スバル フォレスターが歩んできた道のり

スバル フォレスターが、2018年7月に発売されます。5代目にあたる新型フォレスターは、クロスオーバーSUVとして1997年の発売以降、水平対向エンジンやシンメトリカルAWD、予防安全支援システムなど、スバルの独自技術を採用しつつ、進化し続けてきました。今回は、フォレスターが歩んできたこれまでの道のりを振り返っていきます。
文・わんわんエンジニア
- Chapter
- フォレスター誕生
- 2代目~4代目フォレスターの登場
- 5代目新型フォレスターの特徴
フォレスター誕生
1990年代後半に起きた小型SUVブーム。トヨタ RAV4、三菱 RVR、ホンダ CR-Vなどのライバル車に続き、富士重工業(現スバル)は、初代フォレスターを1997年に発売しました。
フォレスターは、インプレッサのプラットフォームを流用し、ステーションワゴンと大型SUVの中間的な位置付けのモデルとして登場。高出力の水平対向2.0Lターボエンジンに、シンメトリカルAWDを組み合わせることによって、安定した力強い走りと、高いオフロード性能を達成し、一躍、スバルを代表する人気車種になりました(後に、2.0Lと2.5LのNAモデルを追加)。
2代目~4代目フォレスターの登場
フォレスターは、スバルの最大の強みである、オフロード性能を重視したクルマづくりを守りつつ、市場環境や市場要望に応えるため、モデルチェンジを行ってきました。
2代目(2002年~)は、優れたオフロード走行だけでなく、快適なオンロード走行も可能なSUVを目指しました。初代同様、2.0L NAと2.0L ターボを採用しつつ、普段の扱いやすさも狙い、エンジンは実用トルクを重視したセッティングに変更しました。
また、オンロード走行を重視した専用サスペンションや車高を抑えた「クロススポーツ」というグレードも追加されました。
3代目(2007年~)は、プラットフォームを"SI(SUBARU Intelligent)シャシー"に変更し、ボディサイズを拡大、全高を強調したSUVらしいスタイルへと変貌しました。
4代目(2012年~)は、シンメトリカルAWDに統合制御システム"X-MODE"を組み合わせ、強みである悪路走行性能をさらに進化させました。
予防安全支援システム"アイサイト"の採用や、2.0Lターボを直噴化にすることで、安全性能に加えて環境性能も充実させました。
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