コンパクトSUVのVW T-Crossを3人のプロが徹底試乗解説!299.9万円で買えて全幅1,760mmながら荷室容量は大きい?内外装と走行性能を徹底試乗レビュー!

2019 T-Cross

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2019年11月27日より受注が開始されたフォルクスワーゲンT-Cross。納車は2020年1月より始まるとのことですが、一足先に乗ってきました。今回は、自動車のプロ3人で徹底的にレビューしていきます。小さくも大きいと謳われる、常識からはみ出したSUVの実力はいかに!?

文:会田 肇・萩原 文博・工藤 貴宏/写真:萩原 文博・宮越 孝政

会田 肇|あいだ はじめ

1956年、茨城県生まれ。大学卒業後、自動車雑誌編集者を経てフリーとなる。自動車系メディア等でカーナビをはじめとする分野を取材、執筆に従事する一方で、ビデオカメラやデジタルカメラの批評活動を積極的に続けている。日本自動車ジャーナリスト協会会員。デジタルカメラグランプリ審査員。

会田 肇

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博

工藤 貴宏|くどう たかひろ

1976年生まれの自動車ライター。クルマ好きが高じて大学在学中から自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。卒業後に自動車専門誌編集部や編集プロダクションを経て、フリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジン搭載のマツダCX-5。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

工藤 貴宏
Chapter
AV機器のプロ【会田 肇】
エクステリア~見た目はティグアン?扱いやすさはポロ?~
インテリア~遊び心と心地よさを感じる室内~
走行性能~扱いやすいトルクと設置感のある足回り~
中古車相場のプロ【萩原 文博】
エクステリア~最小回転半径5.1mの取り回しの良さ~
荷室~2,550mmのホイールベースによりクラストップの荷室容量を確保~
走行性能~WLTCモードで16.9km/Lの低燃費を実現~
安全性能~17の運転支援機能~
国産コンパクトSUVを凌駕する走行性能と安全性能!金額にも納得?
使い勝手を評価するプロ【工藤 貴宏】
「T」兄弟に新たな仲間が登場!
ライバルを寄せ付けない荷室容量!
剛性の高さが生み出す安定感のある走り
ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズとの勝負はいかに!?

AV機器のプロ【会田 肇】

今、急拡大中のコンパクトSUV市場に、フォルクスワーゲンが「Tクロス(Volkswagen T-Cross)」を登場させた。ベーシックな「TSI 1st」なら300万円を切る299万9000円ACCなど安全装備を充実させ、SSDカーナビ「Discover Pro」まで搭載してこの価格は誰もが驚かずにいられないはず。

Tクロスは現在、全国のディーラーをキャラバン中とのことだが、一足早く試乗する機会を得たのでそのレポートをお届けしたいと思う。

エクステリア~見た目はティグアン?扱いやすさはポロ?~

Tクロスはポロと共通のモジュラーユニット「MQB」を用いたものだが、外観を見た印象はポロというよりも、兄貴分のティグアンに近いデザインだ。ボディサイズはポロよりも全方位に少しずつ大きく、フロントグリルや「リフレクターバンド」と呼ばれるリアガーニッシュを備えたことで十分なサイズ感を感じさせる。

その一方でホイールベースや最小回転半径はポロと同じにするなど、扱いやすさはポロ並みを実現。これが取り回しの良さを生み出しているのだ。
試乗したのはベーシックな「TSI 1st」に、レーンキープアシスト・ハイビームアシスト・18インチタイヤなどを装備した導入記念特別仕様車「TSI 1st Plus Design Package」。この仕様では、ホイールとドアミラーにオレンジ・グリーン・ブラック(ホイールはシルバー)の3色塗装が施される。

インテリア~遊び心と心地よさを感じる室内~

室内に乗り込むとボディと同色のダッシュボードがSUVらしい遊び心を伝えてくる。シートも明るい配色による居心地の良さを感じさせる仕上がりだ。ポロよりも着座位置を100mm高くしたというだけあってアイポイントも高めで、運転席から周囲を眺める視界はすこぶる良好。

