小回りのプロ!最小回転半径が小さい国産車トップ5

ダイハツ ミラ イース 2017

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幅の狭い道や1台のスペースが小さな駐車場など、日常で使うクルマは、なるべく小さく、取り回しに優れたほうが、日本ではなにかと便利です。そのため、多くの方が最小回転半径を気にして、クルマ選びを行っています。そんな小回りが利いて取り回しのいいクルマを、最小回転半径の数値から考えてみましょう。

文・赤井福
Chapter
第1位 最小回転半径4.2m
第2位 最小回転半径4.4m
第3位 最小回転半径4.5m
第4位 最小回転半径4.6m
第5位 最小回転半径4.7m
小回りの利く国産車が減ってきている?

第1位 最小回転半径4.2m

クルマの最小回転半径は、机上の計算から導き出されたもので、前輪の切れ角以外に、ホイールベースが大きく影響しています。ホイールベースが短かければ、最小回転半径には有利で、国産乗用車なら必然的に軽自動車が優れた数字を叩き出します。

そのなかでも最小は、スズキ アルト(Xグレードを除く)の4.2mです。兄弟車のアルトラパンは、同じホイールベースに、フロントトレッドは若干狭い数値にもかかわらず、最小回転半径は4.4mなので、アルトがいかに小回りを得意としているかがわかります。

第2位 最小回転半径4.4m

最小回転半径4.4mには、多くの軽自動車がラインナップしました。

ダイハツではミラ、ムーヴ、ウェイク、タント、スズキではスペーシア、ワゴンR、アルトラパン、日産ではデイズがランクインです。OEMを含めると車種は書ききれないほどたくさんあります。4.4mは、軽自動車の最小回転半径のベンチマークといえるでしょう。

第3位 最小回転半径4.5m

このレンジになると普通車がランクインします。日産 マーチ、トヨタ ヴィッツ(ガソリン)といったコンパクトカーが普通車では一番の小回り名人です。軽自動車ではホンダのNシリーズ、スズキ エブリイワゴンが入ります。

マーチは軽自動車並みの小回り性能となっており、車格が少し大きいにも関わらず取り回しの良いクルマで、車庫入れが苦手な方でも安心して運転できます。ヴィッツはハイブリッドになると最小回転半径が大きくなってしまうので、小回り重視の方は、ガソリンエンジン車を選ぶといいでしょう。

第4位 最小回転半径4.6m

ここまでくると、書ききれないほど車が多くなってくるので、代表的な車種をいくつか挙げていきます。

軽自動車ではスポーツ系のダイハツ コペンやスズキ アルトワークス、人気のハスラーがランクインです。普通車ではトール、ルーミー、タンク、ジャスティの4兄弟やトヨタ ポルテ、スペイドのスライドドア搭載のコンパクトワゴンや、三菱 ミラージュ、ダイハツ ブーン(トヨタ パッソ)があります。

第5位 最小回転半径4.7m

軽自動車としては大きめの最小回転半径4.7mには、各メーカーの"カスタム"と名の付く、個性の強いクルマが入ってきます。

Nワゴンカスタム、タントカスタムなどが代表格で、デザイン性を優先させて、低扁平の太めのタイヤを履かせることで、タイヤの切れ角が小さくなり、最小回転半径に影響が出てきます。普通車では、マツダ ロードスターがランクインです。

他にも各社のコンパクトカーは多くが最小回転半径4.7mですが、ツーシータースポーツで、デザイン上も直進安定性確保にも重要なホイールベースを、できるだけ短くして、人馬一体の走りを実現しているロードスターには脱帽します。

ちなみに、輸入車を含めると、スマート フォーツーが驚異の最小回転半径が3.3m。全長も短くツーシーターに割り切ったデザインがなせる業ですね。

小回りの利く国産車が減ってきている?

ここまで国産現行車でランキングを作っていきました。最近では直進安定性の確保やキャビンスペースの居住性向上の観点からも、ホイールベースは長くなる傾向にあり、小回りの利くクルマが少なくなってきています。

日本の道路事情や、駐車場事情を鑑みると小回りの利くクルマは非常に便利なのですが、自動車のグローバル化が進むにつれて、広くて安定して走るクルマを作ることに主眼が行ってしまい、小回りの利く国産車は減少傾向にあるのです。

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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。
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