ホンダ ジェイドのインパネは機能が充実

ホンダ ジェイドのインパネ

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ホンダ ジェイドは2015年に発売を開始したミニバンです。「メカは小さく、人のための空間は大きく」の理念からワゴン並みの低全高かつミニバンの居住性を実現。ほとんどの立体駐車場に対応する使い勝手の良さが強みとなっています。

2018年5月にはマイナーチェンジをむかえ、改良が加えられました。さらに従来のミニバンタイプに加えて、ステーションワゴンタイプとスポーツタイプワゴンを新設定しクルマ選びの幅が広がりました。そんなジェイドの中でも今回はインパネに注目。クルマの中枢ともいえるインパネにはどんな特徴があるのでしょうか。

文・PBKK
Chapter
ハンドルまわりで操作できる機能
クルマの安定に保つVSA
悲惨な事故を防ぐCMBS
路外逸脱抑制機能で危険なうっかりを避けられます
LKASでドライブをさらに楽しく
走りを直感的にするパドルシフト
グレード別に個性的なインパネデザイン
「あったらいいな」がそこにある収納機能

ハンドルまわりで操作できる機能

ハンドルまわりは、走行に関する最も重要な機能が集まっており、まさにクルマの中枢。方向指示器やワイパースイッチなどはもちろん、クルマの安定性の自動制御する「VSA」スイッチをはじめとした、クルマの安全機能も操作できます。
操作できる安全機能は次の4つです。

・VSA(ビークルスタビリティアシスト)
・CMBS(衝突軽減ブレーキ)
・路外逸脱抑制機能
・LKAS(車線維持支援システム)

VSAとCMBS、路外逸脱抑制はハンドル右奥のスイッチ、LKASはハンドル面のスイッチで操作します。これらの安全機能は、カーライフをより安全・快適にしてくれるもの。ご自身はもちろん、クルマに乗る全ての方の安全を守るために、常に作動させておくことをオススメします。

クルマの安定に保つVSA

VSA(ビークルスタビリティアシスト)は、「車輪のロックを防ぐ」ABS機能と「車輪の空転を抑える」TCS機能、そして横滑り抑制機能のすべてを制御する機能です。走行における「走る・止まる・曲がる」をすべてを管理することで、車両の走行を安定に保ちます。イメージ図のように、障害物を避けた後の車両の挙動を安定させます。

TCS機能、または横滑り抑制機能が作動すると、ハンドル奥のディスプレイにVSA警告灯が点滅します。VSAをOFFにするには、スイッチを「ピッ」ブザーが鳴るまで押します。ONにするときも同じ操作です。

悲惨な事故を防ぐCMBS

CMBSは、前方の車両や対向車または歩行者に衝突する恐れがある時に、運転者のブレーキを操作し衝突を回避する機能です。作動の条件は、自車との速度差が時速5km以上ある車両または歩行者、自車が時速80km以上で走行し対向車または歩行者に衝突する恐れがあると検知した時です。

衝突する恐れがあると、ディスプレイに警告表示と警告ブザーに加えてハンドルの振動で運転者に知らせます。CMBSのON/OFFは、スイッチを「ピーッ」ブザーが鳴るまで押すことで行なえます。OFFにするとディスプレイに、「CMBS OFF」というメッセージが表示されます。

路外逸脱抑制機能で危険なうっかりを避けられます

路外逸脱抑制機能はその名の通り、車線をはみ出しそうになった際に車線内に戻るよう促す機能。時速60~100kmで走行しているときなどが作動条件です。

機能がONのときはディスプレイにメッセージが表示されるので、ONになっているか不安なときは確認してみしょう。また、悪天候や積雪などの状況によっては機能が上手く作動しないことがあるので注意が必要です。

LKASでドライブをさらに楽しく

LKASは、車線内の走行をサポートする機能で、車線に近づくとステアリング操作で車線内を走行するよう促します。車線の中央を走るようサポートすることでドライバーへの負担を減らします。車速が約65〜100km以上で走行している時、直線または半径230m以上のゆるやかなカーブを走行している時作動します。

スイッチをONするのに必要な手順は2つ。最初にMAINスイッチを押し、メーター内のグリーンに表示されるLKAS表示灯を確認。次にLKASスイッチを押すと、ディスプレイに車線表示が点灯すれば完了です。OFFにするには、MAINスイッチかLKASスイッチを押すだけです。

VSAとCMBS、路外逸脱抑制機能、LKASのON/OFFは、ハンドルまわりで簡単に操作できることがわかりました。これらの機能は安全なカーライフのために、常に作動させておきましょう。

走りを直感的にするパドルシフト

ジェイドには、7速のシフトをワンタッチで操作するパドルシフトが全タイプに標準搭載されています。ハンドルを握った時ちょうど指の当たる位置にあり、直感的なシフトチェンジを行うことができます。