運転席周りもゆとりのある広さがあり、試乗中もリラックスして運転することができた。操作部も無理なく手が届く位置にあり、操作で迷うことはほとんどなかった。
ただ、エンジンのスタートスイッチは助手席側に配置されており、運転席からはシフトレバーの陰となって、一瞬、エンジンスイッチを探してしまったほど。
加えてボンネットのオープナーまでも助手席に備えられている。慣れれば特に問題がないことかもしれないが、フォルクスワーゲンジャパンによれば「グローバルで共通化できる範囲を増やした結果」なのだという。この辺りは末っ子ならではの宿命なのかもしれない。
次に後席に座ってみた。ここは想像以上に心地良さを感じさせる空間だった。前席よりもヒップポイントを高くしたことで、前方の視界が開けるように見通せる。バックシートの高さも十分で、ヘッドレストを上げることなくそのまま座れるのも好印象。

また、シートの座面には140mmのスライド機構を備えた。これによって、後席の広さを自在に変え、同時にカーゴスペースの拡大にも役立つというわけだ。
このスライド機構は座面全体が動くタイプではあるものの、バックシートは6:4分割式となっており、使い勝手は悪くない。また、カーゴルームは床面をボードによって二段階に使い分けができ、深くした時の彫り込みはかなり深いため、スーツケースならタテに並べて収納することができるほど。この使い勝手はかなり良さそうだ。
安全装備を主体とした運転支援システムも充実している。歩行者検知機能付きの衝突回避・支援システムや後方死角検知機能、駐車支援システムは全車に標準装備。レーンキープアシストやハイビームアシストは上級グレードの「TSI 1st Plus」のみの装備となるが、安全性については全車とも十分な内容となっている。

何より、国産車の多くがオプション装備としているカーナビゲーション「Discover Pro」が標準装備としているのは大きい。
この「Discover Pro」はポロに搭載されているのと同タイプ。手持ちのスマートフォンと連携することで、「オンライン施設検索」と発するだけでクラウド上から行きたい場所を探し出せる。さらに独自のCar-netへアクセスすることでドライブに必要な最新情報を取得することもできるのも魅力だろう。

ただ、オンライン接続なしで目的地を探そうとすると対象件数が少ないのか、なかなか思う通りに探し出せないのは今までと同じだ。
その意味ではCar PlayやAndroid Auto上で使うことも一つの方法となるかもしれない。とはいえ、カーナビのルート誘導についての実力はDiscover Proの方がこの両者よりも明らかに上だ。

交通情報はVICS-WIDEに対応したこともあり、精度が一段と高められているし、道路の高低差を認識できることも都会での走行では欠かせないスペック。その意味でDiscover Proはオンラインで使うことで初めて実力が発揮できるシステムなのだ。
それとDiscover Proの使い勝手にも言及したい。個人的には回転式ダイヤルを備えるTクロスに採用されているタイプの方が、上級クラスで採用するフルタッチパネルのものよりも扱いやすいと思っている。音量のアップダウンひとつにしてもタッチパネルで操作するよりも回転ダイヤル式の方が圧倒的に使いやすいからだ。

最近はほとんどがステアリングでコントロールできるから関係ないとの声もありそうだが、手探り操作が強いられる車載機にとってタッチパネルにこだわり過ぎるのは見直されるべきだと思う。

走行性能~扱いやすいトルクと設置感のある足回り~

最後に、Tクロスの走りの印象をお伝えしたい。パワートレーンはポロと同じ1L直列3気筒ガソリンターボと7速DSGとの組み合わせ。スタート時は特に鋭さは感じないが、全体のトルクがフラットでどこからでもすぐに加速が始まる扱いやすさを感じた。

しかもちょっと踏み込めば、7速DSGによるダイレクトなレスポンスで力強く走り抜く。ワインディングロードも走行モードを「SPORT」に切り替えることでアクセルはさらに俊敏さを増す。
しっかり地に着いた足周りも頼りになる印象だ。ワインディングを走っても挙動は自然で接地感も失わないから、思った通りに走ってくれる。サスペンションのストロークも十分あり、路面の細かな凹凸も十分にいなす。Tクロスはもはや乗り心地では1Lクラスとは思えないハイレベルさを実現していたのだ。

熾烈なコンパクトSUV界での立ち位置はどうなる!?

