ソリオ ハイブリッド試乗の感想【アルトRSよりもAGSが良くなった!?】

ソリオ ハイブリッド 2016

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スズキから発売されている普通乗用車サイズのトールワゴンソリオ(SOLIO)から待望のフルハイブリッド車(以下ハイブリッド車)が2016年11月に発売されましたね。

ソリオ ハイブリッド(SOLIO Hybrid)は、アルトターボRSなどに採用されているセミオートマと呼ばれるAGS(オート・ギヤ・シフト)を採用。なので、CVTを採用しているマイルドハイブリッド車と全く異なる乗り心地になっているように感じました。

また、アルトターボRSやアルトワークスなどで採用されているスズキのAGS(オート・ギヤ・シフト)ですが、以前に比べてだいぶ成熟してきたように感じました。そして、アルトターボRSを試乗した時に感じた欠点・デメリットがかなり解消しているように感じました。

以前スズキのアルトターボRSを試乗した時に感じたAGSの欠点・デメリット、また、今回私がソリオ ハイブリッド(SOLIO Hybrid)を試乗した時に感じた事・メリットなどについて、詳しく紹介したいと思います。

2016/12/11
Chapter
そもそもソリオ ハイブリッド車に搭載されてるAGSって何?
ソリオ ハイブリッドの試乗して感じたAGSの良くなった点とは?

そもそもソリオ ハイブリッド車に搭載されてるAGSって何?

今回スズキのソリオ ハイブリッドに搭載されているAGS(オート・ギヤ・シフト)を簡単に説明をすると、クラッチ操作をクルマ側で自動的に行ってくれるマニュアル車。

なので、このソリオ ハイブリッド(SOLIO Hybrid)の運転席の足元を見てみると、CVTを採用しているマイルドハイブリッド車と同様に2ペダルとなっています。
また、CVTを搭載しているマイルドハイブリッド車と異なり、今回発売されたハイブリッド車は、クラッチ操作が必要ないAGS(オート・ギヤ・シフト)とは言え基本的な5速マニュアル車です。

なので、ハイブリッド車でありながらアクセルを踏み込んで加速をしていくと、マニュアル車を運転しているよう1速から2速、2速から3速へとシフトアップしていく感じを味わえます。これはアクアやフィット3ハイブリッド車では味わえない乗り心地です。

この他のハイブリッド車では味わえないダイレクト感は、ソリオ ハイブリッドの魅力・メリットの一つなのかなと思いました。

シフトインジケーターも標準装備

また、ソリオ(SOLIO)ではメーター右側にあるマルチインフォメーションディスプレイでは、”D(ドライブ)”や”P(パーキング)”などシフトレバーのポジションを表示してくれます。

しかし、ハイブリッド車では、この部分に現在のギヤ段も表示してくれます。(ちなみに、EV走行している時は”EV”と表示されます。)
このように現在のギヤ段をお知らせしてくれるシフトインジケーターを搭載しているのも、このハイブリッド車の特徴の一つなのかなと思いまいた。

アルトターボRSを試乗した時に感じたAGSの欠点とは?

以前、AGS(オート・ギヤ・シフト)が搭載されている軽自動車アルトターボRSを試乗させて貰ったのですが、加速感が途切れたり、ギクシャクした感じがあり、乗り心地は思ったよりも良くありませんでした。

このアルトターボRSを試乗をしていて私が一番気になったのは、加速感がプツンと途切れる感じ…。

先ほども申し上げた通りAGSは基本的にはマニュアル車なので、変速時に“クラッチを切る→シフトチェンジ→クラッチを繋げる”と言う作業を行います。

普通のマニュアル車では、エンジンの回転数を見ながら自分の好きなタイミングで変速を行う事ができるので、マニュアル操作に慣れていればシフトチェンジを繰り返しながらスムーズに加速をしていきます。

