乗れば空を飛べるかも?ハリーポッターに出てくるあの青いクルマの正体は!?

ハリーポッター1

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イギリス発の名作ファンタジー『ハリーポッター』。小説版の絶大な人気をもとに全7部から構成される映画も公開され、空前の大ヒットを記録しました。

その第2部『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、水色のレトロなクルマが主人公たちを乗せて空を飛ぶシーンが見られます。この特徴的なクルマは実際に存在するのでしょうか?今回は、その謎に迫ってみます。
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空飛ぶクルマの正体は…
実は盗難被害に見舞われていた!

空飛ぶクルマの正体は…

映画の中で活躍したあのクルマの正体は、フォード・アングリア 105E デラックスです。フォードがヨーロッパの拠点として設立したイギリス・フォードが1963年に発表したクルマです。

アングリアシリーズは1939年に初代が発売されて以降、さまざまな改良を繰り返しながら後続モデルが発表されていきました。アングリア 105E デラックスは、その中でもシリーズ生産終了末期に発表されたモデルです。

丸みを帯びたボディーや前に突き出た正円型のフロントライトなどが、いかにも当時のアメ車らしい雰囲気を醸し出しています。加えて、前面から見てみると、かわいらしさを感じる造形です。

その他にも、MGなど当時の他のイギリス車と同じ様に、後部にガソリンタンクが搭載されているなど点などが特徴的です。

また、エンジンにはフォード製の「ケントエンジン」が採用されており、これはモータースポーツにも使用されるなど優秀なエンジンとして知られています。このことから、アングリア 105E デラックスは、ユニークな外見とは裏腹に、高いパフォーマンスを備えていたことがわかります。

内装は無駄なものがなくシンプルで、線の細いハンドルやひし形の計器などが目を引きます。シートはまるで映画館にあるような、エレガントなデザインのものとなっています。

実は盗難被害に見舞われていた!

映画で使用されたアングリア 105E デラックスは、防水シートをかけた状態でイギリスのスタジオに保管されていましたが、何と2005年に盗難に見舞われてしまいます。

盗まれたアングリア105E デラックスにはエンジンがなく、走行ができる状態ではなかったため、けん引などを行って持ち去った可能性が浮上しました。そこまでしてなぜ手に入れたかったのかは謎ですが、最終的には2006年、このクルマの所在に関する匿名の電話があり、中世に建築されたお城の外に放置された状態で見つかりました。

古いクルマのため、アングリア 105E デラックスを見る機会があるとすれば、わずかに現存しているもののみとなります。もし、どこかで「ハリーポッターに出てきたクルマだ!」というクルマを見かけたら、それはとても幸運なことかもしれません。
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