ダイハツ ミラトコットは初めての愛車にぴったりな軽自動車だ!

ダイハツ ミラ トコット 2018

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2018年6月にミラシリーズの新たな一員として登場したミラトコット。シンプルなデザインが特徴のクルマですが、その中身もシンプルなままなのか、ミライースとはどんな違いがあるのでしょうか。今回は、ダイハツ ミラトコット(DBA-LA560S)の充実した装備やそのベースとなった2代目ミライース(LA350S/360S型)との違いについて紹介します。

文・西川 昇吾

西川 昇吾|にしかわ しょうご

1997年生まれ。富士スピードウェイ近隣で生まれ育ち、大学で自動車に関する学習をする傍ら、自動車ライターとしての活動を始める。過去にはコミュニティFMのモータースポーツコーナーにてレギュラー出演経験あり。「書くこと、喋ることで自動車やモータースポーツの面白さを伝える」を目標とし、様々なジャンルのライティングや企画に挑戦中。

西川 昇吾
Chapter
軽自動車の原点に立ち返った!?ダイハツ ミラトコットはどんなクルマ?
ダイハツ ミラトコット買うならどのグレードがオススメ?
ダイハツ ミラトコットは機能美を追求したフォルムを持つ!
ダイハツ ミラトコットと2代目ミライースを比較!おしゃれさはミラトコットの方が格上?
ダイハツ ミラトコットに受け継がれたのは「ミラジーノ」「ミラココア」のかわいらしさ!
ダイハツ ミラトコットはターボエンジンを搭載したミラトコットアバンツァートRが存在する?
ダイハツ ミラトコット見積価格は約160万円!

軽自動車の原点に立ち返った!?ダイハツ ミラトコットはどんなクルマ?

ミラトコットは「軽自動車の原点に立ち返った」という印象を受ける1台。軽自動車に多いスライドドアを装備するハイト系トールワゴンではなく、角ばったシンプルなエクステリア(外装)デザインやハイブリッドシステムなどを搭載しないパワートレインを備えています。

そして、ほかの軽自動車と比べてリーズナブルな価格設定など「軽自動車はこういうのでいいんだよ」と思わせてくれるモデルです。しかし、運転支援技術や各種安全装備が充実していて「現代の軽自動車のスタンダードはこうだ!」とダイハツが提案したモデルという捉え方もできるでしょう。

そんなミラトコットの充実した運転支援技術や安全装備ですが、まずトピックスとしてあげられるのが軽自動車として初装備した、パノラマモニターやサイド&カーテンシールド エアバッグなどです。またダイハツの運転支援技術であるスマートアシストⅢ。サポカー・S・ワイドに対応するこの装備が、多くのグレードに標準装備されます。
しかし、何と言っても実際に購入を検討するユーザーにとって、一番うれしいのは様々なカラーやスタイルが用意されていることでしょう。まずボディカラーですが、9色の標準カラーと、ルーフがアイボリー色のキャンバストップを備えた「デザインフィルムトップ」となるカラーが3色用意されます。

さらにアナザースタイルパッケージが用意されているのもミラトコットの大きな特徴の一つ。用意されているのはパールホワイトで彩った「スイートスタイル」。華やかな輝きと質感をまとった「エレガントスタイル」。ブラックをアクセントに都会的に彩った「クールスタイル」の3つが用意されます。

ベースとなるモデルがシンプルなデザインだからこそ方向性の違うスタイルが実現できたと言えるでしょう。

ダイハツ ミラトコット買うならどのグレードがオススメ?

ミラトコットのグレード形態は、下からL、L “SA Ⅲ”、X “SA Ⅲ”、G“リミテッド SA Ⅲ”、G“SA Ⅲ”の5つ。“SA Ⅲ”はスマートアシストⅢ搭載車に冠されるグレード名です。L “SA Ⅲ”とX “SA Ⅲ”の大きな違いは、デザインフィルムトップの選択できるかどうか。上級グレードのX “SA Ⅲ”は、デザインフィルムトップが選べます。

そのほかには、メーターがホワイトメーターになり、メーターの液晶表示も見やすいものになります。その上のG“リミテッド SA Ⅲ”は、駐車を手助けしてくれる軽自動車初の装備となるコーナーセンサー(フロント4個/リヤ2個・接近お知らせ表示付)とパノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパックが標準装備となります。

それに加えて、グッと快適装備やユーザーにうれしい装備が充実するのが、このグレードの特徴。オートエアコンが標準装備、フロントガラスにIR&UVカットガラスを採用、フロント2座席にシートヒーターを装備、クリーンエアフィルターの装備などが挙げられます。
トップグレードG“SA Ⅲ”は快適装備のグレードアップ版といったところで、より快適な室内環境を実現したといった印象。フロントのドアガラスにもIR&UVカットガラスを採用し、フロントガラスはスーパーUV&IRカットガラスになり、スーパークリーンフィルターが装備されます。

装備内容や金額的な面を考えると、新車購入でオススメのグレードは上から2つ目のグレードG“リミテッド SA Ⅲ”がおトクです

ダイハツ ミラトコットは機能美を追求したフォルムを持つ!

エクステリア・インテリア(内装)ともにシンプルなデザインの初代ミラトコット。そのデザインは自動車として基本的に必要とされているポイントを抑えている印象を受け、「機能美」を感じます。立てられたフロントガラスを持つエクステリアデザインは車両感覚をつかみやすく、狭い道のすれ違いや駐車をしやすくなっています。

ドライバーに優しいデザインはインテリアも同じ。水平基調のインパネは車体姿勢をつかみやすくなっています。さらにメーターやセンターコンソールはシンプルで視認性が高く、誰もが分かりやすく使いやすいインターフェイスと言えます。

ダイハツ ミラトコットと2代目ミライースを比較!おしゃれさはミラトコットの方が格上?

