キドニーグリルからビートルまで…中国メーカーが発表した、どこかで見たことがある?車達

何かと「何このパクリ?」「これじゃない…」を連発する中国製品ですが、自動車分野ももちろんその一つ。日本車のパクリカーもかなりあって、ハイエースのソックリさんは輸出までされちゃってますが、今回はドイツ車のパクリカー特集です。

Chapter
ポルシェとフェラーリを半分ずつパクる
キドニーグリルを装着した不審な1BOX車
清々しいまでにi3とビートル
ベンツのGクラス?ジープ・パトリオット?大きいJB32ジムニー?

ポルシェとフェラーリを半分ずつパクる

今年4月開催の上海モーターショー2015に出店された、イーグル・キャリーです。

「Z34フェアレディZのバルクヘッドから前にフェラーリF12を、ドアから後ろにはポルシェ・ケイマンをつなげたような」何かチグハグな感がありますが、立派なミッドシップスポーツカーのようです。中国の場合は単純に車を丸一台似せるのではなく、フロントとリアを別な車から持ってくる事はよくあるので、「頭隠して尻隠さず」のこのような車は一時期非常に多かったものでした。

イーグルは上海の隣、蘇州にある自動車メーカーです。1999年から電気自動車を作っていてEVではそれなりに知られているメーカーらしいのですが、通常エンジンの自動車も作っているようで、2010年の北京モーターショーでは「GS」という、やはり色々混ざったようなクーペを出展していました。

上海モーターショー2015には、やはりオリジナルよりは…という事で、今回思い切って有名どころをパクってきたのかもしれません。

キドニーグリルを装着した不審な1BOX車

スズキ・エブリィにBMWのキドニーグリルをつけたような不審な車は、中国の大手自動車メーカー「東風汽車」グループの小型商用車部門「DFSK」が販売している小型1BOXカーです。何と「ロードホッパー」の名前でイギリスとアイルランドなどに輸出もしているようで、排ガス規制もユーロ5基準をクリアしているとの事でした。

ベースとなっている「ビッグキャブ」という小型トラック(下の画像)があるのですが、これもスズキ・キャリィにそっくりで、エンジンは「ロードホッパー」「ビッグキャブ」ともに1310ccエンジンを搭載しています。

清々しいまでにi3とビートル

2015年3月に山東省で開催された「EV EXPO」に出展の、せめてもう少し「隠す努力をしてほしい」と思う2台です。

上の画像はBMWのi3を左右から潰してそのままにしたようなスタイルですが、名前からしてBMWならぬ「JMW2200」な上に、メーカーであるJinmaも中国語では「黄金の馬」、BMWの中国語読み(Baoma)は「宝の馬」らしいので、とことん開き直っているとしか言いようがありません。

下の画像はVidoev社のプロトタイプEVですが、これを見て「何でフォルクスワーゲンのビートルに日産のエンブレムがついてるの?」と思わない方がどうかしています。

昔、ヤマハの子会社「ワイ・エム・モービルメイツ」がダイハツ・オプティをベースに、こともあろうにスーパーカー「フェラーリF40」を思い切りよくデフォルメしたボディを被せた「ami」という軽自動車を販売した事がありましたが、あれは販売台数も600台限定な、「ウケ狙いのジョークカー」でした。この2台も、ジョークだと言って欲しいです…。

ベンツのGクラス?ジープ・パトリオット?大きいJB32ジムニー?

2014年4月開催の北京モーターショーで、Gクラスをラインナップしている「メルセデス・ベンツ」や、パトリオットをラインナップしている「ジープ」と同じ会場に、臆面も無く展示されているソックリさんは何でしょう?と言えば、北京汽車の「BJ80」です。

ベンツのGクラスそっくりのボディに、ジープ・パトリオットに類似したフロントグリルを装着しているのですが、あまりそのままではマズイと一応思ったのか少し手直しした結果、全体的に「JB32ジムニー」(旧規格軽自動車最後のモデル)っぽい印象を受けるようにも見えます。サイズ的にはGクラス級なので、ジムニーにしては大きすぎますが。

さすがにこれは中国メディアからまで「いくらなんでも度が過ぎる」と批判されたようで、メルセデス・ベンツもリリースを見直すよう説得したという噂もありますが、今のところBJ80が販売中止になったという話は聞きません。

「日本も昔は外車の真似をしたんだし、少しくらいは。」と軽い気持ちで見ると、想像を絶する光景に目まいがすると思います。ましてやそれが堂々と輸出されているケースまであるとなると、誰かほどほどの所で止めて欲しいところですが、各メーカーとも中国は大きな市場を持つ「お客さん」なだけに、報復を恐れて本格的な批判はできないのが本音なのでしょう。仕方がないので、ネタとして楽しむしかありませんね。