バレーノ、スイフト…スズキのベストコンパクトカーはどっち?

スズキ バレーノ

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スズキの普通車ラインナップの主力車種であるスイフトと、新しく日本市場に投入されたバレーノは、同じメーカーのコンパクトカーであるのにもかかわらず、まったく異なるコンセプトを持った車種です。そこで今回、どちらがスズキのベストコンパクトカーなのか、比較してみました。
Chapter
スイフトの後継車として誕生「バレーノ」
スズキと言えば「スイフト」
コンパクトサイズでも快適な室内と十分な荷室スペース
コンパクトカーにとって重要なのはやっぱり経済性
「デュアルジェットエンジン」と「ブースタージェットエンジン」
スズキのコンパクトカーとしてベストなのは?

スイフトの後継車として誕生「バレーノ」

軽自動車がない世界市場に於いて、スズキは「コンパクトカー」というジャンルで勝負しています。すでにスイフトが世界中で出回っていましたが、スズキは究極の小型車を目指し、スイフトの後継モデルとしてバレーノを生産しました。

バレーノは、流麗でエレガントなスタイリングに、ゆとりある居住空間と十分な荷室スペースを備えたパッケージングを採用した5ドアハッチバックです。

パワートレインは、高出力と燃費性能を両立する新開発1.0L直噴ターボのブースタージェットエンジンと6速ATの組み合わせ、1.2L自然吸気のデュアルジェットエンジンとCVTの組み合わせの2種類。また、軽量で高剛性の新開発プラットフォームを採用し、しなやかで快適な乗り心地を追求した足回りとあわせて、高い走行性能と優れた燃費性能を実現しています。

スズキと言えば「スイフト」

スイフトは高い走行性能と個性的でスポーティーなデザイン、取り回しの良さを持つコンパクトサイズのハッチバック。「車の基本性能がとても高い」と、特に欧州から高評価を得ています。

1.6Lエンジンを搭載した「スイフトスポーツ」、上級装備の「スタイル」もラインナップしており、エンジンを「デュアルジェットエンジン」に置換えたことで燃費が向上。スズキの普通車販売における主力車種となっています。

コンパクトサイズでも快適な室内と十分な荷室スペース

スイフト  全長/全幅/全高  3,850/1,695/1,500~1,535(4WD)㎜ 
      室内長/室内幅/室内高  1,905/1,385/1,225㎜
      ホイールベース 2,430㎜

バレーノ  全長/全幅/全高      3,995/1,745/1,470㎜
      室内長/室内幅/室内高      1,975/1,440/1,175㎜
      ホイールベース   2,520㎜
スイフトは、コンパクトで使い勝手のいい5ナンバーサイズでありながら、優れたパッケージングにより必要十分な室内スペースを持っています。荷室は6:4分割可倒式リヤシートにより最大455Lの容量が積載可能な上に、荷物の大きさに応じてアレンジ自在の「フレックス•ラゲッジスペース」や「ラゲッジボード」を利用することで、乗車人数や荷物の形状に合わせてフレキシブルに対応できます。

一方で、ホイールベースの差により室内長の長いバレーノは、後席の足元スペースが広く、居住性においてはスイフトよりも上回ります。しかしルーフが低くボディサイドが後ろに行くにしたがって高くなるデザインのため、多少の圧迫感があります。荷室容量は後席を利用している状態でも320Lを確保し、同210Lのスイフトを大きく上回り、スイフトでは不可能なゴルフバックの横向き収納も可能。

テレスコピックステアリング、運転席シートリフターを装備し、ドライバーの体格や好みに合わせたきめ細かい設定が可能なのは2車種ともに共通で、小柄な女性にも安心してベストな運転姿勢がとれます。

コンパクトカーにとって重要なのはやっぱり経済性

コンパクトカーにとって、低燃費と低価格という経済性も重要になってくると思います。その側面から2車を比較しましょう。

スイフト 車両価格  1,316,520~1,838,160円 JC08モード燃費率 14.8~26.4㎞/L
バレーノ 車両価格  1,414,800~1,728,000円 JC08モード燃費率 14.8~24.6㎞/L
スイフトはスポーツ以外の全車にデュアルジェットエンジンを搭載するため、1.2Lのコンパクトカーとしては割高な印象があります。しかし、最高で26.4㎞/Lの低燃費なら納得できますね。

バレーノは同じエンジンを使用したモデルでも約20万円の価格差があり、ボディの大きさや「レーダーブレーキサポートⅡ」「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」などの装備の差も考慮しても、コンパクトカーとしては割高感があるのは否めません。

しかし、ライバルとなる日産ノートDIG-Sは、車両価格1,711,800円〜で26.2㎞/Lという燃費性能であるため、他車に対しては十分以上の競争力といえるでしょう。

「デュアルジェットエンジン」と「ブースタージェットエンジン」

スイフトに搭載されるエンジンは、圧縮比を高めながら徹底したノッキング抑制技術を結集し、熱効率を徹底的に高めた「デュアルジェットエンジン」です。1.2Lながら、躍動感のある走りに必要な67kW(91PS)のパワーを確保。また1,000㎏を切る軽量ボディで、26.4㎞/Lという優れた低燃費と軽快な走行性能を実現しています。

スイフトスポーツには、無鉛プレミアムガソリン仕様で100kW(136PS)というハイパワーの1.6Lエンジンを搭載したスポーツモデルがあるのもスイフトらしさと言えるでしょう。

バレーノにもまったく同じ「デュアルジェットエンジン」が搭載されていていますが、直列3気筒1.0Lの直噴ターボエンジンを搭載する「XT」には、日本初登場のダウンサイジングターボエンジン「ブースタージェットエンジン」が搭載されています。わずか996ccの排気量ながら、軽量•小型化したターボチャージャーが過給することにより、1.6Lの「スイフトスポーツ」 と同じ160N・m(16.3kg・m)のトルクを発生。しかも 「スイフトスポーツ」より90㎏軽いボディであることから、その走行性能の良さは想像が付きやすいことでしょう。無鉛レギュラーガソリン仕様というのも日本のユーザーには嬉しい仕様です。

スズキのコンパクトカーとしてベストなのは?

経済性を重視するなら間違いなくスイフトがベストといえるでしょう。またスイフトは、多彩なグレードから自分にあったモデルを選ぶことができます。

バレーノは、今までのコンパクトカーに飽き足らないユーザーにとって、ロー&ワイドのスタイリッシュなボディや1.0Lターボエンジンなど、とても刺激的な車種です。スイフトよりも少し予算をかけられ、「日産ノート」を検討するような方にオススメといえます。

どちらにせよ、スズキのコンパクトカーの性能の良さは明らかです。購入を考えられている方は、どちらの車でもきっと満足することでしょう。
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