”新車価格4,000万円以上が中古では数百万円から” BENTLEY Arnage(ベントレー アルナージ) 1999年式

ベントレー

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英国が誇る貴族のためのドライバーズカー、それがベントレーです。アストンマーティンと並び、英国貴族の誇りとも言えるベントレーなだけに新車価格は想像以上に高額です。今でこそ、エントリーモデルとも言えるコンチネンタルシリーズが2003年に登場したおかげで2000万円台から購入可能となりましたが、それ以前は4000万円以下のモデルは存在していませんでした。そんな古き良き時代を代表するモデルが、アルナージです。実は日本では、ベントレーの中古車市場での人気は低く、新車価格4000万円以上のこのモデルですら新車のミニバン以下の価格で購入可能なのです。

文・山里真元 | 日本スーパーカー協会 事務局 ライティングGT代表ライター

山里 真元|やまざと まさゆき

日本スーパーカー協会 事務局 ライティングGT代表ライター。国内最大手IT社員→ITコンサルティング会社創業を経て、2010年より趣味の車好きが高じて主にスーパーカーやクラシックカーなどのニッチな車の売買相談を開始。インポーター各社とのパイプも太く、国内外新型クラシック問わず幅広く相談を受けている。趣味のツーリングでは、地域密着型のスーパーカークラブを運営し、日本スーパーカー協会事務局長としても活動中。

山里 真元
Chapter
約20年前の車だが古臭さを感じるか?
なぜアルナージ 1999年式なのか?
ベントレー アルナージの魅力

約20年前の車だが古臭さを感じるか?

ベントレーのデザインは元来超高級車の王道をいくデザインであり、それほど大きくかわっていません。実質的にこのアルナージの後継となるのは2010年に発売されたミュルザンヌですが、この2車種を比較しても圧倒的にアルナージに古さを感じることはありません。

そもそもどちらの車も単独ですら街中で見かけること自体がレアですから。また、逆に言えばわずか8年前まで現行型となるデザインだったわけです。

なぜアルナージ 1999年式なのか?

実は1999年式という点にこそこだわりが存在し、アルナージは、それ以前とそれ以降で大きく異なります。前者には高性能・高信頼性・低燃費なBMW製4.4LV8ツインターボエンジンが搭載されており、後者には前モデルから引き続きとなる設計の古い(よく言えば伝統的)6.75LのOHVターボエンジンが搭載されているのです。この2つのエンジンを比較すると後者が性能・信頼性共に比較にならないほどのレベルだと感じます。

では、なぜベントレーはわざわざ古いエンジンを引っ張りだす羽目になったのか?その理由は、この年ベントレーとロールスロイスがVWグループとBMWにそれぞれ買収されたことにあります。VWグループ傘下となったベントレーに、競合先であるBMWのエンジンを積み続けるわけにはいかなくなったからに他なりません。

VWグループは2001年に登場するシリーズ2からは、すぐさま自社開発の最新エンジンに載せ換えています。それでもBMW製のエンジンとほぼ同性能といったところです。

BMW製エンジン搭載のアルナージは、1998年~2000年までのわずかな期間しか製造されていないため非常に希少性が高いのです。もちろんシリーズ2もお勧めですが、2000年以前のモデルに比べると割高に感じてしまいます。

ベントレー アルナージの魅力

アルナージの魅力について、端的にポイントをまとめてみました。

・なんといっても新車価格4000万円オーバーの豪華な作りこみ
・豪華なピクニックセットを備えた個体まであり
・ヘッドライトのレンズカバーが1999年までガラス製(以降はアクリル製に変更 もちろんアクリルは経年劣化します。)
・内装のウッドパネルはもはや芸術品の域

なんといっても貴族の乗り物、優雅で他のすべての交通が下品に映ってしまうほどです。しかし、優雅に流すだけではありません。ひとたび本気になれば、スポーツカーも真っ青な速さを披露することも可能です。ぜひ英国貴族の世界観を味わってみてはいかがでしょうか。
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