いいクルマの定義 ドアを閉めるときの音の違いは何を意味する?

職人気質が支える『ドイツ=高品質』

VW Passat

ドイツ車のキャラクターはそんなふうに解釈されることが多いのですが、それをつくり出すドイツ人は、自らの仕事に誇りを持ち、スペシャリストとしての意識が強いそうです。

中世以降のマイスター制度のなかで培われた職人型の労働観によるものなのでしょうが、彼らはただ教えられるままに伝統技術を継承してきたわけではありません。

決めたことをやり抜こうとするチームワーク、一方でひとりひとりの個性を認め合い、能力を存分に発揮できる環境は、卓越した技術やノウハウを新たな製品開発に活かしていく前向きな姿勢も育んできました。それこそが職人気質で、ドイツ車の高品質を支える原動力になっています。

重厚な音は技術力あってこそ

VW Polo

さて、そういったドイツ車の優れたクオリティを身近に体感できるのがフォルクスワーゲンです。

例えば、up!やPoloのようなコンパクトカーであっても、ドアを閉めるときには重厚感ある高級車のように感じる「ドスン」という音がします。これは、パネル同士の隙間が均一だったり、取り付け精度が高いことも理由ですが、ボディそのものの剛性が高いことが大きく関わっています。

では、どうやってボディ剛性を高めているのか? フォルクスワーゲンは高い強度を実現した超高張力鋼板をはじめとする先進素材の採用や、レーザー溶接を広範囲に渡って行うことにより、クルマの基本中の基本となるボディの高剛性と優れた組み立て精度を実現しているのです。

こういったボディのつくり込みは、耐久性に大きく関わる防錆対策にも表れています。フォルクスワーゲンではサビに圧倒的な強さを発揮する総亜鉛メッキを全車に採用しており、12年の錆穴保証を用意。長く高品質を保つことにも注力しているのです。

フォルクスワーゲンがここまでボディにこだわるのは、安全性だけでなく、操縦安定性や快適性など、クルマに求められるあらゆる性能の基本となるのがボディだと心得ているからでしょう。

それを象徴するのが、ドアを閉めるとき耳に届く「重厚な音」なのです。そしてそれを実現しているのは、やはりドイツ人の職人気質なのでしょうね。

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