車の運転で「車幅感覚」を身につけるにはどうすれば良いのか?

ドライブ(車両感覚)

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初心者やペーパードライバーの方で、「車幅感覚(車両感覚)がわからなくて怖い」という人は結構多いです。しかし、それが、なぜ怖いのでしょう。怖い割には、よくぶつけたりしているケースも。ぶつけるのは車両感覚がわかってないからだと思っていませんか?そんな事はありません。
Chapter
まず「車幅感覚」とは何か?
あらゆるドライバーの目的はただひとつ「無事に帰る」
ぶつける理由は車幅感覚ではない
車の感覚を覚えるのは意外と簡単
大事なのは安全マージン

まず「車幅感覚」とは何か?

読んで字のごとく、運転するために運転席に座り、車の幅をどれくらい把握しているかが車幅感覚です。実際には車の運転をするのに幅だけ意識していればいい、何て事はありませんので、全長や突起物、ハンドルを切った時の車からハミ出た分のタイヤも含めます。

さらに、幅そのものをどれだけ把握していても、ぶつからないような隙間が0.1mmしかなければ、少しのミスが事故に繋がりますから、当然安全マージンとして、実際の車より少し余分にスペースを取ります。

それらを含めた全てが「車幅感覚(車両感覚)」と言えます。

皆さんのほとんどは、コンクリートウォールまでギリギリを走るレーサーでも無ければ、パイロンギリギリでターンを決めるジムカーナドライバーでも無いのですから、一般道を安全に走るためにはこの「安全マージン」を大事にしてください。

あらゆるドライバーの目的はただひとつ「無事に帰る」

車幅感覚は「ぶつけないため」に必要なものです。狭い道でのすれ違い、車一台分あるか無いかの、左右を壁に挟まれた道を通り、時にはそれだけ狭いスペースで曲がったり幅寄せすら要求されます。

そうでなくとも、自動車の運転というのは無限の空間をただ走るわけでなく、限られたスペースを、時には他の自動車やバイクと「暗黙の了解」のうちに活用し、譲り合って運転するものです。

そこで必要な車幅すら見えていなければ、、できる作業ではありません。そしてその目的はただひとつで「無事に帰る事。」これに尽きます。ぶつけたりこすったりしてたら、無事に帰ったとは言えません。

一番偉いドライバーは、速い人でもアクロバティックな運転ができる人でも無く、無事に帰る事ができる人なのです。レースやラリーで、どれだけ速くてもゴールできない人にはご褒美がありません。自動車を運転する以上、レースでもコンビニへの買い物でも、その点で違いはないと言えるでしょう。

ぶつける理由は車幅感覚ではない

車幅感覚、あるいは全長も含めた車両感覚を理解できない人がぶつけたり事故につながるわけですが、その理由としては「車幅感覚(車両感覚)がわかっていないから」ではありません。

一言で言えば「バクチに負けたから」です。

車幅や全長がわかっていなければ、それはそれで別に構いません。自動車を運転しててわからない事は、路面状況から車両の状況(正常か何か故障してないか)まで数多くあります。別に車幅や全長もそのひとつに過ぎませんから、「わからないなら、わからないなりの運転をするだけ」でいいんです。

雪が降っている道で、凍って滑るかどうかもわからないのに普通と同じように走るドライバーは、ただの無謀運転です。

車幅がわからないまま、通れるかどうかわからない道を走ったり、すり抜けたりするのも同じ事なのですが、それでぶつけたのを自分の運転が下手だから、慣れない車で車幅がわからなかったから、などと考える人がいますが、それは間違いだと思ってください。

正しくは、「イケるかどうかイチかバチかで走ったら、ダメだった」バクチのような運転をしているからです。その意味では、別に車幅がわかっていなくても、多少運転に手間取るだけで事故にはなりませんから、わからないなら「わからない」でも本当は別にいいのですから、気楽にハンドルを取り、慎重に走りましょう。

車の感覚を覚えるのは意外と簡単

シンプルかつ重要、でも無くても走る事はできる「車幅感覚(車両感覚)」ですが、それをつかむのは簡単ですし、わかっていれば便利なのも確かです。たとえ初めて乗る車でも、そう面倒な事ではありません。

まず車に乗る前に、左右の大体の位置を把握しておきましょう。運転席の側なら、「タイヤや車体など、車の端に当たる部分(前とは限りませんから注意)」と、「自分の足元かハンドルを握る手元など、とにかく無意識に目標にできるもの」の位置関係を把握しておけばOKです。

たとえば、「ハンドルから指3本分外が、クルマの端」、「ドアミラーの下あたりが、クルマの端」などですね。運転席と逆側(国産車ならたいてい左側)も基本的には同じで、クルマの端がクルマのどの部分に対応するかを覚えておけばOKです。

なお、シートの前後スライドやリクライニングでドライバーズ・ポジション(着座位置・姿勢)を変えれば、当然「クルマの端」と「目標物」の位置関係は変わるので、ドライバーズポジションを決めるのが先です。それで大抵は覚えられます。

もちろん人間、ど忘れする事はありますから、その時は素直にまた感覚をつかみ直すまで慎重に運転しましょう。

大事なのは安全マージン

説明で「だいたい」「~くらい」を多用してますが、実はここが一番大事です。

目的は「車幅など車両寸法を把握する事」ではなく、「無事に帰る事」なのですから、多少感覚がズレようが、どうでも良くなくてはいけません。そういう意味では「安全マージン」がとても大事で、覚えた車両感覚ギリギリで走らず、常に余裕(安全マージン)を持たせるのが「無事に帰る」ためにとても大事な事だと心得ましょう。

なお、、車幅の覚え方の上級テクニックとして「車内の音楽を消し、静かな状態でタイヤの音(ロードノイズ)から路面のどこを走っているかを判別」という方法もあります。

慣れない車を乗り始めたばかりの時は、そこを神経質になるより運転そのものに集中した方がいいので、あくまで慣れた車での話です。

側溝のフタや路面の端が荒れている状態などでは、その方法で走行中に車幅感覚を微調整する事ができるので、余裕がある運転が可能で端に寄っても大丈夫な場所で試してみてください。
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