岡崎五朗のクルマで行きたい VOL.58 クルマにスマイルランプ

先日、横浜で首都高が主催するトークショーに出演した。テーマは「首都高を楽しく安全に走ろう」というものだったのだけれど…いざスタートすると思わぬ方向へと話題が進んでいったのだった。

text:岡崎五朗 [aheadアーカイブス vol.138 2014年5月号]

Chapter
VOL.58 クルマにスマイルランプ
三菱 ekスペース
スバル レヴォーグ
日産 ティアナ
フォード エコスポーツ タフさと実用性を兼ね備えた 日本初導入のコンパクトSUV

VOL.58 クルマにスマイルランプ

アヘッド 岡崎五朗のクルマでいきたい ロゴ

当日のメンバーは首都高神奈川管理局長の中山尚信さん、東京スマートドライバープロデューサーの山名清隆さん、カーライフエッセイストの吉田由美さんに僕を加えた4人。

まずは山名さんから「ホメパト」の紹介があった。違反をすると捕まえるパトカーがいるなら、スマートな運転を誉めてくれるパトカーがいてもおかしくないのでは? という発想から始まり、実際にGT-Rのホメパトが首都高を走っていたという。叱るだけではなく誉めて伸ばす。子育ての経験がある人なら、この手法の有効性を身を以て体験しているに違いない。

そこから話題はサンクスハザードに。ハザードランプの点滅で「ありがとう!」の気持ちを表す習慣はとても素敵だと思うけれど、ハザードランプは本来危険を知らせるためのもの。ひとつの機能に二つの意味を持たせるダブルミーニングは安全上好ましくないですね、と僕。

「だったら、フェイスブックのいいね!やLINEのスタンプのような機能がクルマに付いていてもいいのでは?」「ボタンを押すとスマイルランプが点くクルマかぁ。いいですねそれ。ついでに急いでるからお先に失礼とか、ごめんなさいランプもあったらいいかも」

なんて冗談のような話が飛び出すと、会場には苦笑いする人も。けれど、ドライバーどうしがもっと濃密なコミュニケーションをとれるようになれば路上での「イライラ」や「ムカつき」は減り、ドライブがもっと楽しく安全になるというのはひとつの真実だと思う。

最後に2020年の東京オリンピックに向け、自動運転をはじめとする日本の高度な自動車技術を、首都高を舞台に世界中の人に披露できたらいいですねという結びでトークショーは終了。三人寄れば文殊の知恵ではないけれど、自分一人では考えつかないようなアイディアがいくつも飛び出した、とても楽しく有意義な時間だった。

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