日産スカイライン200GTt Type P 外装画像インプレ【先代モデルとの違い&変更点は?】

新型日産スカイライン200GTt Type P 2018

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現行の日産スカイラインは13代目のV37型。日産が海外で展開する高級車ブランド、インフィニティのQ50としても販売されている車で、2014年に誕生したモデルです。このV37スカイライン、デビューから3年目の2017年12月20日にマイナーチェンジをしていました。今回、マイナーチェンジ後の200GTt Type Pを借りることができましたので、レビューをしていきます。2018/2/23
Chapter
フロント画像
サイド画像
リア画像
まとめ

フロント画像

今回のマイナーチェンジでフロントバンパーの造形が変更され、さらに鋭い表情へと刷新されました。ヘッドライトの意匠は変更ありませんが、ヘッドランプ下のエアインテーク部分が大変更、マイナーチェンジ前は、下に下がるにつれ、内側に切り込んでいた形状に対して、マイチェン後では外側へ広がる形状になりました。
さらに、フロントバンパー下側に、まるで別パーツでつけたリップスポイラーの様な堀の深い造形が与えられており、より低く構えているように見えます。

特徴的なインフィニティのエンブレムが埋まっている独特のグリルの末広がりの延長に、バンパーのラインがつながっているように見え、プレミアム仕様のType Pではありますが、スポーツセダンの様相を強く感じさせてくれます。
バンパー内の大きな変更点は、フロントのフォグランプ周りです。メッキパーツによりラインを強調し、その上部にはまるフォグランプとデイランプを車両外側へと配置、フロントの押し出し感を一層高めています。このメッキパーツが良いアクセントとなっており、マイナーチェンジ前のType Pに比べて豪華な印象を受けます。

ちなみに、バンパーについている直径2センチほどの円形の物体はコーナーセンサーです。車両の四隅についており、近くで見るとはっきりと存在が分かってしまうのは、あまりよい処理をしているとは言えません。特に、試乗したのが赤いボディ色だったためか、縁の白い円が目立ってしまっていました。同系色のカバーで覆うなどさらなる改善が図られることを願います。
フロントのグリル形状はインフィニティブランドの特徴です。インフィニティとは日産が海外で展開をしている高級車チャンネルであり、日本で販売されているフーガはQ70、スカイラインクロスオーバーはQX50など、名前を変えて展開をしているクルマたちと共通の意匠となっています。

中央に配置したインフィニティのエンブレムを中心にして、周囲をブラックアウトしたグリルで囲い、その周囲をメッキラインで固めた、非常に押し出し感の強いデザインとなっています。マイナーチェンジで内部のグリルの意匠が変更されており、メッシュの目の大きさが粗くなったことで、遠目に見てもはっきりとクロスしているグリルが分かる様になりました。

北米市場でのライバルであるレクサスのスピンドルグリルも、末広がりの形状を採用していますが、レクサス程には大げさな造形ではないところは、日産の控え目な性格の表れでしょうか。フロントの面積に対してのグリルやインテークのバランスとしては、このくらいが秀逸と考えられます。

ちなみに今回の試乗車のグレードは、200GT tという2.0リットルガソリンターボエンジンのType Pです。3.5L V6+HEVのハイブリッド仕様にもType Pがありますが、リアのエンブレムが350GTか200GTtの違い程度で、他は原則同一のデザインです。

サイド画像

マイナーチェンジ前後で、サイドから見た際のボディの意匠変更はありませんが、19インチホイールのデザインが変更になりました。19インチはType SPグレードにのみ標準装備され、その他グレードではメーカーオプションとなります。15本スポークは変わりありませんが、内部の細かなスポークの造形が変更になりました。

切削光輝ホイールにより、より光を多く反射し、さらに強い自己主張をするようになりました。ブラックアウトさせる面積が大きいため、より一層、際立たせたい部分が目立つようになっています。マイチェン前の19インチホイールも大胆な造形で目立ちましたが、マイチェン後はさらにエッジの立った形状となり、足元のデザインがより複雑で、圧倒的に派手になりました。

新車納入時から、ホイール交換をする方もいらっしゃいますが、このデザインであればこのままでも目立つと言えるのでないでしょうか。ただホイールを隙間まで洗う際はますます大変になりましたが。

ちなみに、ベースグレードの17インチホイールと、18インチホイールの造形は変更ありません。もともとの造形が凝ったデザインで、光を受けると複雑に反射してきらめくような形状です。

Type Pでは標準装備が写真の18インチホイールとなります。前型V36 スカイラインのスポーツグレード(Type SP)が18インチサイズのタイヤでしたので、大径タイヤであっても、プレミアムな乗り味を発揮することができます。
またV37スカイラインは、ホイールとフェンダーの隙間を相当、詰めてきています。
一般的な乗用車の場合、縁石などを乗り越えた際に、タイヤが車体を突き上げないようにする必要があります。ホイールが車体側に食い込んできても大丈夫なように、80㎜程度のバウンドストロークを確保しており、前後の高さを合わせるようにタイヤの位置を決めています。
もしフェンダーの中にタイヤが持ち上がるスペースがない場合、タイヤとフェンダーの間を広げ、隙間を設けてストロークを確保することになります。そのため、車高が上がったように見えます。日産車に限らず、少し前のセダンはボディサイズが小さく、タイヤがストロークするスペースがないため、セダンであっても車高が高く見える車が多くあり懸念されていました。クルマ好きの間ではかっこ悪いという声があり、メーカーでは何としても、ストロークを犠牲にせずに車高を下げようと苦労をしてきました。その結果、このV37スカイラインは日産の中でも特質して、狭めたタイヤ隙を意識して実現したそうです。

リア画像

今回のマイナーチェンジで最も大きな変更点の一つがリアのテールランプです。V37スカイラインは、丸目4灯ではなく、L字のランプで表したデザインをしていました。その形状について、一部ではブルーバードシルフィの様だとも揶揄されておりましたが、今回は現行のフーガの様な造形、つまりインフィニティを意識した造形へと変更となり、より精粋なイメージへと変更となりました。

よく似ているといわれてきたフーガとスカイライン、インフィニティではQ50、Q70とそれぞれ名付けられている通り、デザインエッセンスを共通化させて、一つのブランドとして体現しています。ボディの全長や横幅といったサイズが異なるだけで、他のデザインは踏襲する戦略は、メルセデスベンツやBMW、アウディ、レクサスも取り入れている手法であり、世界で戦う上では、ブランド価値を高めることが出来る方法です。ただ、これでスカイラインとフーガの異なるところを探すのが、ますます大変になりましたが。

さらに、リアバンパー上にあったイルミネーションランプが廃止され、シンプルでよりシャープな印象になりました。またリアバンパーのマフラー上側のデザインも変更、ラインが車両外側に広がり、リア周りの印象がぐっと締まりました。よりワイドに、そしてどっしりとしたリアのデザインは後ろを走る車にも、威圧感を与えることでしょう。

まとめ

以上、V37スカイラインのマイナーチェンジの外観上の変更点を紹介しました。

エクステリアデザインを刷新しインフィニティらしさを追求
19インチアルミホイールのデザインを刷新
もともとスタイリッシュなボディデザインを持っていたスカイラインですが、マイチェン前と比べ、よりアグレッシブに、よりインフィニティデザインを代表するようなテイストをまといました。スポーツセダンとして、よりカッコよくオシャレになったその外観には、釘付けになる人も多いのではないでしょうか。
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