商用車のお手本!?ハイエースを試乗レビュー!

商用車のお手本!?ハイエースを試乗レビュー!

ハイエース

ハイエースは、その目的や用途に応じて、ボディの長さやルーフの高さ、乗車定員やエンジンタイプなど多種多様なバリエーションが存在します。しかし、そのどれにも共通しているのが、商用車として最も重要な使い勝手の良さであり、また、耐久性の高さです。

この2点だけで、ハイエースが最高の商用車であることを証明するのに十分ですが、今回はあまり語られることのないハイエースの走りの部分にフォーカスしてレビューをしてみたいと思います。

レビューの対象となるのは…

ハイエース

上述の通り、ハイエースには様々なバリエーションがあり、同じクルマと言えどもボディサイズやスペックが大きく異なります。

今回レビューの対象となるのは、グランドキャビンと呼ばれるスーパーロングボディのハイルーフ仕様のモデルであり、乗車定員は10名、搭載されるエンジンは最大160馬力を発揮する2.7リットルのガソリンエンジンです。ハイエースの中でも人を運ぶことに特化しており、送迎バスなどのベースとして使用されることの多いモデルです。

ハイルーフ仕様のスーパーロングボディとなるため、全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mmとかなりのボディサイズとなります。ちなみに、日本国内にある一般向け機械式駐車場は全長5300mmが上限となるため、このモデルの駐車は平置き限定となります。また、10名という乗車定員は、普通免許で運転できる最大の定員となります。

一見、運転することをためらうほどのサイズですが、意外と運転がしやすいというのがポイントです。次項ではいよいよハイエースの走りについてレビューしたいと思います。


ハイエースが意外と運転しやすい理由

無題

まずクルマに乗り込む際に気づくのは、その座面の高さです。多くのクルマのようにワンステップで乗り込むことは難しく、一度サイドシルのフットステップに足を掛け、Aピラー内側に備え付けられたハンドルをつかんで、身体を持ち上げるようにして座面につく必要があります。運転席に座ると、その視界の高さに驚くかもしれません。

実際に、ハイエースは市販乗用車の中では最も視界が高いクルマの1つです。ステアリング周りは、商用車らしく飾り気のない質素なものです。しかし、ペットボトルやスマートフォンのみならず、A4サイズの書類やペン、ティッシュボックスなどもおける様々な収納スペースが用意してあるのはさすがの一言です。また、足元が広いのもうれしいところです。

エンジンスタートは昔ながらのキーを刺して回すスタイルです。エンジンを掛けるとギュルギュルというスタートの音ともに、無愛想なエンジン音が車内に響きます。やはり、静粛性という意味では、同じバンでもアルファードなどの高級ミニバンに分があるでしょう。

しかし、ハイエースがすごいのがここからです。アクセルを踏むと、力強くその巨体が前へと進みます。スペック上は、最大出力160馬力、最大トルク24.8kgf・mと、必ずしも圧倒的な数値ではありませんが、このあたりがトヨタの長年の技術なのでしょうか、ストレスを感じさせずに進みます。最大定員である10名+荷物を積んだ状態でも、重さを感じずに走ることができるのは、ハイエースならではと言えるのではないでしょうか。

ハンドリングですが、運転を楽しむクルマではないので、決してクイックではありませんし、どちらかというとゆるいです。しかし、これもまた長時間走行することの多い商用車ならではです。長時間運転すればするほど、このハンドリングが最適解ということに気がつくでしょう。

また、狭い場所での方向転換や車線変更による合流といった、ボディの大きさを感じやすい場面ですが、2つの理由でそれほど気になりません。1つは、運転席の位置です。視界の高さは前述の通りですが、それに加えてボンネットがほとんどなく、運転席がほぼボディの最前面にあるため、大きさが把握しやすいという特徴があります。

2つめの理由が、商用車として、ミラーなどが使い勝手を最優先されていることです。普通の乗用車であれば、デザインも大きな要素の1つですが、ハイエースの場合はあくまで機能性を重視しているため、ミラーなどもできる限り大きく設計されています。この2つは、実際に運転してみるとすぐに恩恵を受けることができると思います。

しかし、ハイエースにはデメリットもあります。やはり全長が長いため、右左折時には内輪差に気を配る必要があります。また、全高も高いため、高速道路などであまりにスピードを出しすぎると、横風にあおられて不安定になりがちです。

ここで紹介したレビューは、あくまでハイエースの中でも一部のモデルについてです。他のモデルについてはまた違ったレビューとなる可能性があることを最後に付け加えておきます。

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