電動パーキングブレーキのメリットとは?

電動パーキングブレーキ

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近年、世界的に普及が進んでいる電動パーキングブレーキ(EPB)

電動パーキングブレーキとは、従来のように手でレバーを引いたり左足でペダルを踏んだりするのではなく、スイッチ操作に応じて電気モーターでパーキングブレーキをかける装置です。

国産車として初めて採用されたのは、2006年デビューのレクサスLSでした。これを皮切りに、現在では一部を除いて多くの現行モデルに標準装備されています。

当たり前となりつつある機能ですが、従来の手や足で操作するパーキングブレーキの方が馴染みがあるという方も多いのではないでしょうか。

今回は、電動パーキングブレーキを採用するメリットに迫ります。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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とにかく楽!人力にほとんど頼らなくて済む!
煩わしさから解放され、疲労軽減も期待できる

とにかく楽!人力にほとんど頼らなくて済む!

電動パーキングブレーキは、従来型のレバーを引いて作動させるタイプやペダルを踏むタイプと異なり、自動または指先で操作することができるため、作動させるのにほとんど力を必要としていません。

従来のパーキングブレーキでは、レバーの引きが甘かったりペダルを踏み切れなかったりした場合にサイドブレーキの効きが甘く、クリープ現象が発生してしまう可能性がありました。

しかし、電動パーキングブレーキは、作動や解除に必要な動作を指先1つで作動させられる上、ブレーキの効きが人力によって左右されずに一定であるという特徴があります。従って、高齢者や力の弱い人でも楽かつ安全に強力な制動力を掛けることができるようになっているのがメリットの1つと言えます。

また、電動パーキングブレーキの中にはシートベルトの装着やフットブレーキ作動、シフト位置の確認など、いくつかの条件をクリアすることで制動を自動解除してくれるタイプも存在しています。

そのため、従来式のサイドブレーキでは発生の恐れがあった、サイドブレーキが掛かったまま走行してしまうというトラブルを避けることができるようになるという面も、電動になった利点の1つと考えられます。

煩わしさから解放され、疲労軽減も期待できる

加えて、電動パーキングブレーキは、クルーズコントロールとの相性の良さも挙げられます。

パーキングブレーキをクルーズコントロールと連動させる機能を採用しているクルマであれば、前車追従機能などを使ってパーキングブレーキの作動を自動で制御してくれるものも存在しています。

この機能を活用することで、渋滞に巻き込まれてしまった場合などに標準のフットブレーキを繰り返し踏む必要がなくなり、結果としてドライバーの負担が大きく減ることが期待できます。

その他、機能的な面以外でも運転席周りのレイアウトに自由度が出るなど、デザイン的な面でもメリットが多いのが電動パーキングブレーキです。従来のものと比べ、スペースを必要としないため、車内空間を広く取れます。前後席のウォークスルーがしやすくなったり、収納スペースとして活用できる点も嬉しい点ですね。
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