ミニバンにもAMGライン。メルセデスがVクラスにかける思い

メルセデス Vクラス

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セダンやクーペ、SUVがメジャーなメルセデス・ベンツですが、ミニバンモデルもしっかりラインナップされています。街中で見かける機会が少ないメルセデス・ベンツのミニバン・Vクラスですが、スポーツ仕様のAMGラインまで存在します。メルセデス・ベンツにとってこのVクラスとはどのようなモデルなのでしょうか。
Chapter
Vクラスはどんなクルマ?
AMGラインが採用されたVクラスはどんな仕上がりに?
ミニバンなのになぜAMGライン?

Vクラスはどんなクルマ?

初代Vクラスは1998年に登場しました。メルセデス・ベンツにとっては唯一のワンボックスタイプのミニバンとなります。海外では商用車や緊急車両としても用いられています。

3代目となる現行モデルが日本で発売されたのは2015年のこと。エンジンは、2.2Lのディーゼルのみで、日本向けのスペックは、最高出力163ps、最大トルク38.7kgmを発生します。

駆動方式はFR。ミニバンの多くは、室内スペースを確保するため、FFの駆動方式が普通ですが、Vクラスは走りの性能を確保するために、FR方式を採用(初代を除く)。大型のボディでありながら駆動輪と操舵輪を分けることで、最小回転半径はEクラスと同じ5.4mとなっています。

【3代目Vクラスのボディスペック】
全長:4,905~5,380mm
全幅:1,930mm
全高:1,880mm
ホイールベース:3,200~3,430mm
車両重量:2,280~2,490kg

AMGラインが採用されたVクラスはどんな仕上がりに?

AMGラインとは、簡単に解説すると、エンジンなどの走行に関わる部分はベース車両のままで、内外装(見た目)をAMG仕様にしたパッケージモデルの事。性能をメインにアップグレードされるAMGモデルとは、異なる位置づけとなります。

このAMGラインは、"V220d スポーツ ロング"というグレードとして販売されています。

車名にAMGという3文字が入らないので分かりにくいですが、外観はフロントスポイラー、リアバンパー、リアルーフスポイラーリップにAMGデザインのパーツが取り付けられ、ホイールも専用19インチAMG7ツインスポークとなります。

内装はよりスポーツ性を強調するカーボン調のインテリアトリムやステンレス製のアクセル&ブレーキペダルなどが装備され、スポーツ感がアップしています。また、Vクラスとしては初の試みとなるパノラミックスライディングルーフも装備されています。

ミニバンなのになぜAMGライン?

ミニバンはどちらかと言えば、走行性よりも実用性や快適性が重視されるカテゴリーです。では、メルセデス・ベンツはなぜ、スポーツ要素のあるAMGラインをVクラスに採用したのでしょうか?

国産では、ミニバンの多くがカタログモデルとして、エアロパーツを装備したグレードを用意し、ある一定数のユーザーを獲得していますし、街中のミニバンを見れば、アフターパーツの大径ホイールやエアロパーツを取り付けて楽しんでいるオーナーも少なくありません。

そう考えると、AMGラインというスポーティかつ高級な印象をVクラスに付与するパッケージ設定は、ライバルの多い日本で販売するにあたって、必要なモデルだったのではないでしょうか。
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