Golfの秀逸なトルク特性に感動する

VW ゴルフ

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Golf TSI TrendlineとComfortlineが搭載するエンジンは、排気量が1.2Lしかありません。ちょっと前の感覚だと「そんな小さなエンジンでちゃんと走るの?」と思ってしまうところでしょう。しかしこれは、いわゆるダウンサイズエンジン。排気量の小さなエンジンにターボを装着して、燃費の良さとパワフルな走りを両立しようという狙いなのです。
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パワーではなく、トルクが大事
秀逸と言わざるをえないTSIエンジンのトルク特性

パワーではなく、トルクが大事

排気量が小さいことを心配する方は、まずこの1.2TSIシリーズに搭載されるエンジンのスペックに注目。パワーは77kW(105ps)/4500-5500rpm、トルクは175Nm(17.8kgm)/1400-4000rpmとなっています。最高出力の77kWは、それほど大きな数字ではありませんが、驚くべきは175Nmという最大トルクです。NA(ターボなし)エンジンでいうところの、ほぼ1.8Lに匹敵する数字。これを見れば、排気量が小さすぎるのでは?という心配は無用だということがわかるでしょう。

そもそも通常の走りで大事なのは、パワーよりもトルクなのです。パワーというのはエンジンの仕事量で、トルクというのはエンジンの力。ですから最高速度を出す時などはパワーがモノを言いますが、交差点のスタートなどでアクセルを踏んだ時にクルマを力強く前に押し出し加速するのはトルクの力。パワーよりもトルクを重視するセッティングのTSIエンジンは、極めて理にかなっているといえるのです。

秀逸と言わざるをえないTSIエンジンのトルク特性

また、その最大トルクの発生回転数は1400-4000rpmですが、これは僅か1400rpmから最大トルクを発揮し、それが4000rpmまで維持されるということです。街中から100km/hくらいまでで最も使う回転域は1500rpmから2500rpmくらいですから、ほとんどのシチュエーションで175Nmの最大トルクをずっと味わえることになります。このフラットトルクこそ、小排気量ターボエンジンならではの魅力。もちろんそこには、7段のギヤをこまめに切り替えて効率の良い回転数をキープしてくれる7速DSGの優秀さもあるわけですが。

Golfの1.2LTSIエンジン搭載車に一度乗ってみれば、排気量からは想像もつかない力強さに驚くことでしょう。直噴技術の発展によって、最近では日本車も採用するようになり、世界的トレンドとなりつつあるダウンサイジングターボですが、その先鞭をつけたのがフォルクスワーゲン。まさしく先見の明があったというべきでしょう。

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