ジャガー XFスポーツブレイクの欠点(デメリット)とは?

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ジャガー XFスポーツブレイクは、XF サルーンの洗練された存在感あるボディに、先進的な便利機能や多くの荷物を積み込める積載力を装備させた、ステーションワゴンです。新開発のエンジンを採用し、車両重量を抑えたことで、重さを感じさせないハンドリングと軽快な乗り心地を実現しています。

また、リアシート(後部座席)には、さまざまな場面に対応するシートアレンジを搭載。幅広いニーズに応える魅力が豊富に詰まっています。しかし、そんなXFスポーツブレイクにも、改善を願う欠点が存在します。

2012年の発売以来、一度もマイナーモデルチェンジも行われていませんが、どんな欠点(デメリット)を持っているのでしょうか?今回は、ジャガー XFスポーツブレイクの欠点に注目してみました。

文・PBKK
Chapter
エクステリアデザインにジャガーらしさが感じられない?
SUVと比べて走行性能は劣る?
荷室容量の広さだけならXFスポーツブレイクじゃなくてもいい?

エクステリアデザインにジャガーらしさが感じられない?

ジャガー XFスポーツブレイクのボディデザイン(外装)は、多くのユーザーから高評価を獲得しています。巨大なボディサイズながらも、セダンと似ているスタイリッシュでスマートなシルエットを持っています。

また、切れ長のヘッドランプと強い押し出しにより独特な存在感と高級感を放っているので、日常やアウトドアだけではなく、フォーマルなシーンにも最適。さらに、筋肉質なショルダーでスポーティーさを極め、ボディサイドに刻まれたキャラクターラインなど、細部にまでこだわりを見せています。

ただの積載力のある大きなクルマではなく、独特な高級感をかもしだすデザイン性の高い1台となっています。
クルマ側面のデザインやボディシルエットのみならず、クルマの顔であるフロントフェイスも同様に、実にスタイリッシュで精悍な顔立ちであることが分かります。個性的ながらも、多くの人に受け入れられそうな、キャッチーな面も持ち合わせています。

しかし、ジャガーのライバルであるドイツ車や日本のプレミアムブランドであるレクサスのエクステリアデザインと比べると、XFスポーツブレイクは「ジャガーらしさ」を一目で感じることができません。他社のように、強い個性を持った分かりやすいアイコンが、XFスポーツブレイクには欠けています。
なにもこれは競合他社のモデルと比べて、というわけではなくジャガー自身の現行モデル・過去のモデルと比較しても同じことが言えます。

往年のジャガーファンに、ジャガーとはどんなクルマを思い浮かべますか?と尋ねれば、「XJ X350系のような丸目4灯、F-タイプのような鋭さが印象的」と多くの人が、従来のモデルのエクステリアデザインを挙げることでしょう。

クルマのデザインに強い個性を求める方にとって、XF スポーツブレイクは、どこか物足りなく感じてしまうかもしれません。
しかし、XFスポーツブレイクのデザインにジャガーらしさが全くないかと言えば、そんなことはありません。流行に左右されない歴代ジャガーのエッセンスを随所に加え、ガラスエリアを美しく見せるジャガーならではのルーフラインなど、まさにジャガーらしさを体現しています。

SUVと比べて走行性能は劣る?

ジャガー XFスポーツブレイクには、新開発のインジニウムエンジンが搭載されています。このインジニウムエンジンは、XFスポーツブレイクの巨大なボディを軽やかに悠々と走らせます。

また、馬力が必要な急な坂道や高速道路などの場面で、力強くダイナミックな走行に切り替える機能も装備。日常の街乗りだけではなく、レジャーなどで活躍する走行性能を持ち合わせています。
XFスポーツブレイクには、多くの人を魅了する走行性能が備わっています。しかし、同じジャガーブランドのSUVとXFスポーツブレイクを比較するとどうでしょう。走行性能で劣っている点は出てくるのでしょうか?たとえば、ジャガー初のSUVであるF-ペース ピュアのディーゼルエンジンで比べてみましょう。

