セリカ・セリカXXの中古価格と歴史|よろしくメカドックの登場車種もご紹介!

初代 セリカ

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トヨタ セリカXXが登場する「よろしくメカドック」。このワードに反応する80年代の少年たちは沢山いると思います。中にはこの漫画やアニメでクルマに関心を持った方も多くいる事でしょう。そんな「よろしくメカドック」に登場するマシン、トヨタ セリカ、トヨタ セリカXXを含めた歴史を今回取り上げてみました。トヨタ セリカXXが欲しい方は必見です。

*追記・修正:2020年6月4日現在
Chapter
トヨタ セリカとは?
初代A20/30セリカ
2代目A40/50セリカ
3代目A60セリカ
4代目 T160セリカ
5代目 T180セリカ
6代目 T200セリカ
7代目 T230セリカ
セリカXXとは
セリカXXの維持費
トヨタ セリカXXの中古価格は?
トヨタ セリカの中古価格は?
「よろしくメカドック」に登場した車をご紹介!
小型車も魅力的な「よろしくメカドック」

トヨタ セリカとは?

トヨタ セリカの初登場は1970年。登場時は2ドアのクーペ1600GTと3ドアのリフトバック2000GTの二種類がラインナップされていました。

都合6度のフルモデルチェンジが行われ、2006年の7代目モデルの時に販売終了時。フルモデルチェンジの度にエクステリアが洗練されていき、未来を感じさせたデザインにワクワクさせられた若者も多かったものです。

生産終了したものの、復活を望む声があるのは当時の人気も無関係ではありません。

中でも1993年に登場した6代目モデル T200型の人気が高いです。このモデルにはハイメカツインカム搭載のSS-I、スポーティツインカム搭載のSS-IIの2グレードが用意されていたのですが、SS-IIはセリカとして八めてスーパーストラットサスペンションが装備された事もあり、人気を集めました。

ちなみに「セリカXX」という派生モデルも登場しました。こちらは日産 フェアレディZに触発されて開発されたものです。車幅は変わらないものの、全長が長いロングノーズのシルエットでした。ちなみにこのセリカXXの後継モデルが未だに伝説的な存在感を放っているトヨタ スープラになります。

初代A20/30セリカ

それぞれのセリカをチェックしてみるとしましょう。

登場時は2ドアハードトップのみ。未来を感じさせるデザインは、「未来の国からやってきたセリカ」というキャッチフレーズがつけられらことでより鮮明なものとなりました。1972年にはマイナーチェンジが行われ、リアコンビランプの方向指示器が独立。燃料タンクの位置もトランク床下から後席背後へと変更されました。

その翌1973年には3ドアのリフトバックが登場。1974年にはクーペがマイナーチェンジされたのですが、その翌年にもマイナーチェンジ。こちらは昭和50年の排出ガス規制の採択のためでした。

リフトバックを略してLBと呼ばれたこのモデルは、欧米のスポーツカーの様な流れるリア造形により非常に高い支持を得ました。1600cc/2000ccのラインナップの中には、DOHCモデルも用意されます。2T-G(DOHC1600cc)と18R-G(DOHC2000cc)はどちらも人気で、初代セリカを選ぶ際には一つのポイントとなっています。

そして1977年、2代目モデルへとバトンタッチします。

2代目A40/50セリカ

2代目セリカ、A40、A50が登場したのは1977年の8月。

初代モデル同様カリーナと共通のものです。

先代モデルよりもロングノーズ感が強調されたデザインはこの代よりトヨタアメリカのデザインオフィスがスタイリングを担当したからなのでしょう。空力重視のスタイリングで、登場時は1.6Lの2T-U型(OHV・シングルキャブ)、12T-U型(OHV・シングルキャブ)、2T-GEU型(DOHC・EFI)、1.8Lの3T-U型(OHV・シングルキャブ)、2.0Lの18R-U型(SOHC・シングルキャブ)、18R-GU型(DOHC・ツインキャブ)と合計6種類のエンジンを用意していました。

1979年にはマイナーチェンジが行われてフロントグリルが変更。その翌年には4ドアセダンとなるセリカカムリが登場するなど、相変わらず活発な動きを見せていましたが1981年7月、3代目モデルへとバトンタッチします。

3代目A60セリカ

3代目セリカ、A60が登場したのは1981年の7月。

およそ6年半発売されていた初代モデルに対し、2代目モデルは4年でのフルモデルチェンジとなりました。車台はカリーナやコロナと共通でしたが先代モデルよりも更にスペシャリティカーとしての個性を強めました。

