【キャデラック XT5試乗レビュー】あのイメージはもう古い?現代のキャデラックの真髄はモダンなデザインにあり

キャデラック XT5試乗レビュー

キャデラック XT5

2017年10月に登場したXT5は、現代のキャデラックを代表するミドルサイズSUVです。残念ながら日本ではマイナーなブランドとなってしまっているキャデラックですが、アメリカや中国などではとても人気のあるブランドです。XT5は、昨今の世界的なSUVブームの流れを意識した、キャデラックによる都市型クロスオーバーSUVです。キャデラックのミドルサイズSUVとしては、SRXが世界的に人気を博しており、XT5は実質的にSRXの後継車種と言えるでしょう。ここでは、XT5のエクステリア/インテリアデザインを中心に見てみましょう。

まずはエクステリアデザインについてです。デザインフィロソフィーである「アート&サイエンス」に基づく、ほかのモデル同様にひと目でキャデラックだと分かるデザインに仕上げられています。具体的には、逆台形のグリルに加え、大胆に縦に切り込んだヘッドライトがキャデラックらしさを強調しています。また、ボンネット上に彩られたプレスラインも、空力に貢献するばかりでなく、ラグジュアリーさを醸成しています。

ボディサイドには、斜め上に切れ込んだプレスラインと後部にいくほどに下がるルーフラインが都市型クロスオーバーSUVとしてのモダンさを強調しています。アメリカには以前から大型SUVが多くありますが、どちらかと言えば居住性や積載性を重視しており、スタイリッシュとは言えないものが多いのですが、XT5はそうした大型SUVとは一線を画する優雅なボディラインをまとっているのが特徴です。ボディカラーはパールの入った6色が用意されており、これらもまた高級感を感じる色合いとなっています。

ここまで見てわかる通り、XT5はあくまで高級車としての性格が与えられています。SUV=山岳地帯などの悪路を走るというようなイメージもあるかもしれませんが、現代のSUVの中には都市部は快適かつラグジュアリーに走ることを主目的としているものも多く、そうした性格が与えられているモデルも少なくありません。

日本は世界でも最も道路が舗装されている国の1つですが、世界にはまだまだ未舗装路の多い都市もあったり、また、舗装されていてもその質があまり良くない都市もあり、そうしたところでは、SUVスタイルの方が快適に移動できるのです。SUVが必ずしも山道のためのものでないことは、これからのクルマ選びについては認識しておいたほうが良いのかもしれません。





キャデラック XT5
【プロフェッサー武田の現代自動車哲学論考】第三章:キャデラック XT5

さて、次はインテリアです。XT5の魅力は、何と言ってもこのインテリアにあります。車内に乗り込むとまず目につくのが、セミアニリン仕上げのレザーです。柔らかめに仕上げられたレザーシートは、まるでラウンジのソファのようです。

また、メイプルシュガーのウッドトリムも高級感を演出します。欧州ブランドの高級車のインテリアは、あくまでクルマとしてのインテリアを上質にしたものという印象ですが、XT5のインテリアはまるでホテルのラウンジをそのまま持ってきたかのような高級感を持っています。XT5に乗って都心をゆったりと流せば、そこはまるで移動するラウンジと言えるでしょう。

センターコンソールやトリムのデザインは、アメリカのモダンラグジュアリーを体現していると言えます。キャデラックは2015年に本社をデトロイトからニューヨークに移し、ニューヨーク発のブランドとして消費者にアプローチしていますが、伝統と革新が共存したXT5のインテリアデザインは、ニューヨークらしさが存分に感じられます。

キャデラック XT5

クルマのデザインというのは、単に見た目が美しければよいというものではありません。ステアリングやシフトノブなどは、クルマの基本的な部分としての性能が第一に考えられなければなりませんし、メーター周りやセンターコンソール周りも、視認性や操作性を損なうようなデザインではいけません。そうした制約条件の中で、使いやすく、なおかつ見た目にも美しいものが求められるのが、自動車のデザインの難しいところでもあり、デザイナーの腕の見せ所でもあります。

アメリカはあのiPhoneを産んだ国でもあり、このあたりについては他国に比べて洗練しているのでしょう。XT5のデザインを見ると、古いキャデラックのイメージが刷新されることと思います。繰り返しになりますが、インテリアは現代のキャデラックの真髄と言え、ぜひ一度体験してみることをおすすめします。

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