ホンダ グレイスとフィットは似てる?比べてみました!

ホンダ グレイス

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ホンダから販売されているグレイスとフィット。見た目のデザインやシルエット、サイズ感などが似ているため、比較されることの多いクルマです。一体どのような部分が似ていて、それぞれどんな魅力を持っているのでしょう?またどちらの方が優れた性能を持っているのか気になるところです。今回は、ホンダ グレイスとフィットを比べてみました!

文・PBKK
Chapter
グレイス?フィット?どんなクルマ?
ボディデザイン
ボディサイズと室内の広さ
ラゲッジスペース
走行性能
安全装備
グレイスもフィットもそれぞれ違う魅力がある!

グレイス?フィット?どんなクルマ?

ホンダ グレイスは、2014年12月より販売開始されたコンパクトセダンです。コンセプトの「コンパクトセダンの刷新」に基づき開発され、高級感漂わせる上級セダンの安定感ある走りとラグジュアリーな空間を実現しながら、コンパクトカーの取り回しの良さと使いやすさも併せ持っています。

グレイスは発売当時、ハイブリッド専用車として登場。ハイブリッドセダンでは初の4WD車もラインアップしました。2015年6月には中位グレードである「LX」にガソリン車を追加。また2017年7月にはマイナーチェンジが行われ、安全装備を強化しています。

存在感あるエクステリア(外観)やハイブリッドの優れた走行性能を最大限に活かし、教習車や特別仕様車も設定しているグレイス。セダンの中では比較的にリーズナブルな価格で扱いやすさも抜群なため、多くのユーザーから人気を博しています。
ホンダ フィットは、ホンダを代表するコンパクトカー。2001年6月より初代モデル(GD1/2/3/4型)が販売開始されました。軽自動車を除いたホンダの乗用車の中で、最もコンパクトでありながら、広い居住空間を確保。

さらに、優れた走行性能と低燃費の両立や、広いラゲッジスペース(荷室)の実現、洗練されたボディデザイン(外観)などあらゆる魅力を備えながらも、リーズナブルな価格で、老若男女問わず幅広い層の心を掴みました。

初代モデルの登場から20年が経ち、直近である2020年2月には4代目(GR1/2/3/4/5/6/7/8/型)が販売開始されています。時代と共に進化し続けている1台です。

ボディデザイン

初代モデル〜3代目(GK3/4/5/6型)のフィットは、細長く伸びたヘッドランプと立体的なサイドラインによりスタイリッシュなデザインが特徴的でした。

ルーフからボンネットまで流れるように伸びたシルエットは堂々としており、コンパクトなボディサイズながらスポーティーな存在感を放っています。フィットといえばこのデザインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
現行モデルである4代目フィットは2020年2月にフルモデルチェンジを行い、販売開始されました。初代モデルから続いた精悍なフロントフェイスは、親しみのある愛されフェイスへと刷新。シンプルデザインながらもより洗練されたデザインへと仕上げられています。
そんな現行モデルのフィット比べると、グレイスはまるで異なる雰囲気をかもし出しています。力強い印象のフロントグリルや切れ長のLEDヘッドライトにより引き締まったフロントフェイスが魅力

またシルエットも、コンパクトさを強調し丸みを帯びたフィットと比べると、グレイスは強調した押し出しと長く伸びたホイールベースで、見た目からも室内の奥行きを感じます。
しかし、3代目までのフィットにはよく似ています。どちらもホンダの象徴である「ソリッドウィングフェイス」を採用しており、ヘッドライトとフロントグリルを繋ぎ、個性的で躍動感あるデザインです。スポーティーさと存在感はグレイスの方が勝りますが、多少なりともグレイスはフィットの恩恵を受けているかもしれません。

ボディサイズと室内の広さ

グレイスとフィットは共通の「グローバルスモールプラットフォーム」を使用しています。このプラットフォームは、燃料タンクを車両中央に配置することで後部座席下を有効活用できる「センタータンクレイアウト」を実現。それにより、同クラスのコンパクトカーよりも広々とした室内空間を確保できるのです。
グレイス車体寸法
全長4,450mm×全幅1,695mm×全高1,475mm〜1,500mm
室内寸法
全長2,040mm×全幅1,430mm×全高1,230mm
フィット車体寸法
全長3,955mm×全幅1,695mm×全高1,525mm〜1,550mm
室内寸法
全長1,935mm×全幅1,450mm×全高1,280mm
車体全幅は同じですが、フィットと比べてグレイスは車体全長が長く、車体全高が抑えられています。どちらも全高1,550mm以下なので立体駐車場に入れることができますが、フィットはグレードによっては全高1,550mmギリギリとなります。グレイスの方がやや低いので、スムーズに駐車できるかもしれません。

室内寸法も大きな差はありませんが、フィットの方が全幅・全高ともに広くなっています。全長はフィットの方が長くなっているので、前後席の距離間隔もたっぷりとられ、のびのびと足を伸ばせそうです。

