ドライヤーの温風で直せる車のバンパーのヘコみ…簡単な修理方法とは?

バンパー

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あ、ぶつけちゃった…車のバンパーのへこみ傷は悲しいもの。しかし、その程度ならドライヤーの温風である程度直せるという話があります。簡単なへこみの修理と、その後の表面の簡単なケアまでをご紹介します。
Chapter
バンパーだけならどうにか!?
バンパーを凹ませた!
ドライヤーで柔らかくする
温めること数十分
裏から押す
さらに可能なら、傷も癒す
最終的にはタッチアップペン
ボディカラーはコーションプレートで確認

バンパーだけならどうにか!?

ぶつけたり、こすったりと大事な愛車に傷がつく原因はたくさんあります。中には割り切って「走れて車検が通れば問題無い」で乗り切ってしまう(見ないふりをしてるだけです)人もいますが、気になるものは気になります。

ボディやボンネットなどは鈑金塗装しないとどうにもならない事が多いですが、バンパーだけなら「自分である程度どうにかなる」確率がちょっとだけ上がるので、試してみるのもいいかもしれません。

バンパーを凹ませた!

バンパーとはそもそも衝撃吸収材であり、ぶつけて衝撃を吸収してナンボ。ですから簡単にへこみます。とはいえ、へこんだままでいても外聞が悪いので、修理できるものならするべきですが、お金がかかります。

車両保険に入っていれば修理代は出ますが、最近の損害保険会社は「修理代を出してしまうと、その分だけ保険の等級が下がって保険代が上がるので、程度によっては自腹で修理した方が安上がりですよ。」と、親切なのかどうか、自ら保険会社の存在意義を疑うアドバイスをしてくれる事が多かったりします。

保険で直すにせよ、自腹で直すにせよ自分に負担がかかるのは避けられない…傷心の心を引きずって帰り付き、落ち込む前にちょっと待ってください。そこでもし電源を確保できるのならば、ドライヤーを持ってきてみましょう。

ドライヤーで柔らかくする

整備工場などのプロでも作業場にはドライヤーの一つくらい置いている事が多いものです。何かを乾かす用途もありますが、他にも「何かを伸ばす」事にも使われます。カッティングシートを貼るためにドライヤーで温めて伸ばす事もあります。

変形したり、ちょっと形状のあっていない樹脂部品を温めて柔らかくし、少しカーブを直したり伸ばしたりして車に取り付ける事もあります。そのへんは昔の海外製品や、今でも少量生産のガレージキットなどでよくある、ちょっと寸法が怪しいプラモデルを作る時と同様。

車のバンパーも樹脂製の事が多いので、これでどうにかなるのでは無いでしょうか。どのみちへこんでいるものですから、遠慮はいりません!

温めること数十分

まずバンパーのへこんだ部分の余計な汚れを拭き取り、ドライヤーで温めましょう。できれば強力なドライヤーを使い、屋外で作業するなら風の影響を弱めるため、衝立などで周りを塞ぐのが効果的です。もちろん、可能であればバンパーを外して屋内で作業できればベスト。

プロ用の工業用ドライヤーなら温風に触れないほど強力なものもありますが、家庭用ならそこまでの出力は無いので、地道に20分~30分温める事です。もしあるなら2つ使ってもいいでしょう。

安いドライヤーだとあまり長時間、熱の逃げ場が無い状態で使うと安全装置が働いて冷えるまで止まってしまう場合もあるので、バンパーは熱く、ドライバーは熱がこもらない事が大事です。

裏から押す

いい加減熱したと判断したら、へこんだところを裏から押してみましょう。熱されて柔らかくなった樹脂のバンパーは押されたまま簡単に元に戻るはずです。

もちろん、力加減などで形が変わる事もありますので、表からも何かを当てるなど、変形しすぎないように注意しながら形を整えてください。ある程度元の形になったら、後は冷えるのを待つだけです。

なお、樹脂とはいえかなりの温度にならないとこのようにはならないので、熱した部分を触る時は、ヤケドをしないよう注意です!

さらに可能なら、傷も癒す

以上でバンパーのへこみは戻りますが、何しろへこむほどの衝撃ですから表面に傷がついている事もあります。できることならそこも直してあげたいところです。

ボディ同色のバンパーであれば、カー用品店やホームセンターで売っているコンパウンドで軽く研磨してあげるだけで、傷が目立たなくなる事もあります。これは一見傷のように見えますが、塗装の表面にぶつかった先の塗料や欠片が食い込んでいるだけなので、それを落とすだけでいい場合もあるからです。

最終的にはタッチアップペン

コンパウンドでならした上で、それでも塗装のハゲがある場合は、ハゲている部分と周囲をよく脱脂した上で、これもカー用品店で売っている「タッチアップペン」で軽く塗ってあげればいだけです。

元々の塗装が経年劣化で色落ちしていると、タッチアップペンで塗った新しい塗料との差が目立ってしまうので、なるべく塗る範囲を少なくするのがポイントです。

ボディカラーはコーションプレートで確認

なお、タッチアップペンを買う時の色の種類ですが、車のボンネットを開けると、その奥に貼ってあるシルバーのプレート(コーションプレート)に、車両の型式や車体番号などの情報と共に、ボディカラーも打刻してありますから、同じ色を選びましょう。

案外簡単に直せるものですが、へこみだけでなく取り付けまで歪んでいる場合は個人であまり無理しても傷口を広げる場合もありますし、塗装のハゲがあまりにもひどい場合にも、業者に修理依頼するのは可能です。そこまでいかないようなへこみなら、ちょっとチャレンジしてみてください。
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