911だけがポルシェじゃない!ちょっと変わったポルシェたち

ポルシェ944

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最近ではカイエンやパナメーラ、マカンといった派生モデルが人気ですが、それでもポルシェを代表するモデルといえば911が圧倒的に有名です。しかし昔にはポルシェにも多くの変わったモデルが存在していたことをご存知でしょうか。

文・西山昭智
Chapter
リアにエンジンがないFRポルシェ
フォルクスワーゲンと一緒に作った914
今なおプレミアムな存在の959

リアにエンジンがないFRポルシェ

ポルシェ911は、通常、トランクとなるリアのスペースにエンジンを搭載し、後輪を駆動させるRRという駆動方式が代名詞です。

現在では、パナメーラやカイエン、マカンなど、フロントにエンジンを搭載するポルシェも、一般的になりましたが、それまでにもフロントエンジン+リアドライブのFRポルシェが4モデル、存在していました。

1975年に登場したポルシェ924、1978年に登場したポルシェ928、1983年に登場したポルシェ944、そして1991年に登場したポルシェ968です。

なかでもポルシェ944は発売当時から高い人気を博し、一時は911を上回るほど売れたモデルです。エンジンはフラット6ではなく直列4気筒を搭載し、リトラクタブル式のヘッドライトで精悍な顔つきをしていたのも人気の要因です。

FRポルシェは968でいったんラインナップから消滅したものの、パナメーラがFR方式を採用したことで復活を遂げました。

フォルクスワーゲンと一緒に作った914

一風変わったポルシェとしてFRポルシェを取り上げましたが、もうひとつ忘れてはいけないモデルがあります。それはポルシェ914というモデル。

1970年発売とかなり昔のモデルなのですが、この車は別名「ワーゲン・ポルシェ」と呼ばれた知る人ぞ知るポルシェ。別名の通り、ポルシェとフォルクスワーゲンが共同開発したモデルで、同じ914でも2つのモデルが存在しています。

ポルシェ911はリアにエンジンを搭載しリアを駆動させる方式ですが、実はフォルクスワーゲンにも全く同じRR方式の世界的モデルが存在しました。それがあのビートルです。

そこでポルシェ914では、ビートルのエンジン(フラット4)を搭載したVWバージョン(914)と、ポルシェのエンジン(フラット6)を搭載したポルシェバージョン(914シックス)があったのです。

ただしポルシェ914はエンジンをリアではなく車の真ん中に搭載するミッドシップを採用し、この系譜はやがてボクスターへと引き継がれていくことになります。

今なおプレミアムな存在の959

そして最後に忘れてはいけないスーパースポーツがポルシェには存在していました。世界限定283台のみの生産(諸説あり)で、発売直後に瞬く間に完売してしまったという幻のモデル。それがポルシェ959です。

パリダカールラリーで華々しい活躍を見せたこの車は、ポルシェが長年開発を続けてきた4WDシステムを搭載。あのビートたけし氏がオーナーだったことでも有名です。

ポルシェといえば911、最近ではSUVモデルが人気となっていますが、かつてはこのようなちょっと変わったモデルが数多く存在していました。これらの車たちはいずれもヴィンテージの域に入っているため普通の方が所有するのは難しいかもしれませんが、911とはまた違った魅力がこれらのポルシェには詰まっています。

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