BMW 4シリーズ・クーペはライバルに勝てるのか?!メルセデスベンツ Cクラス・クーペと徹底比較

BMW 4シリーズ 2020

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2020年10月に日本で発売されたBMW 新型4シリーズ・クーペ(G22型)

大型キドニー・グリルをはじめとするBMWの新世代デザインを採用するとともに、走りの質に一層の磨きをかけて進化しました。

そんな現行4シリーズ・クーぺをライバル車と徹底比較し、その真価を検証します。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
BMW 4シリーズ・クーペのライバルはメルセデス・ベンツ Cクラス・クーペ
車両寸法はほぼ同じだが、4シリーズ・クーペの方がよりワイド&ローなスタンス
より速いクーペはどっち?!最高出力と車両重量、加速性能を比較
最新鋭の運転支援システムでは両者ともに互角
Cクラス・クーペよりも4シリーズ・クーペの方が優れている点は?
4シリーズ・クーペよりもCクラス・クーペの方が優れている点は?

BMW 4シリーズ・クーペのライバルはメルセデス・ベンツ Cクラス・クーペ

同じドイツのプレミアムブランドであるメルセデス・ベンツのCクラス・クーペが今回のライバルです。

現行型のCクラス・クーペは2016年3月に日本導入が発表され、その後2018年7月にマイナーチェンジ版が発表されました。

モデルライフとしてはすでに後半に入っており、開発された時期の違いはありますが、車格や走りのパフォーマンスは4シリーズ・クーぺと良きライバルといえます。

車両寸法はほぼ同じだが、4シリーズ・クーペの方がよりワイド&ローなスタンス

ボディサイズをエントリーモデルで比べてみましょう。

■420iクーペ/420iクーペMスポーツ
全長4,775mm×全幅1,850mm×全高1,395mm
ホイールベース:2,850mm

■C180クーペ・スポーツ
全長4,700mm×全幅1,810mm×全高1,405mm
ホイールベース:2,840mm

車両寸法は4シリーズ・クーペの方が少し大きく、全高は若干低くなっています。ホイールベースはほぼ同じ。

クーペとしてのかっこよさを追求するのであれば、4シリーズ・クーペのワイド&ローなスタンスの方が好みの方は多いかもしれません。

駐車スペースの広さや居住空間は同じ水準と捉えて差し支えなさそうです。

より速いクーペはどっち?!最高出力と車両重量、加速性能を比較

スポーティなクルマを選ぶのであれば、その走行性能は気になるポイントでしょう。まずはエントリーモデルで比較してみます。

■420iクーペ/420iクーペMスポーツ

2L直列4気筒ターボ+8速AT
最高出力:184ps/300Nm
車両重量:1,560kg

■C180クーペ・スポーツ
1.5L直列4気筒ターボ+9速AT
最高出力:156ps/250Nm
車両重量:1,570kg

C180クーペ・スポーツよりエンジンスペックが勝り車両重量も軽いことから、単純比較による加速性能としては420iクーペ/420iクーペMスポーツに軍配が上がります
次に4輪駆動モデルを比較してみましょう。

■M440i xDrive
3L直列6気筒ターボエンジン+8速AT
最高出力:387ps/500Nm
0-100km/h加速タイム:4.5秒

■AMG C43 4MATIC
3LV型6気筒ツインターボエンジン+9速AT
最高出力:390ps/520Nm
0-100km/h加速タイム:4.7秒

4輪駆動モデルにおいても、4シリーズ・クーペの方が高いパフォーマンスを発揮します。
そしてトップパフォーマンスモデル同士の頂上対決です。

■M4クーペ・コンペティション
3L直列6気筒ツインターボ+8速AT
最高出力:510ps/650Nm
0-100km/h加速タイム:3.9秒

■AMG C63 S
4LV型8気筒ツインターボ+9速AT
最高出力:510ps/700Nm
0-100km/h加速タイム:3.9秒

0-100km/h加速タイムはまったくの互角となりました。最高出力が同じなのもライバルとしての張り合いを感じさせます。

最新鋭の運転支援システムでは両者ともに互角

運転支援システムの面では、両モデルともに高速道路などで追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールをはじめ、最新鋭の機能を搭載しています。

また、コネクティビティは4シリーズ・クーペ、Cクラス・クーペともに音声入力による操作が可能となっています。

Cクラス・クーペよりも4シリーズ・クーペの方が優れている点は?

まず車両価格の手の届きやすさが挙げられます。

4シリーズ・クーペは420iクーペで584万円から、Cクラス・クーペはC180クーペ・スポーツで613万円からと、4シリーズ・クーペの方がエントリーモデルを30万円安く手に入れられます

これらを踏まえて各グレードの車両価格を見比べてみましょう。

420iクーペ:584万円/該当モデルなし
420iクーペMスポーツ:639万円/C180クーペ・スポーツ:613万円
M440i xDriveクーペ:1,038万円/AMG C43 4MATICクーペ:1,005万円
M4クーペ:1,298万円/AMG C63クーペ:1,363万円
M4クーペ・コンペティション:1,348万円/AMG C63 Sクーペ:1,502万円

4輪駆動モデルは4シリーズ・クーペの方が高くなっていますが、トップパフォーマンスモデル同士では4シリーズ・クーペの方が手の届きやすい価格であることがわかります。

トップパフォーマンスモデルでは、エンジンの排気量がAMG C63/C63 Sの4Lに対してM4/M4コンペティションは3Lと、税金面でもコストが抑えられる利点があります。

4シリーズ・クーペよりもCクラス・クーペの方が優れている点は?

現行型Cクラス・クーペは2016年3月に日本上陸した後、2018年7月にマイナーチェンジを実施しており、さらにその後も一部改良によって現行型としての完成度を高めています。

つまり、細かい部分に至るまで改良を重ねていることによって熟成が深まっています

一方、現行型4シリーズ・クーペは2020年10月に発売されたばかり。

開発時期が新しいがゆえに、より新しい技術を採用できた一方で、今後細かい部分の改良が必要になる可能性があります。
ドイツのプレミアムブランド同士ということもあり、一概に甲乙つけがたいBMW4シリーズ・クーペとメルセデス・ベンツCクラス・クーペ

4シリーズは開発時期が新しいため優勢と捉えることもできますが、ハイパフォーマンスモデルの比較では、いずれも4シータークーペながら驚愕の走行性能を備えており、実力は拮抗しています。

数年後には登場することが予想される次期型Cクラス・クーペが、果たしてどんな性能で登場するのか。

今後もこのライバル対決からは目が離せません。
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