日産 セレナ(C27型)の安全装備【プロ徹底解説】

日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV(C27)

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現行型セレナ(C27型)はミニバンで初めて、高度な運転支援システムであるPro PILOT(プロパイロット)を採用。

当初はメーカーオプションとして用意されていたさまざまな先進安全装備も、2019年8月に行ったマイナーチェンジにより全車標準装備装備とし、安心感を高めています。

そんな現行型セレナに搭載されている安全装備を解説します。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
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乗員の安全と歩行者を守る安全装備の数々

乗員の安全と歩行者を守る安全装備の数々

衝突を回避するインテリジェントエマージェンシーブレーキ

インテリジェントエマージェンシーブレーキは、衝突の可能性が高まると表示とブザーで回避操作をうながし、安全に減速できなかった場合にはブレーキを作動させる機能です。

より遠くまで検知でき、天候や周囲の明るさにも影響されにくいミリ波レーダーとフロントカメラという2つのデバイスを採用し、自動車だけでなく、人が乗車した自転車や夜間の歩行者も検知可能です。

2台前を監視して玉突き事故を防ぐインテリジェントFCW(前方予測警報)

インテリジェントFCW(前方予測警報)は、2台前を走行する車両の車間・相対速度をミリ波レーダーでモニタリングし、ブレーキの踏み遅れによる玉突き事故を回避、運転を支援する機能です。

自車からは見えない前方の状況を検知して、減速が必要と判断した場合にはディスプレイ表示とブザーでドライバーに注意をうながします。

夜間の視界を確保するアダプティブLEDヘッドライトシステム

アダプティブLEDヘッドライトシステムは、照射パターンを自動で変化させて、対向車や先行車が眩しくないようにハイビームを制御する機能で、夜間の視界を確保します。

切り替えの手間を省くハイビームアシスト

ハイビームアシストは、前方検知用のマルチセンシングカメラで、先行車や対向車のライト、道路周辺の明るさを検知し、ヘッドライトのハイビームそしてロービームを自動で切り替える機能です。これによって手動で切り替えるわずらわしさを軽減します。

発進時の衝突を防ぐ踏み間違い衝突防止アシスト

踏み間違い衝突防止アシストはブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込んだとき、エンジン出力を抑制し、ブレーキを制御する機能です。

前進時は壁などの障害物、車両や歩行者との衝突回避を行い、後退時は壁などの障害物と車両との衝突回避を支援します

ドライバーの疲労を軽減するプロパイロット

プロパイロットは、高速道路の単調な渋滞走行と長時間の巡航走行において、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作をシステムがアシストしてドライバーの負担を軽減する機能です。

カメラで白線を検知して、システムがハンドルをコントロールして直線道路はもちろん、カーブにおいても走行車線の中央を走行するサポートを行います。また、前方を走行するクルマを検知して、システムがアクセル、ブレーキをコントロールして前のクルマとの車間距離を保つサポートを行います。

導入初期はギコチない制御でしたが、アップデートを重ねて現在ではスムーズな制御を行えるようになっています。

車線からのはみ出しを防止するインテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)

警告音とともに、ブレーキを制御してクルマを車線内に戻すようドライバーのステアリング操作をアシストするのが、インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)です

斜め後方の車両を知らせるインテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)+BSW(後側方車両検知警報)

斜め後ろから接近する車両の存在を知らせてくれるのが、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)+BSW(後側方車両検知警報)です。

警告音とともに、ブレーキを制御することで車両をもとの車線内に戻すような力を短時間発生させ、車両との接触を回避するようドライバーのステアリング操作をアシストする機能です。

標識の見落としを防ぐ標識検知機能

各標識を検知して、警告などでドライバーに注意を喚起する機能が標識検知機能です。

フロントカメラによって前方の「車両進入禁止表示」「最高速度標識」「一時停止標識」を検知。進入禁止の道路へ進入しそうになった場合や一時停止が必要な場所では、メーター内のディスプレイに警告表示とブザー(侵入禁止標識検知のみ)でドライバーに伝えます。

見えにくい場所でのバックをサポートするRCTA(後退時車両検知警報)

ドライバーからの目視では確認の難しい視界の悪い場所などで、後退を行うときに近づいてくるクルマを検知してブザーで注意喚起するのがRCTA(後退時車両検知警報)です。

ミニバンではいまや常識!? インテリジェントアラウンドビューモニター

上空から見下ろしているかのような映像を、ナビゲーション画面またはインテリジェントルームミラーに表示する機能がインテリジェントアラウンドビューモニターです。

ひと目で周囲の状況がわかるため、駐車がスムーズに行えます。さらに人や自転車など周囲に動くものがいる場合に表示とブザーで注意を促します。

クリアな後方視界を確保するインテリジェントルームミラー

車両後方のカメラ映像をミラー面に映し出して、いつでもクリアな後方視界を確保するのが、インテリジェントルームミラーです。

2列目・3列目に乗っている人やヘッドレスト、荷室に積んだ大きな荷物など、車内の状況や、天候などに影響されずいつでもクリアな後方視界が得られます。

ドライバーを監視して事故を未然に防ぐ。インテリジェントDA(ふらつき警報)

オプションで設定されているインテリジェントDA(ふらつき警報)は、ハンドル操作から運転者の注意力が低下していると判断したときに、メーター内のディスプレイ表示とブザーによりドライバーに休憩をうながす機能です。
デビュー当初から運転支援システムが充実していた現行型セレナですが、2019年以降、全方位運転支援システムを標準装備。

前方だけでなく、走行中に後方から接近する車両も検知できるようになり、ドライバーの負担を軽減してくれる機能を充実させて商品力アップしています。
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