外から見れば十分な存在感があり、運転すれば気持ち良く操ることができる。しかも後席に要したスライド機構はSUVとしてのユーティリティを一段と高めている。もっと低価格な国産ライバルが存在する中でTクロスは十分な競争力を発揮すると見て間違いないだろう。

中古車相場のプロ【萩原 文博】

コンパクトカーと呼ばれるハッチバック系の車種やファミリーカーの定番となっているミニバンが大きなシェアを誇る日本市場において、大躍進を遂げているのがSUVと呼ばれるボディタイプです。10年前の日本市場におけるSUVのシェアはわずか7%でしたが、2018年は約21%となり約3倍となっています。

これはミニバンの代わりとなるマツダ CX-8のような3列シートSUVが登場したり、トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーなどのように全長4m程度のコンパクトサイズのSUVが登場したりするなど、ユーザーのニーズに応えられるようにSUVが多様化していることも成長の要因の一つと言えるでしょう。
このような流れを受けて、フォルクスワーゲン(以下VW)は2019年11月27日に新型SUVのT-CROSSを発表しました。

エクステリア~最小回転半径5.1mの取り回しの良さ~

VWのSUVラインナップですが、かつてはミッドクラスのティグアンを導入していましたが、現在マーケットシェアの最も大きなスモールクラスに属するのはティグアンのみとなっており、手薄な状況でした。そこで今回、導入されたT-CROSSは成長の著しいコンパクトクラスのSUVに属するモデルです。

T-CROSSのボディサイズは全長4,115mm×全幅1,760mm×全高1,580mmで、国産車では日産ジューク、輸入車ではシトロエンC3エアクロスが近いサイズとなっており、発売以来大ヒットとなっているトヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーよりひとまわり大きいサイズとなっています。

そして取り回しの良さの目安となる最小回転半径は5.1mで狭い駐車場でも扱いやすいのが特徴です。

荷室~2,550mmのホイールベースによりクラストップの荷室容量を確保~

T-CROSSの全長は4,115mmとコンパクトサイズですが、ホイールベースは2,550mmと非常に長くこれが広い室内空間に寄与しています。なかでもT-CROSSのセールスポイントの一つがラゲッジスペースです。コンパクトサイズSUVでは人の乗るスペースをできるだけ広くしようとして、ラゲッジが狭くなり荷物が積めない!というケースがあります。

しかしT-CROSSは5人乗車時で385Lリアシートを14cm前にスライドさせると455Lに拡大。さらにリアシートを全て倒すと最大1,281Lまでラゲッジスペースが拡大します。このラゲッジ容量はクラストップの数値で、フラットな床面と出っ張りのない側面によってスクエアで非常に使いやすいスペースとなっています。

走行性能~WLTCモードで16.9km/Lの低燃費を実現~

搭載されているエンジンは最高出力116ps最大トルク200Nmを発生する1L直列3気筒ターボで、組み合わされるトランスミッションは7速DSG。今回の導入されたモデルは2WD車のみで、燃費性能は実走行に近い新方式のWLTCモードで16.9km/Lを実現しています。

今回試乗した上級モデルのTSI 1st Plusの車両重量は1,270kgで、1Lターボエンジンは3気筒特有の振動や騒音も上手く抑えられている一方で、パンチ力があるのでキビキビと軽快な加速性能を味わえます。

