ナンバープレートのひらがなの意味とは?「お」「し」「へ」「ん」が使われていない理由は?

ナンバープレート

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日本のナンバープレートには、4桁の数字の前にひらがなが表示されています。

あまり知られていませんが、普通自動車や軽自動車、事業用や自家用車など車両区分や用途により、ひらがなの違いがあります。

今回はナンバープレートのひらがなの意味や、全部使われているかどうかをご紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
普通自動車に使用されているひらがなは?
軽自動車に使用されているひらがなは?
普通自動車と軽自動車のナンバーの共通点とは?
ナンバープレートに使われていないひらがなは「お」「し」「へ」「ん」

普通自動車に使用されているひらがなは?

まずはじめに、私たちの日常に身近な存在である普通自動車に使われているひらがなを用途別に見ていきましょう。

・事業車両(緑地白地):「あ・い・う・え・か・き・く・け・こ・を」10文字

・自家用車(白地緑字):「さ・す・せ・そ・た・ち・つ・て・と・な・に・ぬ・ね・の・は・ひ・ふ・ほ・ま・み・む・め・も・や・ゆ・ら・り・る・ろ」29文字

・貸渡(レンタカー)用車両(白地緑字):「れ・わ」2文字

・在留軍人用車両:「よ・E・H・K・M・T・Y」ひらがな1文字、アルファベット6文字

用途や所有する組織によってひらがなが分かれていることが分かります。

軽自動車に使用されているひらがなは?

次に、日本のクルマ社会において大きな比重を占める軽自動車に使われているひらがなを用途別にご紹介します。

・事業用車両(黒地黄字):「り・れ」2文字

・自家用車(黄地黒字):「あ・い・う・え・か・き・く・け・こ・さ・す・せ・そ・た・ち・つ・て・と・な・に・ぬ・ね・の・は・ひ・ふ・ほ・ま・み・む・め・も・や・ゆ・よ・ら・る・を」38文字

・貸渡(レンタカー)用車両(黄地黒字):「わ」1文字

・在留軍人用車両(黄地黒字):「A・B」アルファベットのみ

このように、ナンバープレートに使われているひらがなには、それぞれ車両区分や用途により違いがあります。使われているひらがなを見て用途を判断するのも面白いかも知れませんね。

普通自動車と軽自動車のナンバーの共通点とは?

普通自動車と軽自動車でナンバープレートの共通点としては、まずレンタカーの「れ・わ」が挙げられます。

中でも多く見かけるのは「わ」ナンバーでしょう。昨今流行のカーシェア車両も「わ」ナンバーを装着しているため、ひと目でレンタカー車両と分かる人も多いと思います。

今以上にシェアカーの流行が加速していくことが予想されるため、今後「わ」ナンバーをみかけることが増えていくのではないでしょうか。

ナンバープレートに使われていないひらがなは「お」「し」「へ」「ん」

全ての車両のナンバープレートに使われているひらがなですが、実は使われていないひらがなもありますので、ひとつずつ紹介します。

一般社団法人全国自動車標板協議会の発表によりますと、まず使われていないのが「お」です。

「お」が使われていない理由としては、「あ」「す」「む」との読み誤りを避けるためと言われています。従来よりナンバープレートは、違反車両や犯罪車両、盗難車両などを識別するために採用されており、文字の区別がしづらいひらがなは使用されていません。

また、同様に識別がしづらいという理由で「を」と発音が似ているためとも言われています。緊急時などに口頭でナンバーを読み上げた際に、ひらがなの「お」なのか「を」なのか聞き取れない、なんてことは避けたいはずです。

次に使用されていない文字は「し」です。

これは死を連想させ、人の命の乗せて走るクルマのナンバープレートには縁起が悪いためと言われています。また、似た字形の「も」との読み誤りを避けるという意味もあります。

続いて使用されていないのは「へ」です。

これは発音通り「屁」を連想させるため使われておりません。ナンバープレートのひらがなも意外と単純な理由で使われていない文字もあるということが分かります。また、こちらも「え」と発音が似ているため使用されていないという理由もあります。

最後の使用されていない文字は「ん」です。

こちらは他のひらがなと比べて発音がしづらいためとされています。確かに自分のナンバープレートを伝えるときに「ん」が入っていたら、相手にも伝わりにくいでしょう。

ナンバープレートに使われていないひらがなをまとめると「お」「し」「へ」「ん」ということになります。
今回はナンバープレートのひらがなの意味や、使われていない文字をご紹介しました。

自家用普通自動車に「あ・い・う・え・か・き・く・け・こ・を」の10文字が使われていないことは、多くの方が知らなかったのではないでしょうか?

また、全車を通して使われていないひらがなは「お」「し」「へ」「ん」でした。理由は発音がしづらい、他の文字と似ているなど、合理的な理由がほとんどでした。

ぜひ、あなたのクルマのナンバープレートのひらがなは何の文字なのか確認してみてください。

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