絶縁体を介して、作業しましょう。また、暴風雨の際に車を動かす予定がなければ、事前にマイナスターミナルを外して置くのも手です。外したターミナルはバッテリーに触れないように、ビニールテープなどを使って固定しておきましょう。

車両を浸水被害に遭わせないためには

愛車を浸水被害に遭わないよう、駐車場を工夫してみてもいいですね。

①自宅回りの下水を清掃し、雨水を流れやすくする
②駐車場を位置を地面レベルより高くする
③自宅駐車場に排水・吸水性の高い素材で敷き詰める

車両保管場所に、なるべく水を近づけないよう工夫してみましょう。自宅カーポート用の立体駐車場も製品化されているので、金銭に余裕があればこちらも検討してみてもいかがでしょう。

②もしもクルマが火災を起こしたら…危険な車はどれ?

自動車が火災を起こしたり、駐車場が火災になってしまった場合、最大の危険は燃料への引火・爆発です。

ガソリンと水素は引火しやすく、その際は大きな爆発をともないます。ただし、水素が爆発するのは高濃度の時です。

トヨタ MIRAIやホンダ クラリティ フューエルセルは、水素タンクが熱せられた場合、大気中に水素を放出するための安全弁が設けられており、爆発しないよう対策されています。

FCV車の緊急時水素排出について

水素タンクが熱せられた場合、溶解合金でできた安全弁が溶け、物理的に水素はタンクから大気中に排出されます。

安全弁の溶解温度はトヨタ MIRAIの場合、110℃。排出方向は車両後方と地面に向かって斜め、と法律により規定されています。タンクから水素を排出し、タンク内の水素濃度を薄めることで爆発は防げます。

大気に放出された水素は、簡単には酸素と結合することもないので、爆発はまずありません。しかし水素の炎は無色透明。炎上しているFCVには、絶対に近づかないようにしましょう。

火災被害の対策方法は?

自動車が引き起こす火災の原因といえば、電気系統のショート、ライターやスプレー缶など危険物の車内への置き忘れ、長時間、高回転でのアイドリング、事故発生時に漏れた燃料への引火などが考えられます。

事故は起こさないよう努めましょう。巻き込まれた場合は、対策のしようがありません。

ユーザーによる電気系統チェック

電気系統でチェックするべき点は、次の通りです。

バッテリーの端子がしっかりと接続されているか
②ヒューズの容量が合っているか
③DIYで後付した電装品が、きちんと配線されているか

バッテリー端子の脱着方法を知っていると、万が一のバッテリー上がりにも対処できるので覚えておきましょう。ユーザーが用意に脱着できる端子はマイナスです。しっかりとバッテリーに接続されているか、チェックしましょう。

現代のヒューズは通常に使用していれば、寿命はほぼありません。しかし過電流など一時的な原因により、切れることはあります。

交換する場合には、同じ容量のものを選んでください。設計上、電気回路はそれに見合う太さのコードを使用しています。容量を大きくしたら、過電流が流れてもヒューズが切れず火災の原因になり得ます。

自分で後付けした車載カメラ、ナビ、オーディオなどの配線が正しく行われているか、チェックしてください。

もしヒューズが飛びやすいようなら、後付け電装品が多すぎるのかもしれません。回路に直接配線するだけでなく、アクセサリーソケットから給電できる製品に取り替えるなどの対策が必要です。

危険物持ち込み・エンジンの高回転空回しはNG

夏の車内温度は50℃にも達します。ダッシュボード上にライターやスプレー缶など、引火または爆発するものを置くのはやめましょう。これらの製品は、基本車内に持ち込まないこと。もしも持ち込む場合は、車を離れるときは必ず携行しましょう。

車内で仮眠を取る時、エンジンは切りましょう。空調のためエンジンを切らないと、仮眠中、無意識にアクセルを踏み続けていたということもあります。

エンジンは冷却が追いつかないと、オーバーヒートを起こし、樹脂パーツを溶かしたり、オイルが漏れていれば引火の可能性が高まります。暑いなか、車内で仮眠を取るよりは、スーパー銭湯などの施設で休むほうが良いですね。

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