キャッチコピーの「世界、新セリカ」にもそれが現れているでしょう。また、トヨタ ソアラの誕生により、空ライブチャットよりも少々若い世代をターゲットに据えました。

1,600cc・DOHC・EFI(2T-GEU)、1,800cc・SOHC・シングルキャブレター(1S-U)、1,800cc・OHV・EFI(3T-EU)、2,000cc・DOHC・EFI(18R-GEU)の4種類のエンジンを用意していましたが、1982年の9月には2,000ccDOHCに代わって1,800ccのツインカムターボが追加されました。

1983年にはマイナーチェンジがなされたのですが、同時期に発売されたセリカXXの煽りを受ける形となったため、歴代セリカの中では少々影の薄い存在となってしまった「悲劇の一台」です。

ちなみにこちらのモデルはかつてサッカー日本代表監督を務めた元ブラジル代表のジーコ氏が日本で行われたトヨタカップのMVPの副賞として授与され、以降愛車としてブラジルまで持ち返って乗っていたモデルでもあります。

4代目 T160セリカ

1985年4月、4代目セリカとなるT160が登場します。

型番が一新されていることからも分かるように、4代目セリカからFFとなりました。

それまでのセリカはFRでしたが、コロナ、カリーナのフロアバンをベースにしているためです。「流面形、発見さる」というキャッチコピーが付けられたように、先代モデルよりも滑らかなデザインとなりました。

1987年にはマイナーチェンジも行われ、その後2ドアコンバーチブルが追加されたことで3ドアリフトバック、2ドアクーペと3形態のラインナップとなったのですが、クーペに関してはコロナのハードトップと統合されたコロナクーペとして登場しましたので、4代目セリカはリフトバックからコンバーチブルが追加されただけと主張する声もあります。

そして1989年、5代目モデルへとバトンタッチします。

5代目 T180セリカ

1989年9月に登場した5代目セリカ、T180。

先代モデルのイメージは踏襲しつつも「ニューエアロフォルム」と呼ばれる個性的なスタイリングで登場。

先代モデルをベースにしたプラットフォームが用いられましたがサスペンションはリファインされました。バブル経済真っ只中だったからか、CMにはアメリカの人気俳優、エディ・マーフィー氏が起用されるなど広告にも力が入っていました。

1991年にはマイナーチェンジ。フロント、リアの細かい部分やリアコンビネーションランプの意匠変更。ドア内にサイドインパクトビームが追加されました。標準ボディとワイドボディの2種類のバリエーションとなっていたGT-FOURはワイドボディに統一。

ちなみにこのワイドボディの登場により、セリカは5ナンバーから3ナンバーへと大型化することになります。そして1993年、6代目モデルへとバトンタッチします。

6代目 T200セリカ

1993年10月に登場した6代目セリカ、T200。先代モデル以上にスポーツ性が高められました。

更に、先代モデルではワイドサイズのみ3ナンバーでしたが、完全に3ナンバーへと移行。大型化したものの、新設計となったシャシーのおかげで剛性が向上しつつも軽量化に成功しました。

登場時はNAモデル、ハイメカツインカム3S-FE(140ps)搭載のSS-Iと、スポーティーツインカム3S-GE(MT:180ps/AT:170ps)搭載のSS-IIの2グレードでした。3ドアリフトバック、2ドアクーペのラインナップでしたが、1994年9月にはコンバーチブルモデルも登場。先代では油圧式だった電動幌開閉装置はオール電動モーターへと変更されました。

そのおかげで省スペース化も成功し、後席には大の大人でも窮屈ではないスペースの確保に成功。1997年にはマイナーチェンジが行われました。エンジンの大幅な改良と共にマリリフレクタープロジェクターヘッドライトを採用しました。

意欲的な一台ではあったものの、バブル崩壊の余波を受けて売上的には大苦戦。マイナーチェンジから1年半で7代目へとバトンタッチしました。

7代目 T230セリカ

7代目セリカ、T230型の登場は1999年10月。

先代よりも少々落ち着いた雰囲気となりました。新設計となるZZ系のエンジンは排気量こそ先代モデルよりも200ccダウンしているものの、連続可変バルブ・タイミング・リフト機構により高い走行性を維持。一方ではダウンサイジングの影響から、ライトウェイトクーペへとコンセプト変更したものの、2006年4月、36年の歴史に幕を下ろしました。