パドルシフトは、ハンドル左右にそれぞれ一つずつ取り付けられ、右のスイッチを押すとシフトアップ、左を押すとシフトダウンします。エンジンを保護するためにクルマ側が自動的にシフト操作を行うこともあり、操作ミスがエンジンに多大な負荷をかける心配はありませんよ。

グレード別に個性的なインパネデザイン

ジェイドのグレードは、全部で5つです。次のようなタイプごとに設定されています。

ミニバンタイプ:「X・Honda SENSING」と「HYBIRD X・Honda SENSING」
ステーションワゴンタイプ:「G・Honda SENSING」
スポーツワゴンタイプ:「RS・Honda SENSING」と「HYBRID RS・Honda SENSING」

インパネのデザインは、各タイプごとに異なります。どんな違いがあるのか、見ていきましょう。
まずは、ミニバンタイプの「X・Honda SENSING」と「HYBIRD X・Honda SENSING」。このタイプは2015年の初登場からある3列シート6人乗りです。

車内のベースカラーと同様にアイボリーが塗られ、オーク木目調加飾が施されたインパネとなっています。オーク木は、「木目が美しい」や「ナチュラルな色合い」などの特徴があり、大型家具やフローリングなどに幅広く使用されます。誰にも馴染みあるオーク木目調加飾と優しいアイボリーが、上品かつ心地よい空間を演出しています。
ミニバンタイプの「X・Honda SENSING」と「HYBIRD X・Honda SENSING」には、もう一つのインパネデザインが用意されています。それは車内を彩るブラックと落ち着きあるミモザ組木調加飾が施されたデザインです。

聞き慣れないミモザとは、「アカシアの仲間の花」を総称した言葉。つまりミモザはアカシアを指します。学習机やテーブルに用いられることの多いアカシアは、素朴であたたかい印象を与えます。年齢問わず多くの人に馴染み深く、リラックスできる空間を作り上げています。
次に紹介するのは、ステーションワゴンタイプの「G・Honda SENSING」。ミニバンタイプと同様に室内はブラックに統一されていますが、ステーションワゴンタイプの方が深いブラックを用いているように感じます。

フロントシートに座ってみるとインパネのガンメタリック塗装に目を惹かれます。通常のグレーではなく金属光沢をもたせることで、インパネの中でもより存在感を際立たせています。
最後は、スポーツワゴンタイプの「RS・Honda SENSING」と「HYBRID RS・Honda SENSING」を紹介していきます。このタイプの特徴は、各所をなぞるドットの赤ライン。ハンドルやドアなどに施され、一度ハンドルを握れば今すぐ走り出したくなる衝動に駆られるでしょう。

インパネに加飾されているのは、カーボン調です。軽くて丈夫などの理由からスポーツカーに用いれられることの多いカーボン。RSではそのカーボンを運転中の視界に入るインパネに配し、ドライブの気分を高めてくれます。

それぞれのタイプに個性があることがわかりましたね。インパネはドライブ中は常に目に入る部分なので、カーライフを楽しむためにも自分にあったインパネを持つタイプを選んでみてください。

「あったらいいな」がそこにある収納機能

財布や携帯といった手持ち品は、走行中も常に自身の周りに置いておきたいもの。そんなときには、ジェイドに取り付けられている便利な収納を活用しましょう。「あったらいいな」と思える収納がジェイドには備えられています。収納はガソリン車とハイブリッド車で異なるので、それぞれ紹介していきます。
最初はガソリン車を見ていきましょう。ガソリン車は次の通りです。

ユーティリティーボックス
ガソリン車のみの収納です。シャッター付きで、収納物の飛び出しを防ぎます。

ドリンクホルダー
運転席と助手席の間に設けられた二口分のドリンクホルダーです。ガソリン車にのみ飛び出しを防ぐシャッターが付いています。

コンソールボックス
同じく運転席と助手席の間に設けられた大型のボックスです。財布や携帯などの小物はもちろん、CDや保証書などを入れておくのにも便利です。
次はハイブリッド車です。

ドリンクホルダー
運転席と助手席の間に横並びで設けられた二口分のドリンクホルダー。長距離ドライブには欠かせない収納ですね。

コンソールトレイ
シフトレバー下に設置された大きく平たいトレイ。財布や携帯などを手回り品を置けば、クルマから出る際にサッと持ち出せます。

ハイブリッド車はコンソールボックス部分にバッテリーを積んでいるためコンソールボックスがありませんが、それでも十分な収納が取り付けられています。ぜひ収納を活用してみてくださいね。
ジェイドのインパネは、クルマに搭載された4つの安全機能の操作が可能となっています。しかしこれらはごく一部。ジェイドには10をこえる安全機能があるため、安全にドライブを楽しむことができるようになっています。さらに、デザインもドライバーを楽しませる仕様。各タイプによって個性があるのも強みですね。

「メカは小さく、人のための空間は大きく」の理念から作られたジェイド。居住性だけでなく、運転する楽しさにもホンダの想いが込められているのではないでしょうか。気になる方はぜひ一度試乗に足を運んでみてくださいね。
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