排気量はXF スポーツブレイクと同じ2Lターボ、最高出力180ps(132kW)/4,000rpm、最大トルク430Nm/1,750-2,500rpmとなっているのに対し、XFスポーツブレイクのインジニウムディーゼルエンジンは最高出力250ps(184kW)/5,500rpm、最大トルク365Nm(37.2kgm)/1,600-4,000rpmです。

車重はSUVであるF-ペースが100kg弱重いものの、数字の上からも、走行性能に明確な差があるとは考えにくいと言えます。逆に、大トルクが低回転域から発生する分、F-ペースの方が余裕を持った走りをすると予想されます。「SUVがセダンやワゴンに比べて走らない」というのは、今や過去の考えになってしまっているのです。
確かに、XFスポーツブレイクはF-ペースと比べてエンジン性能に差はなく、F-ペースの方がスムーズな走行をみせてくれるかもしれません。しかし、XFスポーツブレイクのやわらかくも引き締まった、ジャガー特有のサスペンション周り、猫足は特筆に値する部分です。

路面に踏ん張って段差をゴツゴツと乗り越えていくのではなく、XFスポーツブレイクの猫足は、しっかりと路面をとらえながらも、しなやかに走り抜ける独特の感覚を感じ取ることができます。SUVのように余裕を持った走りと、XFスポーツブレイクの安定感のあるなめらかな走り。ぜひ、試乗でチェックしてみたい部分です。

荷室容量の広さだけならXFスポーツブレイクじゃなくてもいい?

ジャガー XFスポーツブレイクは、高級感あふれるXFサルーンの洗練されたボディデザインを採用しながら、ステーションワゴンの魅力である高い収納力を存分に詰め込んだモデルです。通常時でもラゲッジスペース(荷室)容量は565L、最大1,700Lまで拡大させることが可能。

しかし、この容量は決してXFスポーツブレイクにだけ与えられた特権というわけではありません。ジャガー F-ペースも最大1,740Lの容量を確保することができます。また、ジャガーランドローバー社のラインナップを見ると、容量2,000Lを超えるモデルも珍しくはないのです。

単純に積載量にフォーカスしてみれば、必ずしもステーションワゴンタイプであるXFスポーツブレイクを選ぶ理由として、積載力だけが決め手になり得ないのは明らかでしょう。
しかし、重い荷物を持ち上げてフロアの高い(最低地上高)SUVに乗せるのは、些細なことですが、手間と労力がかかります。それが毎日のことであれば尚更です。

XFスポーツブレイクは、低床フロアで広いリアドアのおかげで、アクティビティーに必要なマリンスポーツ用品や釣り道具、ウィンタースポーツ用品、さらに重量のあるゴルフバッグが積み込みしやすくなっています。

また、このようなレジャー用品を積み込むためのオプションも豊富に用意。ステーションワゴンであるXFスポーツブレイクは、セダンに通じるようなスマートなボディの中にSUV並みの収納力を備えています
積載量の多いモデルはもちろんたくさん存在しますが、XFスポーツブレイクは、デザインや使いやすさ、多彩な収納機能などあらゆる魅力が揃っています。ただの、荷物をたくさん積み込めるだけのステーションワゴンとは、一味違うのではないでしょうか。
どんなクルマにも欠点は存在します。ジャガー XFスポーツブレイクも同様で、強い個性のデザインのないエクステリアや、やや弱く感じてしまう走行性能。ラゲッジスペースが広いだけなら、他のモデルにもある!という声も挙がっています。

しかし、多くのユーザーにとっては特別なクルマとして人気を博しています。歴代のジャガーに採用されたスタイリッシュなエクステリアデザイン、XFスポーツブレイクの特徴としても挙げられる「猫足」のなめらかな走行性は、ジャガーらしさを感じさせてくれます。

また、ラゲッジスペースもただ広いだけではありません。積載力もありますが、低床フロアのおかげで荷物も積み込みやすくなっています。さらに、さまざまな荷物をスムーズに持ち運べるようなオプションまで用意されています。

魅力的な長所(メリット)ばかりに注目し、欠点を見逃してしまうことは注意しましょう。どんなニーズを叶えたいのかピックアップし、実際に試乗してみてください。運転のしやすさや乗り心地以外にも、気づくことがあるはずです。
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