女性には運転しにくい?|シエンタ ガソリン車の試乗の感想③

トヨタ シエンタ 2015

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シエンタ(SIENTA)が12年ぶりにフルモデルチェンジをして発売されました。見た目・エクステリアのデザインが大幅に変更され、アクア(AQUA)のミニバンタイプのような印象に・・・。

しかし、このエクステリア・外装のデザインの変更もあり、運転のしやすさはイマイチに感じました。先代モデルや軽自動車タント(TANTO)などと比べると、運転が苦手な女性には、少し運転がしにくいクルマになった印象を持ちました。

ちなみに、先日、私の妻もこのクルマを試乗をさせてもらったのですが、「軽自動車のタントの方が運転しやすかった~」と、言っていました。私だけでなく、妻も運転のしにくさを感じたという事は、やはりシエンタは、運転がしにくいのかもしれませんね。

先代モデルや軽自動車のタント(TANTO)と比べて、運転がしにくいと感じたのには、このような3つの原因がありました。

2015/8/4
Chapter
欠点① クルマの先端が見にくい
欠点② サイドウィンドウのデザイン
欠点③ サイドミラーの大きさ

欠点① クルマの先端が見にくい

まず、シエンタ(SIENTA)で気になった点は、運転席からクルマのフロントの最先端が確認できない事。
シエンタ(SIENTA)は、先代モデルと比べると、フロントガラスの傾斜がついたデザインになっています。
先代モデルや軽自動車のタント(TANTO)のようにフロントガラスが垂直に立っていて、運転席からの視界が開けているわけではありません。

それよりも、シエンタ(SIENTA)の運転席からの視界は、アクア(AQUA)などコンパクトカーのような感じ。
なので、先代モデルやタントやN-BOXなどフロントガラスが垂直に立っているクルマに今まで乗っていた人は、新型シエンタを初めて運転をする時、少し怖いと感じるかもしれません。

また、シエンタ(SIENTA)は先代モデルに比べると、オーバーハング(ボンネット部分)が長くなっています。

なので、このクルマの運転席に座ってみると、クルマの最先端が確認できません。また、運転席スペースが広くなった事により、先代モデルと比べてクルマのフトンとの最先端までの距離が遠くなったように感じました。

実際に私もこのクルマを試乗した時、視界の悪さは気になりました。

また、私の妻もそれ程クルマの運転が得意では無いので、試乗をした時、車間感覚に慣れるまでは、ちょっと怖いと言っていました。

クルマの最先端が見えないようなデザインが最近のトレンドとは言え、運転が苦手な女性にとっては、慣れるまでタイヘンだろうなと思いました。

欠点② サイドウィンドウのデザイン

また、私がシエンタ(SIENTA)で気になった点は、サイドウィンドウのアンダーライン(下端)の位置が、高くなった事。

また、スポーティーなデザインにするために、サイドウィンドウの下端の位置が高くなり、サイドウィンドウ自体が小さくなっている事も気になりました。

こちらが新型モデルのシエンタ。
そして、コチラが先代モデルのシエンタ。
このように見比べてみると、新型モデルの方がサイドウィンドウの位置が高くなっており、また、ガラスエリアが小さくなっているのが一目瞭然ですよね。

また、シエンタ(SIENTA)のサイドウィンドウのデザインで気になるのは、リアに行くにつれて、徐々に窓のサイズが小さくなっていっている事。

シエンタ(SIENTA)の3列目シートの横のウィンドウのデザインは、このようになっています。
やはり少し小さい感じがしますよね。

そのため、シエンタ(SIENTA)の斜め横・斜め後方の視界は、先代モデルよりも悪くなっているように感じました。

なので、高速道路の運転中、車線変更をする際や横の車線にはみ出る時は、注意が必要かなと思いました。

ちなみに、サイドウィンドウが小さくなったため、解放感も減ったように感じました。

欠点③ サイドミラーの大きさ

また、シエンタ(SIENTA)で気になったのは、サイドミラーの大きさ。このクルマのサイドミラーのデザインはこのようになっています。
このシエンタ(SIENTA)のサイドミラーは三角窓に接着されているのではなく、ドアの接着されおり、死角が少なくなっているのは、好印象。

しかし、このシエンタ(SIENTA)のサイドミラーでちょっと残念だったのは、ミニバンのクルマとしては、サイズが小さい事。

ちなみに、同じトヨタから発売されている5ナンバーサイズのミニバンのエスクワイア(Esquire)のサイドミラーのデザインは、このようになっています。
そして、こちらがシエンタのサイドミラー
特にサイドミラーの高さが違いますよね。エスクワイア(Esquire)では、左側の下の死角が減るように大き目のサイドミラーを装備しています。

しかし、シエンタ(SIENTA)の場合、サイドミラーのサイズが小さいので、後方の下の部分(特に左後方)の死角は、大きいように感じました。

個人的にはサイドミラーを大きくする事や、タント(TANTO)などのようにサポートミラーを装備するなどして、死角がすくなるような工夫をして貰いたかったです。

このようにシエンタ(SIENTA)は、デザイン性を重視したためか運転が苦手な女性にとっては、少々運転がしにくいクルマになってしまった印象をもちました。

妻も私同様にシエンタ(SIENTA)よりも先代モデルやタント(TANTO)の方が圧倒的に運転しやすいと言っていました。

シエンタ(SIENTA)を購入するお客さんは、小さな子供がいるご家庭で、普段は女性が運転するクルマだと思っています。

そのことを考えるなら、もう少し運転が苦手な女性でも運転しやすいような親切なデザイン&設計にしてもよかったのかなと思いました。

クルマの運転が苦手な方は、このクルマを試乗する際、パワーや加速力、乗り心地だけではなく、後方の死角や運転席からのもしっかりと確認をしてみてくださいね。
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