時代がスポーツカーのような走りに魅力のある車ではなく、経済性を求めるようになったため、セリカは次第に存在感が小さくなりました。結果、販売終了となってしまいました。ちなみに北米ではサイオン tCという名称の車が販売されています。セリカ同様の4気筒FFの2ドアクーペなので、こちらが実質的な後継車と考えて良いでしょう。

セリカXXとは

写真は、セリカXX/北米スープラ(イメージ)
北米のトヨタディーラーの声を受けて開発に乗り出したモデルがセリカXXです。ちなにこちら、「ダブルエックス」と読みます。位置付けとしてはセリカの上位車種で、6気筒エンジンを搭載。フェアレディZを意識していたものの、スポーツカーのフェアレディZに対し、GTカーとしての個性が付与されました。

1978年にXXの初代モデルが登場すると、1980年にはマイナーチェンジが行われ、翌1981年には2代目モデルも登場。ですが初代モデルの個性であったラグジュアリー志向の高級スペシャリティカーという路線はソアラが引き継いでしまったので、2代目モデルは初代モデルから一転し、スポ―ティー路線となりましたが1986年、新型へのモデルチェンジを機に販売終了。

ちなみにその際に新型として投入されたモデルに付けられた名称こそ、未だに根強い人気を誇るスープラです。

セリカXXの維持費

後輪駆動を主体としスポーツ性が高く評価されているセリカXXですが、維持する上で気になるのが燃費や税金ですよね。

エンジンは初代で排気量2.8L/2.6L/2.0Lの3種類、2代目が2.8/2.0Lの2種類です。
毎年かかってくる自動車税は以下のようになります。

排気量 2.8L 2.6L 2.0L
自動車税 51,000円 45,000円 39,500円


また、新規登録から18年以上の車両でセリカXXの場合、~1.5トンなので、37,800円がプラスでかかります。
ですが、現在はあまり採用されないマニュアルトランスミッションのモデルも存在するので、運転する楽しさを存分に味わうことができます。

趣味性の強い車ですが、車はただの移動道具ではないということを私たちに訴えかけてくれるようにも思いますね。

トヨタ セリカXXの中古価格は?

写真は、セリカXX/北米スープラ(イメージ)
それでは、そんなセリカXXの中古相場はどうなのでしょうか?残念ながら初代モデルはほとんど市場に出回ることはありません。
また、出回ったとしても価格応談のケースが多いのが現状です。また、レストア車も市場に出回っているケースもあります。どちらも価格は高いのが現状になります。

人気モデル故に、販売店でも長期的に在庫を抱えることは少ないので、値引のケースは少ない傾向にあります。交渉する場合は具体的な理由と金額を提示した方が販売店側の印象も良いでしょう。

トヨタ セリカの中古価格は?

トヨタ セリカは、最終モデルよりも初代モデルや2代目モデルなど古いモデルの方が在庫の少なさからプレミアが付いてるため、価格は高いです。これらのモデルに関しては値引き交渉はほぼ不可能でしょう。在庫が急に増える可能性も低いので、本気で購入を考えているのであれば少ない選択肢から選ばなければなりません。

一方、新しくなるにつれて在庫も増えていきますので、他のお店の価格等を交渉材料とすることで値引きは十分に可能です。それでも7代目モデルとて既に生産終了から10年が経過しようとしていますので、状態の良い物は早めに「確保」しておいた方が良いでしょう。

「よろしくメカドック」に登場した車をご紹介!

「週刊少年ジャンプ」において1982年44号から1985年13号に連載されていた漫画。アニメ化もされ、1984年9月から1985年3月30まで全30話が放映されていました。

それまでのレース•クルマ関連のアニメはあまりにも現実から逸脱した「荒唐無稽」ともいえる展開のものが多くありました。

しかし、「よろしくメカドック」は、もちろんアニメ的な展開は多いものの、チューニングテクニックの紹介や、登場するクルマも当然実在のものであり、途中に専門的知識の説明も織り交ぜ、なかなか本格的に「チューニング」を扱ったアニメ・漫画の先駆けともいえるでしょう。

アニメ版では横浜を舞台にしており、まだ当時問題となっていた「暴走族」や、作りかけの首都高速の橋脚が確認できます。なにより、登場するクルマも当然70年代~80代初頭の名車が数多く登場し、今見ても素晴らしいノスタルジーと同時に、メカニズムの的確な解説に驚くものがあります。

それでは、魅力的な登場車種を紹介していきましょう。

トヨタ セリカXX(メカドック・風見潤)