試乗したTSI 1st Plusは215/45R18という大径タイヤが装着されていることもあり、乗り心地はやや硬め。しかしコンパクトサイズのSUVながら走行安定性とフラットな乗り味はさすがです。

安全性能~17の運転支援機能~

安全装備もクラストップの充実度でエントリーグレードのTSI 1stはレーンキープアシストとハイビームアシストの設定はありませんが、試乗したTSI 1st Plusは前述の2つの機能をはじめ、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール・プリクラッシュブレーキシステム・パークディスタンスコントロール・ドライバー疲労検知システムなど17の運転支援機能によりドライバーをサポートします。

オーディオにはスマートフォンとの連携を強化したインフォテイメントシステムのディスカバープロを標準装備し、接続すれば音楽だけでなくハンズフリーでの電話応対も可能。厳しくなった道路交通法にも対応しています。

国産コンパクトSUVを凌駕する走行性能と安全性能!金額にも納得?

ひとクラス上の室内&ラゲージ空間、そして1Lターボエンジンが生み出す軽快な走行性能。さらに充実した運転支援システムをコンパクトなボディに凝縮したT-CROSSの車両本体価格TSI 1stが299万9000円、試乗したTSI 1st Plusが335万9000円でちょうど国産スモールクラスに近い価格設定となっています。

コンパクトサイズながら、走行性能・安全性能で国産スモールクラスを凌駕する輸入スモールクラスSUVのT-CROSS。その実力を考えると納得のプライスと言えるでしょう。

使い勝手を評価するプロ【工藤 貴宏】

それにしても、世の中は猫も杓子もSUVだらけ。そんなことをいうと「日本は軽自動車がいっぱい売れている」とか「ミニバンだってたくさん見かけるよね」とか「そうはいっても、アメリカでも中国でもセダンがたくさん走っているよ」とか、細かい反論はたくさんあるだろう……

けれど、見てみなさいよ。日本でもっとも権威のある自動車アワード「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の受賞車を。おととしはボルボ V60、昨年はボルボ V40、そして今年はトヨタ RAV4とグランプリは3年連続でSUV。

凄くない?いまや自動車メディア的には「SUVが流行中」と書いておけば、とりあえずトレンドに乗っている感じを与えられるのだ。だからボクも書いておこう、「流行に乗りたいならSUVに乗れ!」と。

「T」兄弟に新たな仲間が登場!

そんな話はともかく、ドイツの大御所であり2018年までの3年間連続で(シュコダやセアトからポルシェやランボルギーニまで含めたグループとしては)世界最大の販売台数を誇るフォルクスワーゲンだってそんなSUVブームを黙って見ているわけがない。ポロをベースとしたコンパクトSUVのT-CROSSを開発し、日本でも販売を開始した。
ところでフォルクスワーゲンのSUVは、最大サイズのトゥアレグ(TOUAREG)からティグアン(TIGUAN)、日本未発売でゴルフベースのT-ROC、そして今回発売したT-CROSSと車名の頭文字がすべて“T”なのが興味深いところ。

まあT-ROCとかT-CROSSくらいになると、真剣に名前を考えるつもりはなかったでしょ?という気もするけど。
そんなT-CROSS、凄いなと思ったのはドアを含めたボディのサイドパネルだ。エッジを効かせたシャープなプレスラインが凛としていて、プレスの工作精度の高さを感じさせる。

ライバルを寄せ付けない荷室容量!

