80万円以上の価格差!? トヨタ プリウスPHVは普通のプリウスと何が違うんですか?

トヨタ プリウスPHV

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鮮烈なデビューを飾った新型プリウスPHV。ハイブリッド車という意味ではプリウスと同様ですし、外観も変化したとはいえ、ベースはやはりプリウスであることに変わりません。

価格差はおおよそ80万円~。さて、この違いはどういった点なのでしょうか。

YOSHIT

しがない古物商。中古車をたまに販売。愛車遍歴は、いすゞPAネロ、ホンダZ360、ランチア・デルタ・インテグラーレ16V、アルピーヌ・ルノーV6ターボ等々、一貫性もなく。現在はルノー・ルーテシア(CLIO4 120TCe)、KTM RC250(2輪)が愛車。旧車、ラテン車に目がないオッサンです。

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Chapter
プリウスとプリウスPHVの価格差は…約83万円!
プリウスPHVにあってプリウスに無いものとは!?
パワーユニットと充電機能の進化
ハイブリッド燃費としてはプリウスPHVとプリウスは互角だが…

プリウスとプリウスPHVの価格差は…約83万円!

まず現行プリウスと新型プリウスPHVの価格を挙げてみましょう。

■プリウス
・E…2,429,018円〜
・S…2,479,091円〜
・A…2,777,563円〜
・Aプレミアム…3,107,455円〜

■プリウスPHV
・S…3,261,600円〜
・A…3,807,000円〜
・Aプレミアム…4,222,800円〜

主要グレードの価格を挙げてみるとこのようになります。エントリーグレード同士を比較しても約83万円の価格差となっていますね。最上級グレードのAプレミアム同士にいたっては約112万円差。さて、この価格差はどういった意味合いがあるのでしょうか。

プリウスPHVにあってプリウスに無いものとは!?

新型プリウスPHVの売りは、やはりその「EVとしての機能向上」でしょう。

そのパワーユニットの進化は著しく、リチウムイオンバッテリーの小型化&大容量化でEV航続距離は、これまでの約2倍となる60km以上となり、動力モーターに加え、発電用モーターも動力に転ずる機構「デュアルモータードライブシステム」を採用しました。EVモードでの最高速135km/hという素晴らしい進化を遂げました。

しかし、通常のプリウスにもこのEVモードは塔載されています。スタート時やアクセルオフ事にはエンジンがOFFの状態になり、モーターのみの稼働となります。アクセルを強く踏み込まなければ、60km/h(水温が70℃ある場合)まではモーター動力のみで走行が可能です。

ただし、塔載されているバッテリー容量の違いから、航続距離は非常に短く、バッテリー残量が減るとエンジンがかかり、充電を開始します。どちらかといえば燃費を向上させるための付加機能、といったものがプリウスにおけるEVモードの位置づけでしょう。

プリウスとプリウスPHVが大きく違う点は、まずこのEVモードの実用性能が当然挙げられますね。

パワーユニットと充電機能の進化

パワーユニットも、PHVは発電用モーターを動力に転ずる機構「デュアルモータードライブシステム」を採用しており、この発電機用モーターは、最高出力23kW、最大トルク40Nmを発揮。

最高速向上はもちろん、市街地でのトルク向上にも大幅に寄与しているのは間違いありません。基本的に日常での運用はゴー&ストップの頻発する市街地。こうした場面では最高出力以上にモーターのトルクがものをいう場面でもあるのです。

またPHVならではの充電機能も挙げなければなりませんね。家庭用コンセントでの充電も可能になったことは勿論、世界初といえるルーフ搭載ソーラーパネルでの動力への蓄電、というのも大きな新機軸。

メーカー発表では、1日最大6.1km分、EV走行の電力をまかなえることができ、これは一週間で約42km分の充電ができる計算なのです。もちろん、天候等条件も加味されるので、この通りとはいかないのが実情でしょうが、それでも外部からの充電に依存せずともEVとして走行が可能になったという意義は非常に大きいと考えます。

そしてこうして蓄電している電力を、コンセントで気軽に使える、という点も紹介しなければなりません。アウトドアや災害時などで大きな力を発揮するのではないでしょうか。

ハイブリッド燃費としてはプリウスPHVとプリウスは互角だが…

前述のような新機軸が塔載されたのがプリウスPHVです。既存のプリウスができなかった機能を大幅に付与され進化したモデルと表現できますね。価格の違い…というのは当然、付与された新機能の分といえるわけです。

燃費という点においては、プリウスのEグレードが40.2km/Lというスペックが秀でており、また通常グレードでもプリウス/プリウスPHVとほぼ同数値の燃費、約37km/Lとなっています。

EVとしての側面が強いPHVであれば、プリウスとの価格差を「燃料代で取り戻す」という考えも可能ですが、それはナンセンスというものでしょう。これまで述べたように、プリウスに出来ない能力がプリウスPHVにもたらされており、事実上「別モデル」という考えができるといえます。

オーナーがクルマに何を求めるかという点で、プリウスかプリウスPHVか、という選択になるのではないでしょうか。こうした新しい選択肢を提供してくれたトヨタに、今後も期待ですね。
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