しかし、AGSでは変速をクルマ側が勝手に判断するので自分が意図しないタイミングで変速を行うため、自分がアクセルを踏み込んでいるにも関わらず、駆動力が伝わらない(加速をしない)時が生じてしまいます。

なので、AGS(オート・ギヤ・シフト)では加速感が途切れる感じが…。自分がアクセルを踏み込んでイメージ的にはグ~~と伸びやかに加速をしているところで、急に加速感が途切れるとかなりビックリします。
また、私が以前試乗をさせて貰ったアルトターボRSでは、1速から2速へのシフトショックが大きく、ガクつきました。悪く言ってしまうと、下手な人が運転をしているマニュアル車に乗っている感じ…。

変速時にアクセルをスッと抜くなど運転方法をちょっと工夫すると、イヤなシフトショックはだいぶ和らぐのですが、このような乗り心地が気になったため、アルトターボRSを試乗した時はAGS(オート・ギヤ・シフト)にあまり良い印象を持っていませんでした。

正直に言って、アルトターボRSを試乗した時は、AGSの完成度はかなり低いと思っており、これならAT車やオートマ車の方がマシだと思いました。

ソリオ ハイブリッドの試乗して感じたAGSの良くなった点とは?

このようにアルトターボRSを試乗して以来、AGS(オート・ギヤ・シフト)に対して良い印象を持っていなかったので、今回新発売されたソリオ ハイブリッドに搭載されているトランスミッションがAGSと聞いてちょっとガッカリしていました。

しかし、AGS(オート・ギヤ・シフト)を搭載したハイブリッド車を試乗してみて、ビックリ!

今回ソリオ ハイブリッド(SOLIO Hybrid)を約25分ていど試乗させて貰ったのですが、アルトターボRSで感じたような加速感が途切れる感じやシフトショックが今回新発売されたこのハイブリッド車ではまったく感じられませんでした。

アルトターボRSのAGSは下手なドライバーがマニュアル車を運転しているような感じでしたが、このソリオ ハイブリッド(SOLIO Hybrid)ではレベルの高いオートマ車に乗っているような乗り心地になっていました。

そのくらい乗り心地・走破性に違いがありました。
また、ソリオ ハイブリッド(SOLIO Hybrid)を試乗して良いと思ったのが、AGSとモーターの操作性の良さ。

アルトターボRSではシフトショックを防ぐために、マニュアル車のように自分でアクセルを離して(少し緩めて)変速のタイミングを作る必要がありました。

しかし、このソリオ ハイブリッド(SOLIO Hybrid)では、アクセルをわざわざはアクセルを離す必要はありません。オートマ車のような感じでアクセルを踏みっぱなしにしてもギクシャク感を感じる事なく、スムーズに加速していきます。

このハイブリッド車を試乗した時にディーラーさんに教えて貰ったのですが、1速から2速などシフトチェンジをしているする時、どうやらモーターのチカラで走るようにしているようです。

なので、アルトターボRSを試乗していた時に感じたシフトチェンジ時に減速するような感じは、ソリオ ハイブリッド(SOLIO Hybrid)では気になりませんでした。

また、アクセルを踏みっぱなしにしてもギクシャクさを感じることなく、シフトチェンジを繰り返して気持ちよく加速をしていく感じも好印象でした。
今回新発売されたスズキのソリオ ハイブリッド(SOLIO Hybrid)を試乗させて貰ったのですが、AGS(オート・ギヤ・シフト)の出来はかなり良かったです。

私はこのスズキのハイブリッド車にあまり期待してなかったので、かなり驚きました。また、このハイブリッド車は加速感が途切れると言うAGSの欠点・デメリットを上手に消しており、かなり相性が良いのかなと思いました。

ディーラーさんの話によると、スズキはハイブリッド車の開発にもチカラを入れていくそうです。

AGSとモーターを組み合わせたスズキのハイブリッド車は他のメーカーのハイブリッド車では味わえないダイレクト感も味わう事もできますし、今後かなり期待が持てるのかなと思いました。
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