もうひとつライバルに勝っていると思ったのは荷室の作り。通常時は385Lでこれといって特筆すべきほどでもないが、シートスライド(スライド量は14cm)が備わっていることで後席を畳まずに455Lまで拡大できるのはライバルにはない快挙だ。

コンパクトSUVは荷室容量が少なめなので、こういった工夫は見逃せない美点。ちなみにフォルクスワーゲンのパンフレットには「1Lの牛乳パック約455本分が積めちゃう!!」と書いてあるけれど、VDA計測は牛乳パックとは異なるサイズの箱を並べて計測する。

だから牛乳パックが455本を積める的な表現は違うとは思うし、日本語的にもどうなのよ?って気がするけど、まあ“約”もついていてちょっと弱腰だから見なかったことにしておこう。

剛性の高さが生み出す安定感のある走り

エンジンは1.0Lの3気筒ターボ。ターボラグがあってアクセルを踏み込んだ直後の反応は鈍いけれど、少し回転が上がるとなかなか力強い。日本人にとって3気筒といえば音がどうしても軽自動車っぽいと感じられてしまうけれど、それは気にしても仕方がない。むしろ、今どきはそのほうが落ち着くっていう人も少なくないかもしれない。
ハンドリングは正確かつ、高速域の安定感もさすがはフォルクスワーゲン。そのあたりは国産車にはなかなか真似できない魅力だ。時には車体の割に大きくて重いタイヤ&ホイールゆえに路面の段差などではちょっとバタつく感じもあるけれど、いっぽうでボディの剛性感の高さはさすがだ。

ボディの剛性感は運転のしやすさや操作性に大きく左右する。そういったクルマとしての本質に関連する部分へのこだわりは、フォルクスワーゲンの美学だなと思う。

ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズとの勝負はいかに!?

そんなT-CROSSで価格が発表されているのは初期導入モデルとなる「TSI 1st」と装備を追加した「TSI 1st Plus」の2グレードで前者は299万9000円。後者は335万9000円だ。ナビやアダプティブクルーズコントロールはどちらも標準装備で、USBアウトレットは前席2個、後席に2個と合計4つも装備。

さらにワイヤレスチャージ機能も標準搭載だから、合計5個のスマホを同時に充電できる。便利になったものだ。
ところで、コンパクトSUVといえば先日、ダイハツからロッキー、そしてトヨタからはそのOEMモデルとしてライズが発売された。そして後者は1ヵ月で約3万2000台も受注するなど話題になっている。

そんなライズの価格は167万9000円~206万円(FFモデル)と、上級グレード「Z」でもT-CROSSとは100万円弱の価格差。果たしてその違いは感じられるのか?
エンジンはどちらも1.0L 3気筒ターボ。乗車定員は5人。ドアはテールゲートまで含めれば5枚。車体は少しだけライズのほうが小さいけれど、カテゴリーとしてはおおよそ同じだ。いっぽうナビはT-CROSSは標準装着するが、ライズはオプション。

車載ナビのほか、スマホ対応のディスプレイオーディオとバックカメラ、そしてステアリングスイッチのセットで税込み9万7800円というメニューも用意されている。
室内に乗り込むと、インパネの樹脂の仕上げの素直な質感はどちらも共通。メーターは意外なことに、ライズのほうが遊び心があって面白い。
リアシートの広さはライズの勝ちだ。こういう部分を見ると、ダイハツが軽自動車作りで養ったパッケージングの巧みさは凄いなと感心させられる。ちなみにライズの荷室容量はラゲッジボード下まで含めて369L、そこはT-CROSSに届いていない
でも、一番違うのは走りだと思う。ライズもかなりいい感じだけど、高い速度領域や峠道で信頼できる感覚はアウトバーンのある国で生まれたT-CROSSにはかなわない。そこに魅力を感じたら、100万円弱(ナビまで考えれば85万円程度)を多く払う価値はあるんじゃないだろうか。
ちなみにライズに装備されている充電用USB端子はフロントが1個でリヤに2個。ディスプレイオーディオを装着すればひとつ追加され、さらにディーラーオプションで非接触充電器も装着可能だ。スマホの充電環境は、オプションまで含めて考えればT-CROSSとライズの引き分けと言える。
国産車ではトヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーとコンパクトSUVの波が確実に押し寄せてきております。
金額も300万円前後と、輸入車の入門としても、初めてのSUVとしても非常にオススメの一台となっております!

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