写真は、セリカXX/北米スープラ(イメージ)
まず「キャノンボールトライアル編」に登場したトヨタ セリカXXについて。

セリカXXは、1978年から1986年の約9年間製造•販売されていたスポーツクーペです。当時の日産 フェアレディZの対抗馬として開発され、トヨタの名車 2000GTを彷彿させる外観が人気となりました。

2代目でセリカXXの名は幕を閉じることとなりますが、モデルチェンジの際に、スープラと名づけられました。また、この時代のセダンやクーペはローダウンにエアロカスタムが定番となっており、セリカXXも例外ではありませんでした。

「よろしくメカドック」では、解体屋さんの手伝いをする代りに貰ってきたボロボロのセリカXXを、よろしくチューニング。

ツインターボ装備、バルブ拡大、パワーインジェクターとEFI装備、ボアアップ、ナイトラス(NOS)搭載、またブレーキも強化、というカスタムメニュー。

恐らく2800GTをベースにしたと思われます。他チームから「あんな重いセリカで」と指摘されますが、軽量化とバランスのとれたチューニングで優勝候補一角に上り詰めます。

マツダ サバンナRX-7(チャンプ・那智渡)

メカドックのライバル、チャンプ率いる那智渡の愛車がサバンナRX-7です。軽量ボディを誇り、エンジンは12Aから13Bへ換装、またゼロヨンGP編に於いてはトリプルローター&トリプルターボというモンスターマシンに仕上げてきました。

誇り高い那智さん、登場時の格好よさと裏腹に、実はメカドックに勝利する事が出来ません。それを理由にやさぐれてしまう描写もあるのですが、そんな人間臭い愛すべき男、那智さんが筆者は大好きです。

日産 フェアレディ240Z(レーシングワタナベ・渡辺俊光)

主人公風見潤の憧れのチューナー。「ナベさん」と呼ばれ、フェアレディZ(S30)のチューニングの第一人者という設定です。風見、那智という若手チューナーに乗り越えなければならない壁として立ちはだかる存在。しかし目に…是非原作を観ていただきたいと思います。

当時としても旧型のモデルで登場しますが、空力特性に注力し、ダウンフォースを確保するカスタム、またキャノンボール編ではトランスミッションを「商用車に載せ替えた」とし、ローギアード化で立ち合がり加速を重視するチューニングも行っています。

ちなみにナベさんの声優を務めた「石塚運昇」さんは、後に頭文字Dでも重要な役で登場しています。是非チェックしてみてくださいね。

ホンダ バラードCR-X(メカドック・風見潤)

ゼロヨンGP編に登場。エンジンをミッドシップに換装、大型リアウイングをはじめエアロパーツも装備。しかしこの車両は盗難にあってしまい、皮肉にも自身でチューニングしたCR-Xと対決する事になってしまいます。

代替車両はもちろんCR-X、同様のカスタムを行いますが、以前と変わらないチューニングでは勝てない、としてボアアップを敢行します。ここでもシリンダーブロックを削る事による耐久性の低下といったチューニングリスクを上手くストーリーに織り込んでいます。

ゼロヨンにおいては大型のリアウイングは空気抵抗になるので、小さめのものにした方が良い、という的確なアドバイスを受ける場面もあり、大人になってクルマに乗るようになった私達が改めて見ても頷ける描写もあります。

日産 フェアレディZ31(メカドック・風見潤)

東日本サーキットGP編にメカドックが参戦した車両がZ31・300ZX。ツインターボ、ボアアップに加え、これをなんとスバル・レオーネのパーツを使用し、フルタイム4WD化としています。この「グレーサーZ」でライバルたちと死闘を繰り広げます。

小型車も魅力的な「よろしくメカドック」

メカドックにはさまざま魅力的なクルマが登場します。アニメ版のみですが、メカドックの社用車「スバル 360」も印象的。ピンクのカラーもさることながら、エンジンはロータリーターボ(12A改)に換装してあり、かなりキビキビと走っています。

また女性キャラの女暴小町の乗る「トヨタ スポーツ800」、婦人警官の早坂優の愛車「スズキ セルボ」など、小型車も魅力的でしたね。

現在、Hulu等のネット配信で全話見る事が出来ますので、少年時代の素敵な思い出に浸りながら楽しむのがおススメです。キャノンボール編やゼロヨンGP、東日本サーキットGP編などの長編も面白いのですが、筆者はその合間に入る1話完結のエピソードが人情溢れて素敵だな、と思います。

是非お時間ある時に、躍動する70~80年代のチューニングカーを楽しんでくださいね!

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