運転中、気づかずにやっている危険な行為

ながら運転

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昨今、エアバックや自動ブレーキシステムなど、自動車の安全性能が格段に向上しているおかげで、日本国内の交通事故発生件数は減少しつつありますが、それでも年間53万件(2015年)、1日にすれば、なんと1,500件近く発生しています。その事故原因の多くが飲酒運転や速度違反など、明らかな危険運転によるものと思われがちですが、じつは、ちょっとした不注意が引き起こした事故が多いのです。

文・吉川賢一
Chapter
危険な行為とは?
運転中に気づかずに行っている危険な違反行為
違反にはならないが危険な行為

危険な行為とは?

時速60キロで走行しているクルマは、たった1秒間で約16.7mも進んでいます。ちょっと目をそらした瞬間に、事故を引き起こしてしまう可能性があるわけです。

飲酒運転や、薬を服用しての運転など、明らかに危険な運転による事故を除いて、ここでは、一般ドライバーが運転中に気づかずに行っている危険な行為に絞って考えてみます。

運転中に気づかずに行っている危険な違反行為

スマホやカーナビ使用のながら運転

道路交通法第71条に、運転者の遵守事項として、「運転しながらの携帯電話やカーナビなどの無線通話装置での通話と画像の注視の禁止」が定められています。

何秒以上画面を注視すると違反になるという明確な決まりがなく、携帯電話を手に持っていたり、赤信号停止中の使用でも反則切符を切られたというケースもあります。

どうしても携帯電話などを使用しなければならない場合は、必ず安全な場所に停車してから使用しましょう。

サンダル履きの運転

「ちょっとそこまで」の気持ちで、ついやってしまいがちな、サンダル履きでの運転。自動車運転では木製サンダル、下駄は違法とされています。

ただし、木製以外の「一般のサンダル」とは例示されておらず、現状は「明らかな違法」ではないのですが、サンダル履きでの運転が、ブレーキ操作に支障をきたしたことが明らかな場合、過失認定されることがあります。

ライトのハイビームでの運転

夜間は原則として、ハイビーム点灯をすることが道交法で定められています。ただし、ハイビームの状態で対向車とすれ違う場合や、ハイビームが他の車の交通の妨げになってしまっている場合、交通違反の対象となる場合があります。

市街地などはロービームへの切り替えが頻繁になりますが、こまめな切り替えは、事故防止にもつながります。

サンシェードやカーテンをした状態での運転

道路交通法第55条2項では、車両運転者は、運転者の視野を妨げる物の積載をして運転することを禁止しています。

つまり、運転席、助手席の側面にサンシェードやカーテンを取り付けた状態での運転は、巻き込み確認が疎かになる、視界が狭くなる、などの理由により、交通違反となります。

大音量のステレオ

大音量でステレオやラジオを聞いていた場合、周囲の音が聞こえないことが理由で危険運転とされ、道交法違反の対象になります。

違反にはならないが危険な行為

片手運転

ペットボトルや缶の飲み物を飲みながら、片手でつい運転してしまうことがあるのではないでしょうか。

人間は2つ以上のことを同時にこなすことがなかなか難しいと言われます。飲み物は、停車中に飲みましょう。

わき見運転

運転をしていると、つい車窓の景色に気を取られることがあります。特に都市の渋滞を抜け出し、高速道路など走行中など、地方の景色を見ながら走ってしまうことがありませんか。

速度が出ている時のわき見運転は大変危険ですので、行わないようにしましょう。

子供やペットの相手をする

子供やペットを同乗させていると、どうしても気になり運転に集中が欠けることがあります。特にチャイルドシートに座らせるような年頃の子供は、親も予期しない思わぬ行動をしたりすることがあります。

またペットは、ケージにいれて運んだほうが、事故の際のケガを防止できます。くれぐれも気を付けましょう。

隣の人との深い会話

助手席に座った人が気を遣い、ドライバーが運転に飽きないようにと、いろいろと話をしてくれることは良いのですが、話題に夢中になってしまい、運転への集中が疎かになってしまうことがあります。

あまりにも夢中になりすぎないよう、助手席の方はドライバーさんを気遣ってあげてください。

運転をしながら怒る

運転は、次々と起こる突発的な事象に対し、冷静な判断をしながら車を走行させる行為、といっても過言ではありません。

隣の人と口論が始まったりすると、運転に支障をきたし、大変危険です。心が落ち着かないときには、どうしても運転が荒くなりがち。そういうときには、安全な場所に車を停めて、問題を解決し、落ち着いてから運転を再開するようにしてください。

クルマは、道路があれば短時間で遠くまで連れて行ってくれる非常に便利な乗り物ではありますが、ちょっとした不注意で、取り返しのつかない事故を起こす危険な凶器にもなりえます。

安全を維持できるよう、ドライバーひとりひとりが慎重な運転を心がけましょう。

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