なぜ日本車はダウンサイジングターボの分野で遅れを取っているのか?

フォルクスワーゲンやプジョーなど、欧州車が盛んに投入している「小排気量+ダウンサイジングターボ」モデル。

小排気量でもパワー十分で燃費も良好。日本車はまだ採用モデルが少ないようですが、この理由は何なのでしょうか?

Chapter
先駆けはフォルクスワーゲンのTSIエンジン
欧州では他メーカーも続々
日本車で導入が遅れているわけは?
日本車初のダウンサイジングターボ搭載車は?

先駆けはフォルクスワーゲンのTSIエンジン

フォルクスワーゲンロゴ

かつてのターボ車のイメージは「ハイパワーだけど燃費が悪い」でしたが、そのイメージをガラッと変えたのがVWのTSIエンジンです。

初登場は2005年秋のフランクフルトモーターショー。このモーターショーで世界初の直噴ツインチャージャーエンジンとなる「1.4L TSIエンジン」が一般公開されました。

2006年初めにはこのエンジンを搭載した初の市販車としてゴルフGTがデビュー。スーパーチャージャーによるダブル過給により、2L超えのトルクと低燃費を実現して世に驚きをもって迎えられました。

以来、1.0~1.4Lクラスでは2006年から9年連続でインターナショナルエンジンオブザイヤーを受賞しています。

欧州では他メーカーも続々

VWのTSI登場後、燃費に加えて、「走り」を重視する欧州ではBMW、VOLVO、プジョーなどもダウンサイジングターボ車に力を入れ始めました。

日本車で導入が遅れているわけは?

日本では燃費向上のために、ガソリンエンジンを改良することよりもHV・EVの開発が進んでいます。

ターボ車は燃費が悪い、排気量の大きい車ほど高級といったネガティブなイメージ。

さらにダウンサイジングターボ車がハイオクガソリン仕様になっていることで環境負荷が大きく、ユーザーの負担が増えることも理由の一つでしょう。

また、渋滞、ストップアンドゴーが多い日本の道路ではHV・EVの方が向いているという見方もあります。

日本車初のダウンサイジングターボ搭載車は?

欧州に比べて遅れていた日本ですが、 2014年6月にはスバルから1.6Lエンジン搭載の小型車に初めて「ダウンサイジングターボ」を搭載したレヴォーグを発売。

レヴォーグに搭載された新開発の「水平対向直噴ターボエンジン」は、現行レガシィの2.5L車に相当する高い出力を確保しながらレガシィの燃費(14.4km/l)を上回る17.4km/lを実現しています。

また、2015年4月にはマイナーチェンジしたトヨタ・オーリスの最上級グレード「120T」が、トヨタ初となる1.2L直4直噴ターボエンジンを搭載し発売されています。


日本の交通事情に合っていないため日本では採用モデルの少ないダウンサイジングターボ。今後、技術が進み日本でもダウンサイジングターボの楽しさを味わえるようになることに期待です!