ベースとなった2代目ミライースとの違いですが、まず大きく違うのがそのコンセプトでしょう。ベースとなった2代目ミライースは2017年に登場しました。商用ニーズも考えられたモデルですので、下位グレードの装備はとても簡素。その結果、メーカー希望小売価格は90万円を切る低価格となっています。また、燃費にも大きな差があります。

エンジンこそスペックの近いKF系エンジンを両車ともに搭載していますが、徹底した軽量化が行われている2代目ミライースは35.2km/L(JC08モード燃費)という低燃費を記録。対する初代ミラトコットは29.8km/L(JC08モード燃費)となっています。

同等のグレードで比較した場合、2代目ミライースの車両重量650kgに対してミラトコットは720kgとなっており、この重量の差が燃費の差を生み出しているのです。
またメカニカル面で共通と言えるのは車体骨格です。軽量高剛性ボディー「Dモノコック」を両車ともに採用。近年の自動車業界の流行とも言える共通プラットフォームを採用することで、低コスト化を実現しています。

ですが、やはり実際に購入を検討するユーザーにとって気になるのは装備面やインテリアの質感でしょう。この点はやはりミラトコットの圧勝。もともと立ち位置が「商用車」としての一面を持つ2代目ミライースに対して、「パーソナルカー」としての色が強いのが初代ミラトコットです。

質素なインテリア&装備を気にせず、単純な「足」としての需要ならば2代目ミライースに構わないかもしれませんが、初代ミラトコットと比べると運転席からの景色が味気なく感じてしまうのは事実です。

ダイハツ ミラトコットに受け継がれたのは「ミラジーノ」「ミラココア」のかわいらしさ!

2代目ミライースと比べて圧倒的なおしゃれさを持つミラトコット。このおしゃれでかわいらしいミラトコットにたどり着くまでには「ミラジーノ」「ミラココア」というクルマがあったことを忘れてはいけません。

ミラジーノはレトロ調のモデルとしてつくられ、ミラトコットのカラフルなかわいらしさとは違った、落ち着きや品の良さを感じさせるかわいらしさを持った1台です。1999年に初代ミラジーノが登場し、そのかわいらしさやおしゃれさから人気の車種となりましたが、2009年に生産が終了されました。

このミラジーノの後継として登場したのがミラココアです。ミラココアでは、若い女性をメインターゲットとして開発されたモデルとなっているので、ミラジーノに比べると、全体的に丸みがあり温かさを感じるものとなっています。
さらに、最大15色から選ぶことのできる豊富なカラーバリエーションが特徴です。かわいらしくすることはもちろん、スタイリッシュさを演出することもでき、自分好みの1台にすることができるということも人気となった理由のひとつでした。

そして、このかわいらしさを受け継ぎ登場したのが、ミラシリーズの新型モデルとなるミラトコットです。受け継いだとはいっても、エクステリアのデザインは、ミラココアの丸みのあるボディーからスクエア型のボディーとなり、デザインもよりシンプルなものになりました。

ミラトコットはこのような進化を経てターゲットとしていた女性だけでなく幅広いユーザーに好まれるようなものとなったのです。

ダイハツ ミラトコットはターボエンジンを搭載したミラトコットアバンツァートRが存在する?

※画像はミラ・ターボ TR-XX アバンツァートG

ミラトコットはシンプルでありながら、安全装備などが充実していることなどを考えると、誰もが乗りやすいクルマといえるでしょう。しかし、シンプルさを追求したからこそ、ターボエンジンを搭載したモデルなどは用意されていません。

ターボエンジンを搭載したモデルがなくても充分走ってくれますが、ミラココアのように女性だけをメインターゲットにしているモデルではないので、走りに物足りなさを感じるユーザーもいるのではないでしょうか。こういったユーザーに向けて、株式会社プロバイルからミラトコットをベースとしてターボエンジンを搭載したミラトコット アバンツァートRが用意されました。

ミラトコット アバンツァートRには、ターボエンジンだけでなく、通常のミラトコットでは用意のない5速フロアマニュアルミッションも搭載。より走りを充実させた仕様となっているので、ミラトコットにスポーティーさをプラスしたいと考えている方は、カスタムの参考にするもの面白いかもしれません。

ダイハツ ミラトコット見積価格は約160万円!

「低価格でオシャレな軽自動車」という印象を受けるミラトコットですが、実際に購入するとなるとどれくらいの金額になるのでしょうか?

筆者としてのオススメグレード、G“リミテッド SA Ⅲ”をベースにオンライン見積もりをしてみました。カーナビとドライブレコーダー、フロアマットなどの最低限と思われるオプションを選択して、税込160万6,128円といったところ。これにそれぞれアナザースタイルパッケージを合わせるとプラス10万円といった具合になります。

※ 2020年3月末現在
シンプルながらも遊びゴコロが溢れているミラトコット。経済性もさることながら自動車としての基本的な性能を磨き上げている印象を受けるこのモデルは、まさにファーストカーにオススメの1台と言えます。

安全装備が充実している点や、運転しやすい設計もオススメできる理由です。これから新車で初めての愛車を購入しようという人や、久々にクルマが必要になったという人はミラトコットの実車をディーラーなどでチェックしてみてください。
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