座り心地・居住性はどうだった?ヴォクシー3列目シートを徹底解説

トヨタ ヴォクシー 2016

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2014年1月にフルモデルチェンジをして以来、売り上げが好調のネッツトヨタのM型ミニバンの80系ヴォクシー/ボクシー(VOXY)。

ヴォクシー/ボクシー(VOXY)と言えば、2列目のロングスライド機能が注目を集めていますが、3列目シートはどうなのか気になりますよね。

先日、この80系モデルの3列目シートのデザインや座り心地、足元空間の広さなどを確認してきたので、紹介します。

2016/8/19
Chapter
ヴォクシーの3列目シート画像インプレ:デザイン編
ヴォクシーの3列目シート画像インプレ2:座り心地・乗り心地編
ヴォクシーの3列目シート画像インプレ3:居住編

ヴォクシーの3列目シート画像インプレ:デザイン編

ネッツトヨタから発売されているヴォクシー/ボクシー(VOXY)の3列目シートは、このようなデザインになっています。
今回私が見たのは、最上位モデルのZSグレードや特別仕様車の“煌2(きらめき2)”だったのですが、基本的なシートデザインは、2列目シートやフロントシートと同じデザイン。

サイドの部分がブラック、そして、シート中央にブルーのストライプが入ったスタイリッシュなデザインを採用。
2列目シートに比べて座面や背もたれが薄型になっているため座り心地などは劣りますが、このオシャレなシートデザインはとても良いように感じました。

シート中央のヘッドレストは、運転席からの視界の妨げに…

また、このヴォクシー/ボクシー(VOXY)の3列目シートは、3人乗り。

3列目シート中央のヘッドレストは、荷室・ラゲッジスペースの左側にヘッドレストの収納スペースが用意されているのですが、実際にシート中央部分に取り付けるとこのような感じになります。

■ヘッドレスト格納スペース

■ヘッドレスト使用時の様子

このヴォクシー/ボクシー(VOXY)の3列目シート中央のヘッドレストは左右のシートに比べて、かなり大きめ。なので、運転席からの視界の妨げになります。

3列目シートを使用した状態でも3列目シートに3人座る時以外は、荷室・ラゲッジスペースの左サイドにある収納スペースに置いておいた方が良いのかなと思いました。

ヴォクシーの3列目シート画像インプレ2:座り心地・乗り心地編

このようなデザインになっているヴォクシー/ボクシー(VOXY)の3列目シートですが、当然の事ながら2列目シートに比べて、座り心地・乗り心地は劣ります。

実際にこのクルマの3列目シートに座って見て気になったのは、シートの背もたれと座面のサイズと位置。
ヴォクシー/ボクシー(VOXY)の場合、3列目シートを格納する時はこのように窓枠にスッポリと収まるようにデザインされています。
この窓枠にスッポリと収まるデザインを優先したためか、3列目シートの座面・背もたれは少し小さめ…。

実際にディーラーさんにこのクルマの3列目シートのサイズを確認したらこのようになっていました。

■ヴォクシーの3列目シートのサイズ

座面      :約430mm
背もたれ:約500mm

ディーラーさんの話によると、この80系モデルはシートサイズも大きくなり先代モデルよりも快適になったようです。ただ、実際にこの80系ヴォクシーの3列目シートに座ってみると、若干物足りなさを感じます。

私がこの80系モデルの3列目シートに座って見て特に気になったのは、座面の短さ。
私は身長約175㎝あるのですが、3列目シートに座ってみると、座面が短くヒザ裏までしっかりとカバーしてくれず、中途半端な位置で座面が終わっている事が気になりました。

簡易的なつくりの3列目シートなので仕方ない部分だとは思いますが、個人的にはこの座り心地は、少々気になりました。

ヒップポイントの高さも若干低め…

また、ヴォクシー/ボクシー(VOXY)の3列目シートは、ヒップポイントの高さ(ヒール段差)も若干低め…。

先代モデルよりも3列目シートの位置が高くなったため、膝を抱えて座る“体育座り”のようにはなりませんが、膝を垂直に曲げてキチンとした姿勢で座ると、膝ウラとシートの間に隙間が出来てしまいます。
そのため、長時間この状態でこの3列目シートに座っていると、少し足が疲れるのかなと思いました。この3列目のヒップポイントの高さの感じ方は乗る人によって変わると思いますが、個人的にはもう少し高い方が良かったのかなと感じました。

ただ、このヴォクシー/ボクシー(VOXY)の3列目シートの座り心地・乗り心地は競合車の日産セレナやホンダのステップワゴンなどに比べて格段に悪いわけではありません。

個人的には、実際に試乗をして標準的なレベルだなと感じました。もしこれからヴォクシー/ボクシー(VOXY)を試乗あれば、3列目シートの乗り心地・座り心地もしっかりと確認をしてくださいね。

ヴォクシーの3列目シート画像インプレ3:居住編

また、ミニバンの3列目シートで気になるのは、頭上空間や足元空間など居住性ですよね。

このトヨタの5ナンバーサイズのミイバン80型ヴォクシー/ボクシー(VOXY)は、ボックス型タイプのミニバンなので、頭上空間(ヘッドクリアランス)は、とっても広々。
私が実際にこのクルマの3列目シートに座ってみたところ、頭のてっぺんから天井まで拳を縦にして一つ分以上、おそらく実際の数値にすると10㎝以上の余裕がありました。

ヴォクシー/ボクシー(VOXY)は室内長は約1400mmとなっており、クラストップクラス。この広々とした室内長を活かした頭上空間の広さは、とても良いと思いました。

ただ、足元空間は狭め…

このように頭上空間(ヘッドクリアランス)はとても広々としているネッツトヨタのヴォクシー/ボクシー(VOXY)ですが、足回りの空間は若干狭い感じがしました。(もちろんこのクルマの2列目シートの位置にもよるのですが…。)

実際にこの80型モデルの2列目シートを横にスライドした状態での最後端にした時の3列目シートの足元空間(ニークリアランス)は、このような感じ。

■2列目シートの位置

■3列目シートの足元空間の広さ

成人男性の私が座っても何とか足を置くことができますが、かなり窮屈。また、2列目シートの背もたれがすぐ目の前にあるので、圧迫感を感じました。

もしヴォクシー/ボクシー(VOXY)の3列目シートの足元空間をある程度確保するのなら、2列目シートをこのくらい前にする必要があるのかなと感じました。

■2列目シートの位置

■3列目シートの足元空間の広さ

このくらい2列目シートを前にスライドすると、3列目シートでも足元空間が広く確保でき、比較的快適に過ごせると思いました。
2014年1月にフルモデルチェンジをして発売されたヴォクシー/ボクシーですが、3列目シートはこのようなデザイン、居住性になっていました。

若干シートサイズが小さく座り心地がイマイチなのが気になりましたが、頭上空間の広さはとても良いと思いました。また、2列目シートのスライドの位置を前にすると、しっかりと3列目シートの足元空間を確保できるのも好印象でした。

シートの作りを見比べれば分かると思いますが、3列目と2列目では座り心地・乗り心地は全く異なります。試乗する際は、ぜひとも3列目シートにも座って、運転時の座り心地や居住性もしっかりと確認してみてくださいね。
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