車の冷房、燃費に良い適正温度は何度?

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今年も暑い夏がやってきました。冷房が無いと生活に支障がでるくらいの暑さですが、車の運転中にエアコンを使う場合、適正温度は何度くらいなのでしょうか。
Chapter
日本車なら25℃、外車なら22℃が推奨値
推奨値より高くても燃費が悪化する理由
少し詳しい車の冷房システムの説明
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日本車なら25℃、外車なら22℃が推奨値

車の冷房を使うときの、燃費に良い適正温度は何度なのか、これに関して世界規模で活動している自動車関連部品会社のカルソニックカンセイ株式会社が推奨値を発表しています。

同社によれば、車の冷房の適正温度は日本車なら25℃、輸入車なら22℃とのこと。この数値に愛車の冷房温度を設定すれば、猛暑でも乗員の体力と車の燃費の両方をバランスよく守れるということになります。

驚くべきは、車の冷房温度は低すぎても高すぎても、燃費に与える影響はほぼ同じということ。この点を考慮しても、冷房温度を上記の推奨値に設定・固定しておくと良いでしょう。

推奨値より高くても燃費が悪化する理由

なぜ、車の冷房は温度が高くても低くても、燃費に与える影響が変わらないのでしょうか?

一般的な家庭用エアコンの場合、冷房の設定温度を低くすると、電力消費が大きいため、できるだけ高い温度に設定するよう推奨されています。しかし車のエアコンは、家庭用とは冷媒システムが異なり、温度設定を変えても燃費にはあまり影響がでないのです。

それよりも車の場合には、エアコンが取り入れる空気の場所で冷え方、エアコンの効率が変わります。具体的には、内気循環と外気導入に切り替えです。

外気導入は車の外側、つまり外気を車内に取り入れる仕組みで、これに対して内気循環は車内部つまりは車内空間の空気を循環させるます。エアコンの冷房を使用する場合、ある程度室内が冷えたら、内気循環モードに設定すると冷房が効きやすいと言われています。

内気循環で設定温度が高い場合、エアコンは取り入れた空気を0℃近くまで下げようとします。設定温度が高いと、暖かい空気を取り入れて冷やさなければならないのでエネルギーが多く消費され、結果的に燃費が悪くなるという仕組みです。

少し詳しい車の冷房システムの説明

車の冷房システムを理解するうえで、まず知っておきたいのは、液体(この場合は冷媒)が蒸発するとき、周囲から熱を奪うという性質です。

車のエアコンは、フロンガスを使って空気を冷やしており、そのフロンガスは密閉されたエアコンの回路を循環しています。このフロンガスを冷やすものが、エバポレータと呼ばれるパーツで、家庭の室内本体と同じ働きをします。

エバポレータ内部で液体にあたるフロンガスを気化させた後、コンプレッサーで圧縮すると高温高圧になります。このガスをコンデンサ(家庭なら室外機)で液化させます。そして液化ガスの圧力を一気に下げると、気化して氷点下温度に達するのでその冷気を利用して、管の周囲を通る空気を冷やすという仕組みです。

オートエアコンなどが普及していることもあり、自身で温度設定する機会も少ないかもしれませんが、手動設定の場合には推奨温度に設定しておきましょう。


近年では、ハイブリッド車やEVの普及で、これまでエンジンの動力を利用していたコンプレッサーが電動に変わっています。この電動のコンプレッサーを使うと、エンジンの動力損失がなくなり燃費が向上します。

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