高速道路ではなぜ渋滞が起こるのか

渋滞

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週末や連休のドライブで巻き込まれることの多いのが高速道路での渋滞です。できることなら避けたいものですが、そもそも渋滞はなぜ起こってしまうのでしょうか?

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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渋滞の原因は無意識の「アレ」?

渋滞の原因は無意識の「アレ」?

多くの人がイメージする通り、渋滞が起こる根本的な原因は通行量が増加することです。要するに、たくさんの車が高速道路上に存在することで、交通の流れが悪くなってしまうということです。

こうした渋滞は「交通集中渋滞」と呼ばれます。週末や連休に遭遇する渋滞のほとんどはこの交通集中渋滞です。つまり、人が少ない場所や時間を選んでドライブすれば、交通集中渋滞に巻き込まれる可能性は低くなります。

しかし、交通集中渋滞といっても、必ずしも高速道路を埋め尽くすほどの車であふれているわけではありません。実際には、高速道路を走る車はそれほど多くないにもかかわらず、一時的な交通集中が発生し、結果として渋滞になる例がほとんどです。

その大きな原因となるのが、一部の車による減速です。高速道路を走っていると、無意識のうちに減速をしてしまう場合がありますが、それによって後続車との車間距離が短くなり、後続車も減速をすることで、さらに次の後続車へも影響を与え、それが続くことで渋滞が発生してしまいます。

もちろん、危険回避のためにブレーキを踏んだり、エンジンブレーキを使用したりして減速することは悪いことではありません。しかし、実際には、危険回避というよりは、無意識のうちに減速してしまうケースが多いようです。
例えば、下り坂から上り坂にさしかかる「サグ部」や、トンネルの入口部、インターチェンジの合流部などが、多くの人が無意識のうちに減速してしまう場所として挙げられます。

NEXCO西日本によれば、高速道路で発生する交通集中渋滞のうち、この3つの場所で起こるものだけで約92%を占めるといいます。

各高速道路では、こうした無意識のうちに減速してしまいやすい場所に対して、加速を促す案内版を設置するなどの対策をとっています。

スピードを出しすぎないことが安全運転の基本ではありますが、高速道路上においては「流れに乗る」ことも重要です。法定速度を遵守した上で、常に適正な速度で走行することを心がけましょう。
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