ポルシェ 718シリーズに待望のボクサー6が搭載、過去最高級の4L自然吸気

ポルシェ 718

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走行性能を研ぎ澄ました戦闘的かつ流麗なボディデザインとなっています。
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「718ケイマンGT4」と「718スパイダー」を発表
それぞれのスペック

「718ケイマンGT4」と「718スパイダー」を発表

ポルシェAG(ドイツ本国)は、2シーターMR「718」シリーズに、走行性能を極限まで高めた2モデル、「718スパイダー」と「718ケイマンGT4」を発表しました。718シリーズには水平対向4気筒ターボエンジンが搭載されていますが、今回のモデルでは水平対向6気筒自然吸気エンジンを採用しています。

コンパクトオープンモデルの「ボクスター」と、シャシーやパワートレインを共通するクーペモデル「ケイマン」は、現行型(982型)から「718」シリーズと共通の冠を与えられました。中でも話題となったのはパワートレインの変更。

かつてのボクスターやケイマンは、「911」と共通の水平対向6気筒エンジンを搭載していましたが、718からはダウンサイジング化した水平対向4気筒ターボエンジンを採用していました。エンジンの性能値は過去最高に高められましたが、やはりポルシェの「ボクサー6」(水平対向6気筒の俗称)に惚れ込むジャーナリストやファンから賛否両論が巻き起こったのは事実です。

それぞれのスペック

今回、本国で登場した「718スパイダー」と「718ケイマンGT4」は、ファン待望のボクサー6を搭載。その上こちらのボクサー6は最新の911(992型)にも搭載されていない4.0Lの自然吸気エンジンで、最高出力420ps/7,600rpm、最大トルク420Nm/5,000-6,800rpmを発生。

1,420kgの車重に対するパワー・トルクウエイトレシオも相当なもので、0-100km/h加速は4.4秒、最高速度は718スパイダーで301km/h、78ケイマンGT4では304km/hに達します。

しかし、このパワーユニットの魅力は数字だけではありません。ボクサー6の荒々しくも澄んだ高音を出すエンジン音や、足と一体化したようなスロットルレスポンスなどが、ファンを心酔させているポイントです。しかも、このエンジンに組み合わされるのは3ペダル6速MTのみ。単なる頂点モデルではなく、ポルシェのストイックな姿勢をとことん詰め込んだモデルと言えそうです。

車高を30mm低くする電子制御サスペンション「PASM」(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)や、挙動を安定させる「PSM」(ポルシェ・スタビリティ・マネジメント)、機械式リヤディファレンシャルを用いた「PTV」(ポルシェ・トルク・ベクタリング)などの電子制御システムも、さらに走りを奥深くすることでしょう。
先にも触れた通り、ボディタイプはクーペの「718ケイマンGT4」とオープンの「718スパイダー」の2種類となっています。718ケイマンはGT4は、サーキットでの走行性能を追求し、空力特性を向上。空気抵抗レベルはベースモデルと変わらないままダウンフォースが50%増加しており、吸い付くような走りを実現しています。

また、718ケイマンGT4にはバケットシートやロールケージなどのオプションも用意されており、本格的なサーキット用マシンを作り上げることが可能です。加えて718スパイダーは、ボクスターの電動式とは違い手で張るタイプの軽量な幌を採用しています。ボクスターは幌の開閉状態でスタイルに違いが出ますが、718スパイダーは幌の有無にかかわらず流麗なボディラインを保持。

幌自体の着脱も簡単かつクルマに格納できるので、利便性は高いと言えます。オープンボディの爽快感や、後ろからダイレクトに感じられるエンジン音は、クローズドボディにはない大きな魅力。そして、120km/hで自動でせり上がるリヤスポイラーが、スパイダーのみに装備されています。

718スパイダーならびに718ケイマンGT4の日本導入は現段階では発表されていませんが、718シリーズにボクサー6が復活したのはファンとして嬉しい限り。ポルシェは時代に即したスポーツカーを製作しながらも、エンジニアの熱い魂は変わっていません。
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