岡崎五朗のクルマでいきたい VOL.94 ミニのあり方

モデルチェンジの度に、一部の人から「こんな大きいクルマ、ミニじゃない」と言われ続けてきたミニ。たしかに、全長3m、全幅1.4mのクラシック・ミニと比べれば、現代のミニはかなり大きい。けれど、50年以上前と現代では衝突安全基準も違うし、ユーザーニーズも違う。ましてや、クラシック・ミニ信者が大きすぎると批判する現行ミニだって全長は3835mm足らず。トヨタのアクアより依然として160mmも短いのだから、大きすぎるという批判はいささか的外れだろう。

text:岡崎五朗 [aheadアーカイブス vol.174 2017年5月]

Chapter
VOL.94 ミニのあり方
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ポルシェ・パナメーラ

VOL.94 ミニのあり方

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一方、クラブマンやクロスオーバーはたしかに大きい。しかし現代のミニはライフスタイルカーであり、ライフスタイルブランドでもある。より多くの顧客を獲得するためには、家族でゆったり乗れるサイズの商品が必要であることに論はまたない。需要がある以上、クラブマンもクロスオーバーもあっていい、というのが僕の考えだ。

ただし、ユーザーが求めるからといって大きなものばかりに手をつけていたら、やがてブランドとしての立ち位置はぼやけてしまうだろう。大きいのを作ってもいいが、同じぐらいの情熱をもって、ミニの原点である小さいモデルも作るべきだと思うのだ。

そこで思い出すのが、2011年のジュネーブショーで発表され大きな話題となったロケットマン。全長3.4mというボディは現行ミニよりさらに小さく、まさにクラシック・ミニを想起させるサイズ感だった。BMWも商品化を真剣に検討していたが、グループ内にロケットマンに適したサイズのプラットフォームがないため計画は凍結されているという。

ロケットマンが発売されれば大人気になるのはまず間違いないだけに惜しい話である。ん? ちょっと待てよ。BMWは次期スポーツカーをトヨタと共同開発している。ならばトヨタグループのダイハツから軽自動車のプラットフォームを入手してロケットマンを作れないものか?

もちろん、ミニが望む性能に仕上げるには改修も必要だろうが、不可能ではないはず。もしも日本の技術を活用した小さいミニが登場したとしたら、これはもうそうとうワクワクするハナシだと思いませんか?

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