ラゲッジスペース

フィットの荷室寸法
荷室長約650mm×荷室幅約1,000mm×荷室高約840mm

フィットのバックドアを開くとしっかりとした奥行きのあるラゲッジスペース(荷室)があらわれます。開口部も広く、全高も高いので荷物の積み込みも楽そうです。

またフィットはシートアレンジで、後部座席の空間をラゲッジスペースとして使用することができます。助手席を倒して、サーフボードなどの長さがあるものを収納したり、後部座席の座面を跳ね上げることで高さのある植物などを収納することができます。
グレイスの荷室寸法
荷室長約900mm×荷室幅1,520mm×荷室高490mm

グレイスは居住空間とラゲッジスペースが分かれているノッチバックスタイルです。荷室高は低いですが、荷物が積み込みやすくなるように開口部に工夫が施されています。フィットよりも荷室長・荷室幅ともに広く、奥行きあるスペースを確保しています。

そんなグレイスの大きなラゲッジスペースには、かさばりやすくなかなか車内への収納がしにくいゴルフバッグが4つも入ります。また室内とラゲッジスペースを繋げる「トランクスルー機構」も採用されているので、荷物や乗車人数に応じて収納スペースを広げたり縮めたりすることができます。

走行性能

グレイスは低燃費が魅力のハイブリッド車です。ハイブリッド車とは、モーターとエンジンの力で走行し余計なガソリン消費を抑えるクルマのこと。

グレイスには、2台目フィットハイブリッド(GP5/6型)に搭載されている「SPORT HYBRID i-DCD」のハイブリッドシステムを採用しました。エンジンの代わりにモーターと電力で、静かでスムーズな「EVドライブ」を実現。FF車(フロントエンジン・フロントドライブ)で最高燃費34.8km/L(JC08モード)を達成しています。
フィットは4代目になったことで、ハイブリッドシステムを刷新しました。従来の「SPORT HYBRID i-DCD」から新開発のモーターシステム「e:HEV」を採用。e:HEVは日常のほとんどのシーンをモーター走行するという非常に燃費効率の良いハイブリッドシステムです。

モーター走行を中心に、市街地ではエンジンで発電した電気を使って静かでスムーズな走り、坂道などでは同じくエンジンで発電した電気を効率よく使ってパワフルな走りに切り替えてくれます。そのため、FF車で38.6km/L(JC08モード)の低燃費を記録。平成30年排出ガス基準75%低減レベル認定車としても選ばれた、環境にやさしいクルマです。

安全装備

グレイスのスタンダードモデル「HYBRID DX」とガソリン車「LX」以外の全てのグレードに、先進安全運転支援システムHonda SENSING(ホンダ センシング)」が標準装備されています。

前走車や歩行者などの障害物を検知した場合に急ブレーキをかける「衝突被害軽減ブレーキ」をはじめ、車線を逸脱した場合にドライバーに知らせる「路外逸脱抑制機能」、前走車と適切な車間距離をとってくれる「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」、夜間時に自動でハイビーム/ロービームを切り替える「オートハイビーム」など、ヒヤリとする場面で活躍する安全機能が豊富に揃っています。
フィットは、車両前後に装着された計8つのソナーセンサーに加え、前方をワイドに検知するフロントワイドビューカメラを初搭載。また、より強化されたホンダセンシングには、衝突被害軽減ブレーキや後方誤発進機能など従来の安全機能に合わせて「近距離衝突軽減ブレーキ」をホンダ初採用しました。

さらに、新世代コネクテッド技術「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を搭載。より安全で快適なカーライフを送るための「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)」が開始されました。

緊急サポートには、「エアバッグ展開時自動通報」「緊急通報ボタン」「トラブルサポートボタン」で、急な事故が起きた時もドライバーに寄り添いながらサポートしてくれます。また、クルマから離れた場所から操作できるリモート操作も装備。「エアコン操作」「し忘れ通知・ドアロック操作」「クルマを探す」など、便利機能が充実しています。

グレイスもフィットもそれぞれ違う魅力がある!

ホンダ グレイスとフィットを比較した結果、それぞれの魅力が見えてきました。フィットはフルモデルチェンジを受け4代目となり、走行性能の向上や安全装備の強化がされています。グレイスは2017年のマイナーチェンジ以降、新たな装備などはされていないため、フィットと比べるとシステム面がやや劣ります。

しかしグレイスも負けていません。親しみのあるフィットと比べて、グレイスは高級感が溢れ出ています。また開放的な室内空間も実現し、さまざまなシーンで対応するラゲッジスペースも確保しています。

グレイスとフィットは形や室内の広さは似ていますが、それぞれがそれぞれにしかない良さを持っています。どちらに乗ろうか迷っている方はぜひ試乗などでチェックしてみてください。
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