高速道路をぶっ飛ばす「商用バン」…なぜあんなにも速く走れるのか?

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皆さんも高速道路を運転している時に追い越し車線を勢いよく走り抜ける「商用バン」をご覧になった事があるはずです。スポーツ性に優れているようには決して見えない、見た目は普通のカローラだったり、まったく装飾がされているわけでもないフツ―の車がなぜあんなに速く走れるのか?その謎を推察してみたいと思います。
Chapter
商用バンとは
バンという造りのキモ!
強いぞ!商用バン
優れたハンドリング

商用バンとは

社会人になると頻繁に耳にする事があるかもしれませんね。ウチの会社のバンが…なんてフレーズはどの会社に行っても必ず聞いた事があるはずです。では一体「バン」と普通の車は何が違うのでしょうか?

現在は改良されましたが、昔は見た目がずいぶんと質素なもので、ドアミラーや、前後バンパー、ドアハンドルは、塗装がされておらず樹脂のまま。非常に無骨でした。いざ室内に乗り込むとこれまた何の面白みもなく、必要最低限のスイッチ類が整然と並んでいるだけ。

ハンドルもやけにツヤツヤとしており、ウインドウは懐かしいクルクルと回すレギュレーター式であることもしばしば。かろうじてエアコンはついていたものの、温度設定などはすべてマニュアルでした。

ヘッドレストの無い後部シートは、板のように薄く、いかにも座り心地が悪そうなものでした。しかしこれはトランクスペースを優先したもので、シートを折りたたむとフラットで大きな荷室が表れます。そう、バンとはまさしく「道具」なのです。

バンという造りのキモ!

見た目からして実用感にあふれたバンですが、目につく場所だけでなく実際に重い荷物を積んでもしっかりと走れるように、車体にも補強が施されています。

荷物運搬用と聞けば簡単な話かもしれませんが、車体剛性が高いということは純粋に車づくりの上では重要な要素です。

長時間あるいは長期にわたり乱暴に扱われても歪みが少ない車体は、実用性という点ではピカイチです。

強いぞ!商用バン

実用性しか考えられていないバンは、雑に扱われることを前提に作られています。乗用車だと乗り心地や快適性のため、ドアや室内の内張りに防音材を入れたり、他のパーツと干渉する部分にはゴムなどを採用してクッション性を持たせるといった工夫がなされます。

しかし、バンはそんな事はお構いなし。ドアの取り付けも「頑丈であればよい」が大前提です。ドアがべっこりと凹んでいても物ともしません。閉まる事は閉まるし、使う分には問題ないよね!?と言わんばかりにほったらかされています。

こんな調子だから、サスペンションだって耐久性と積載性が優先。乗り心地は、二の次です。しっかりとした強度で取り付けられていること、さらに重い荷物を乗せても簡単にはへこたれない。それが優先事項。

ここまで割り切った造りになっていると、かえって清々しくもあるものです。

優れたハンドリング

商用車に乗ると思いのほかハンドルが操作しやすかったりします。前述の強度を確保したサスペンション構造は遊びが少なく、ダイレクトに反応してくれます。

上級者になれば、ハンドルから車体の様子が手に取るように伝わってきて、どうやったら車体を安定させる事ができるのか?車自身がドライバーに教えてくれるのです。まるで頭文字Dのごとく偉大なる商用バン!

車として最低限の機能だけで作られる商用バンは、わずかな排気量のエンジンでもしっかりと走らせれば高速道路でも高級車に負けない(?)ハイペースで走らせる事が可能な強さを持ち合わせています。

一生懸命に働く日本のお父さんのように、強くたくましいバンの走る様子を見たら、思わず道を譲ってしまうのも納得ですね。
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