トヨタ 30系アルファードの安全装備を紹介【プロ徹底解説】

トヨタ アルファード ハイブリッド エグゼクティブラウンジ

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現行型アルファードは、ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した次世代の予防安全パッケージToyota Safety Sense”を全車標準装備しています。

さらに車両全方位の安全を確保するために搭載された、さまざまな運転支援システムがあります。ここでは、それら安全装備を解説します。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
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予防安全の核となる“Toyota Safety Sense”
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予防安全の核となる“Toyota Safety Sense”

ぶつからないをサポートするプリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ)

“Toyota Safety Sense”の機能のひとつであるプリクラッシュセーフティは、ぶつからないをサポートする機能です。

“前方の車両や歩行者(昼夜)、自転車運転者(昼)をミリ波レーダーと単眼カメラで検出。警報ブザーとマルチインフォメーションディスプレイの表示で、ドライバーに衝突の可能性を知らせます。その際、ドライバーがブレーキを踏めた場合はプリクラッシュブレーキアシストを作動させ、衝突回避または被害軽減をサポートします。

このプリクラッシュブレーキは歩行者や自転車運転者に対して、自車が約10〜80km/hの速度域で作動して衝突回避または被害軽減をサポート。車両に対しては、自車の速度が約10km/h以上で作動し、衝突回避または被害軽減をサポートします。

うっかり運転による車線逸脱を防ぐレーントレーシングアシスト(LTA)

高速道路でのクルージングをサポートする、レーントレーシングアシスト(LTA)も“Toyota Safety Sense”の機能のひとつで、3種類の機能で構成されています。

まず“車線維持支援機能”は、車線中央を走行するために必要なステアリング操作の一部を支援し、先行車両に追従する支援を行う機能です。

車線逸脱警報機能/車線逸脱抑制機能”は、車線から逸脱する可能性をマルチインフォメーションディスプレイに表示し、警報ブザーにより警告するとともに、車線からの逸脱を避けるために必要なステアリング操作の一部を支援します。この機能の車線の判断については、白線だけでなく、アスファルトや縁石などの境界も識別します

ふらつき警報機能”は、車両のふらつきを検知したときに、マルチインフォメーションディスプレイ表示で休憩を促し注意喚起を行います。

これらにより、車両が車線から逸脱する可能性があることを警告したり、車線から逸脱を避けるためのステアリング操作支援を行うほか、高速道路や自動車専用道路を走行中、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能)作動時には車線維持に必要なステアリング操作支援も行います。

追従走行を支援するレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)

ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車を認識し、車速に応じた車間距離を保持しながら追従走行を支援するレーダークルーズコントロールも“Toyota Safety Sense”の機能のひとつです。

先行車が停止した場合は、自車も停止して停止状態をキープ。先行車が発進した場合は、ドライバーの操作により発進し、ふたたび追従走行を再開します。

高速道路の渋滞走行時など停止・発進を繰り返すシーンでドライバーの疲労、運転負荷を軽減します。

夜間の安全性を高めるアダプティブハイビームシステム(AHS)

アダプティブハイビームシステムは、LEDヘッドランプの点灯、消灯、角度を細やかに制御することで、先行車や対向車に光が当たる部分を自動的に遮光できる機能を備えています。

これによりハイビームを保持したまま走行できる頻度を高めて、夜間の視認性を確保し、安全性を高めます。

ハイ/ローを自動で切り替えるオートマチックハイビーム(AHB)

ヘッドライトのハイビームとロービームを自動で切り替え、夜間の歩行者などの早期発見をサポートするのがオートマチックハイビームです。

切り替えミスを防ぐほか、手動操作のわずらわしさからドライバーを開放します

標識の見逃し防止をサポートするロードサインアシスト(RSA)

ロードサインアシスト(RSA)は、フロントガラス内に設置された単眼カメラで道路標識を認識し、マルチインフォメーションディスプレイに表示し、道路標識の見落としを減らし安全運転をうながします。

ディスプレイ表示中に速度規制値を超過した場合や、はみ出し通行禁止の表示中に自車の追い越し操作を検出した場合などには、表示の点滅などでドライバーに警告、する機能も備えています。

車両後方を見守るリヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]

リヤクロストラフィックオートブレーキは、後方から接近する車両を検知して、衝突被害の軽減を図る機能です。駐車場から後退する際に、自車の左右後方から接近してくる車両をレーダーで検知すると、ドアミラー内のインジケーター点滅とブザーによってドライバーに注意喚起を行います。

さらに衝突の危険性が高まると自動的にブレーキ制御を行い、接近車両との衝突被害軽減を図ります。

後方確認をアシストするブラインドスポットモニター(BSM)

ブラインドスポットモニター(BSM)は、隣の車線を走行する車両をレーダーで検知。ドアミラーの死角になって確認しにくい後側方エリアに存在する車両と、隣接する車線の最大約60m後方までモニターし、急接近してくる車両をドアミラーに搭載されたLEDインジケーターで知らせます

車両が検知された状態でウインカーを操作すると、LEDインジケーターが点滅しドライバーに注意をうながします。

ガラスや壁などの静止物を検知するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]

車庫入れなどの運転時、静止物の接近を表示とブザーで知らせるクリアランスソナーに、静止物との接触を緩和する機能をプラスした安全システムインテリジェントクリアランスソナーです。

前後進行方向に壁などの静止物を検知している場合は、発進時にエンジン出力/ハイブリッド出力を抑制し、さらに距離が縮まると自動(被害軽減)ブレーキが作動します。これにより、アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで発生する衝突を緩和し、被害の軽減に寄与します。
デジタルインナーミラーは、車両後方カメラの映像をインナーミラー内に表示。視野を遮るものがないクリアな映像によって後方の安全確認が行えます

切り替えレバーを操作することで、鏡面ミラーモードからデジタルミラーモードに切り替えることも可能です。

クルマを真上から見るように周囲を確認できるパノラミックビューモニター(シースルービュー機能付)

パノラミックビューモニターは、ドライバーの目視だけでは見えにくい車両周辺の状況をリアルタイムで確認。さらに、クルマ内部からボディパネルを透かして外部を見ているようなシースルービュー機能も付いています。

スイッチを押すだけで駐車をサポート。インテリジェントパーキングアシスト2(巻き込み警報機能付)

ステアリング操作を自動でアシストし、駐車や出庫を簡単に行えるのが、インテリジェントパーキングアシスト2です。

超音波センサーとカメラを使って駐車スペースを検知し、目標駐車位置を自動で設定。駐車はディスプレイに表示される駐車枠候補のなかから、希望する位置を直接タッチするだけで、適切な後退開始位置への誘導と後退駐車のためのステアリング操作を自動で行います

この機能は、切返しをともなう駐車、縦列駐車、縦列出庫などもアシストするほか、システム作動中はパノラミックビューモニターと機能が統合され、車両周辺の安全確認もサポートします。
フラッグシップミニバンを謳うアルファードだけに、衝突被害軽減システムのアップデートは早急にお願いしたいところです。

またリヤクロストラフィックオートブレーキやブラインドスポットモニターがエグゼクティブラウンジを除いて、オプション扱いとなっているので、中古車を選ぶ際には注意しましょう。

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