高速道路で走行しているパトカーを追い抜くのはNG?

パトカー

※この記事には広告が含まれます

高速道路を走っていて、パトカーに追いついてしまい、追い抜くのも気が引けてそのままダラダラと走ってしまった経験がある人も多いでしょう。緊急走行をしていないパトカーは制限速度内でゆっくり走っていることがほとんどですが、追い抜いてしまっても問題ないのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
基本的には問題ないものの、速度違反に注意!

基本的には問題ないものの、速度違反に注意!

高速道路を走行中、前方を走っているパトカーを追い抜いたとしても基本的には問題は無く、高速道路を走っているパトカーを追い抜いてはいけないという法律が存在するわけでもありません。

しかし、高速道路を走っているパトカーは制限速度いっぱいで走っていることが多く、追い抜きをするには自分の車を制限速度を以上に加速させなければならない可能性があります。

制限速度を超えると、速度違反で取り締まりにあう可能性もあるでしょう。

ですが、現在のスピード違反の取り締まりは道路交通法施行令の第14条によって、赤色灯を点灯させた状態でスピード違反の疑いがある車両の真後ろから数秒間計測しなければならないことになっています。

追い抜きを行っている状態、つまりパトカーの側方を走っている状態では前述した速度計測ができないために取り締まりにあう可能性は低いといえるのです。
また、警察庁が公表している交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況によれば、令和2年中のスピード違反での検挙数は全体で116万2420件となっています。

そのうち、25km/h未満の超過が40万6262件と最も多く、15km/h未満の超過は199件と非常に少ないことが分かります。

これらのことから、高速道路を走っているパトカーを追い抜く場合、制限速度に15km/h未満のスピードを加えた速度で追い抜きを行い、通行帯違反にならないよう再び走行車線に戻って速度を緩めることで、取り締まりにあう可能性はより低減されるといえるでしょう。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細