どこにある?ドアハンドルが隠れた車5選 ー国産車編

トヨタ C-HR 2016

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クルマへの乗り降りは、通常ドアを開けて行います。その際、乗員はドアハンドルを操作するのですが、車種によってはドアハンドルの存在をあえて隠すようにデザインされていることがあります。前回の輸入車編に続いて、今回はドアハンドルが隠れている国産車をご紹介します。

どこにある?ドアハンドルが隠れた車5選 ー輸入車編
Chapter
①トヨタ C-HR
②スズキ スイフト
③ホンダ NSX(初代)
④日産 GT-R
⑤レクサス LFA

①トヨタ C-HR

いまやトヨタ自動車を代表するSUVとなったC-HR。前席のドアハンドルが一般的なグリップタイプであるのに対して、後席は隠れたように取り付けられています。

その位置は、ドアパネルの後方、ウインドウラインが切れ上がった上部分。基本はグリップタイプですが、色の切り替えを利用し、リアドアに同化するようにデザインされているのが特徴です。

このように隠れた、言いかえればわかりにくいドアハンドルを設置した理由は、車両全体のコンセプトでもあるダイアモンドシェイプを達成するため。初見では気が付けない位置にリアドアハンドルを設置することを目標にしたとのことです。

C-HR 画像ギャラリー

②スズキ スイフト

2017年に発売されたスズキ スイフトのリアドアハンドルも、デザイン処理によって存在が消されています。こちらはC-HRと異なり、フラップタイプで、縦型のレバーを進行方向に引くと解錠できます。

ボディのアクセントとしてブラックの樹脂パーツを用い、そこにドアハンドルも埋め込むという手法です。このようなデザイン処理は、ホンダ ヴェゼル、日産 ジューク(横型)のほか、輸入車でもルノー、シトロエン、アルファロメオなどが積極的に採用しているので、欧州ではひとつのトレンドなのでしょう。

これらリアドアハンドルを隠したデザインに共通して言えるのは、一見すると2ドアボディに見え、車両がスポーティな印象になることです。

③ホンダ NSX(初代)

近年の旧車ブームに乗ってか、それともドリキン土屋圭市氏の効果、または新型NSXの話題効果か、中古車市場価格が高騰している初代NSXのドアハンドルも、車体のブラックアウトされた部分に隠れています。

Bピラーの根元、サイドウインドウ部分に溶け込むようにドアハンドルが処理されています。筆者はNSXのタイプSと呼ばれるグレードを運転したことがあるのですが、このドアハンドル部が小さい印象を持った覚えがあります。

NSX 画像ギャラリー

④日産 GT-R

日産 GT-Rのドアハンドルは、サイドからみれば一目瞭然。いつもの使い慣れた、ドアパネル後方に取り付けられています。ところが、近づいてみると、ハンドルがドアパネルに埋め込まれたようなデザインで、指先でつかむ部分がありません。

ドアを開けるためには、楕円の後方、ややくぼんだ部分を押し込むことで、レバーをポップアップさせる必要があります。このデザイン処理は、レクサスLCでも採用(レクサスはレバー前方をプッシュして後方にレバーが現れる)されています。

この処理は、アストンマーティンやランボルギーニなど、スポーツカーで好んで採用されています。

GT-R 画像ギャラリー

⑤レクサス LFA

世界耐久選手権に参戦し、2018年のル・マン24時間レースで悲願の総合優勝を遂げた耐久マシン TS050をベースとしたハイパーカーの発売が噂されているトヨタですが、現在のところトヨタ史上もっとも最強のスペックを誇るスーパーカーは、レクサス LFAの他には見当たりません。

このLFAは、当時、最高の性能を達成するため、エンジンはもちろん、パッケージ、足回り、エキゾースト、素材などなど、細部までこだわったクルマでした。

もちろんデザインも同様、ドアハンドルはボディサイドに見当たりません。LFAのドアハンドルは、ドアの上部、エアインテークを形成するくぼみ部分にプッシュ式のオープナーが設けられています。このオープナーが押し込まれることで、ドアを掴むためのスペースができます。

LFA 画像ギャラリー


デザインによってドアハンドルの存在を消してしまう手法は、日本では初代NSX(1990年発表)から採用事例が存在しています。今後、こういったデザインを採用する車種が、どれくらい登場するのか注目しておきましょう。
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