国道1号2号3号…何号まであるの?欠番の理由や有名な酷道もご紹介

道路

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皆さんは運転をしていて、「国道〇号線」という標識を目にする機会が多いと思います。一体この国道は何号線まであるのでしょうか?

国道と一言でに言っても、主要な都市間を結ぶ立派な幹線国道から、およそ国道の名にふさわしくないような荒れた道路まで多岐にわたります。

そんな国道はいったい何号線まであるのか、気になるけれどわざわざ調べるほどでもない…と思っている方も多いのではないでしょうか。

国道の定義や付番のルールなど雑学的視点も踏まえ、国道について解説します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
国道ってそもそもどのような道路?その定義を解説
一般国道は1号線から507号線まで存在する
国道の番号には欠番がある
本当に国道?日本の有名な「酷道」を2つご紹介

国道ってそもそもどのような道路?その定義を解説

国道はその呼称のとおり、国が政令で指定した道路の総称です。国道には高速自動車国道と一般国道の2種類があります。

高速自動車国道は、高速自動車国道法第4条の規定で「全国的な自動車交通網の枢要部分を構成し、かつ、政治・経済・文化上特に重要な地域を連絡する道路」もしくは「その他国の利害に特に重大な関係を有する道路」と定められています。

一部例外はありますが、一般に「高速道路」と呼ばれている道路がこれにあたります。

一般国道については、道路法第5条で「高速自動車国道とあわせて全国的な幹線道路網を構成し、かつ一定の法定要件に該当する道路」という規定があります。

一般国道は、国が管理する直轄国道と、都府県もしくは政令市が管理する補助国道があり、整備や維持修繕にかかる国・自治体の費用負担割合が異なります。補助国道の呼称は、国からの補助を受け都府県等が管理をすることに由来します。

また同じ番号の国道でも、国直轄の指定区間と都府県管轄の区間がある場合もあり、それぞれ直轄国道と補助国道に準じた取り扱いがなされています。

道路管理者のいる道路には、ここで紹介する国道のほか都道府県道や市町村道などもあり、国道とともに国民の生活基盤を支える道路網を形成しているのです。

一般国道は1号線から507号線まで存在する

次に、本記事の本題である国道の号数について解説します。

前項で触れた高速自動車国道については、「E1」「C4」などの高速自動車国道専用番号が付与されていますが、一般にはあまり浸透しておらず、多くは「○○自動車道」といった呼称が用いられています。

一方、付与された番号で呼ばれているのは一般国道ということになりますが、2021年5月時点では、国道1号線から507号線まで存在します。

国道付番のルールは道路法に規定されています。昭和22年の施行当初は、番号が二桁までの一級国道と三桁の二級国道がありましたが、道路法の改正により、1965年からは全て「一般国道」に分類されるようになりました。

その後に指定を受けた国道は、旧二級国道の後に番号が付けられるようになっているので、近年指定を受けた国道は基本的に三桁の番号です。

また一般国道に再編された後、5回にわたり国道の追加指定がなされ、国道は507号線まで増えましたが、1993年施行分の5回目以降は、国道の追加指定はありません。

国道の番号には欠番がある

1号線から507号線まである国道のナンバーですが、国道としての指定を受けているのは459路線と、全ての番号が割当られているわけではありません。

1965年に改正道路法が施行され一般国道に再編された際、二桁の番号が付けられていた当時の一級国道は57号線までしか指定されていませんでした。

二級国道及び改正後に指定を受けた国道は三桁の番号が付与されることになったため、58号から100号まではそのまま欠番となりました。


またそれとは別に、1963年実施の国道の統廃合によって三桁国道で欠番が生じたこともあり、2021年5月時点では59-100号・109-111号・214-216号が欠番となっています。

本当に国道?日本の有名な「酷道」を2つご紹介

国道というと、きちんと整備された走りやすい道路をイメージする人がいるもしれませんが、一部のマニアから「酷道」と評される道路も存在します。

その中から、今回は2つの酷道をご紹介します。


青森県にある国道339号線の一部は、階段国道として有名な箇所が存在します。

総延長388.2m・362段の区間は、自動車はおろか自転車すら通行不可能なのですが、並行する車道が別にあるため交通に支障はありません。今ではその特徴から、階段国道は名所として多くの観光客が訪れています。

山形県の新庄市と上山市を結ぶ国道458号線は日本の国道で唯一、走行できる未舗装区間が存在します。

寒河江市と大蔵村肘折の区間は豪雪地帯として知られ、新庄-上山間を結ぶ道路としては、国道13号をはじめ並行する路線があることから交通量も多くないため、未だに舗装がされていません。

未舗装区間の含まれる寒河江~大蔵間は降雪のため、年間の半分以上が冬季閉鎖されています。また、災害復旧工事による通行止めや交通規制も多い区間で、積極的に通行しようという気にはなれません。
国道は1号線から507号線まであること、またその間には欠番も存在することがわかりました。

国道は番号の数字で簡単に表示できるため、遠方からのルート探索はもちろん、交通情報や公開交通取り締まり箇所の探知など、地元のドライバーにとっても有益な情報を入手する手段にもなります。

今回は国道の番号を中心に見てきましたが、「酷道」の走破を目指すマニアや旧国道を走行しその様子をSNSでシェアする人など、国道を様々な側面から楽しむファンも多いです。

今回は国道のちょっとした雑学をご紹介しましたが、これを機会に興味をもった方は実際に訪れてみるとさらに楽しめるかもしれません。

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