プリウスの荷室サイズ【容量は増えたけど、狭くなった!?】

トヨタ プリウス 2015

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6年ぶりにプリウス(Prius)がフルモデルチェンジをして、発売されますね。

今回発売されるプリウス(Prius)は先代モデルよりも低重心化を図っているのにもかかわらず、荷室・ラゲッジスペースの容量はアップしてるのも特徴の一つとなっています。(FF車の荷室容量は、506リットル)。ただ、先日開催された東京モーターショー2015でこのモデルを見た限りでは、それほど荷室・ラゲッジスペースが広くなったように感じませんでした。

そこで新しくなったプリウス(Prius)と先代モデルの荷室サイズを比べてみました。

2015/12/6
Chapter
その1:後部座席を使用した時の荷室サイズを比較
その2:後部座席を格納した時の荷室サイズ

その1:後部座席を使用した時の荷室サイズを比較

今回発売されるプリウス(Prius)の後部座席を使用した時の荷室・ラゲッジスペースは、このようになっています。
そして、こちらが先代モデルです。
プリウス(Prius)の後部座席を格納しない通常時の荷室・ラゲッジススペースのサイズは、このようになっていました。

■プリウス 後部座席使用時の荷室サイズ

荷室高      : 720mm
荷室幅(最大):1400㎜
荷室幅(最小): 950㎜
奥行き      : 860mm

そして、先代モデルの荷室サイズは、このようになっていました。

■先代モデル 後部座席使用時の荷室サイズ

荷室高      : 640mm
荷室幅(最大):1580㎜
荷室幅(最小): 960㎜
奥行き      : 880mm

やはりこの2つのモデルの荷室・ラゲッジスペースの広さを比べて見ると、結構サイズは異なりますね。

注目点1:荷室高が高くても使い勝手は良くない!?

今回、新しくなり4代目となったプリウス(Prius)と3代目モデルを比べると、荷室高を除いて、先代モデルの方が高くなっています。

先代モデルよりもプリウス(Prius)の方が荷室・ラゲッジスペースの高さが広い理由は、荷室フロアを下げたから。

FF車は、荷室開口部よりフロア位置を110mmほど下げたおかげで先代モデルよりも荷室高が広くなりました。
しかし、プリウス(Prius)は低重心化して全高が20mmほど低くしたおかげで先代モデルよりも荷室開口部が狭くなったように感じましたので、使い勝手がそれ程良くなったと言った印象を持ちませんでした。

吐き出し口と段差ができた事で荷物の積み下ろしも大変になりましたしね・・・。この荷室の使い勝手は、購入前に要チェックするべき点だと思いました。

注目点2:横幅が狭くなったのが、張り出しが気になる

また、新しくなったプリウス(Prius)を見て気になったのは、タイヤハウス部分の張り出しが大きくなった事・・・。
今回フルモデルチェンジをしたプリウスでは、リヤサスペンションをトーションビームからダブルウィッシュボーンに変更しました。

新しく採用されたダブルウィッシュボーン式のリヤサスペンションは、どんな走行状況でもタイヤと路面の設置面積を最大にできるというメリットがあります。

しかしその一方、ダブルウィッシュボーン式は構造上の問題で、サスペンション上部の張り出しが大きくなり、荷室・ラゲッジスペースが狭くなるのが欠点になっています。

実際に今回フルモデルチェンジをして発売されたプリウス(Prius)の室内幅は1490mmとなっており、現行モデルよりも20mmほど広くなっているにもかかわらず、荷室幅は狭くなっています。

また、もしかしたら先代モデルに採用されていたサイドの小型収納スペースが無くなったのも、このダブルウィッシュボーンのリヤサスの影響かもしれませんね。

その2:後部座席を格納した時の荷室サイズ

今回フルモデルチェンジをしたプリウス(Prius)の後部座席を格納した時の様子は、このようになっています。
一方、先代モデルのプリウスの後部座席を倒した時の写真を取り忘れてしまったのですが、ほぼ同じサイズになっていました。

そして、それぞれのモデルの後部座席を格納した時の荷室・ラゲッジスペースのサイズを調べてみたら、このようになっていました。

■プリウス 後部座席格納時の荷室サイズ

荷室高      : 720mm
荷室幅(最大):1400㎜
荷室幅(最小): 950㎜
奥行き      :1840mm

■先代モデル 後部座席格納時の荷室サイズ

荷室高      : 640mm
荷室幅(最大):1580㎜
荷室幅(最小): 960㎜
奥行き      :1580mm

当たり前の事ですが、荷室高・荷室幅は後部座席を使用時と違いはありません。ここで注目なのは、荷室・ラゲッジスペースの奥行き。

この2台の奥行きを比べてみたところ、千代モデルよりも新型プリウスの方が奥行きが約260mmほど広くなっていました。

この点に関しては好印象でした。しかし、プリウス(Prius)の後部座席を格納してみて、それ以上に気になった事がありました。

注目点1:背もたれ部分の段差

プリウス(Prius)の後部座席を格納してみて、気になったのは背もたれの部分で段差が多少出来てしまう事・・・。

プリウス(Prius)の後部座席を格納すると、このようになります。
ちなみに、こちらの画像は4WD車の画像となっております。

プリウス(Prius)の4WD車は2WD車よりも荷室フロアが高くなっているので、後部座席を格納した時の段差は2WDよりも小さくなっているのですが、それでも段差は少し気になります。

プリウス(Prius)の2WD車の荷室・ラゲッジスペースを格納して、後部座席部分の段差を確認してみたのですが、やはり少し気になりました。

この後部座席を格納した時の使い勝手の悪さもデメリット・欠点の一つに感じました。
このように今回フルモデルチェンジをしたプリウス(Prius)は、荷室容量は増えたにも関わらず、全体的に狭くなった印象を持ちました。

また、荷室・ラゲッジスペースの使い勝手も先代モデルの方が良かったような気がします。

乗り心地や静寂性は圧倒的に良くなった印象を持ちましたが、荷室の使い勝手やサイズを考慮すると、プリウス(Prius)よりも先代モデルのほうが良かったかもと思いました。
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